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こまちのさすけね亭

ひだまりを 拾って歩く お年寄り

2025年7月の映画

2025-08-31 | 映画
2025年7月に劇場で観た中で素晴らしかったのは、もちろんあの作品です。


◎外崎春雄監督『劇場版 鬼滅の刃 無限城編 第一章 猗窩座再来』(日本、2025)

公開2週目に観に行きました。

期待を上回る素晴らしい仕上がりでした。

やはり作画が超美麗ですね。

それだけで観る価値があります。

戦闘シーンのスピード感もものすごいです。

声優の演技力も素晴らしい。

人間がきちんと描かれていて、あんなに憎かったはずの猗窩座の過去に本気で泣かされました。

戦闘→回想→戦闘と、パターン化していると言えなくもないですが、エピソードの描写が丁寧なので飽きることはありません。

155分があっという間でした。

予告25分は勘弁してほしかった……。

成長を続ける登場人物たちから目が離せません。

第二章が待ち遠しいです。

ちなみに、私の推しは甘露寺さんです。







2025年6月の映画

2025-07-29 | 映画
もう7月も終わりそうですが、6月に劇場で観た映画の中からおすすめをご紹介します。

今回は2本です。


◎李相日監督『国宝』(日本、2025)

吉沢亮と横浜流星の共演ということで昨年から楽しみにしていた作品。

素晴らしい大作でした!

本人が歌舞伎のシーンまで演じる本物志向です。

『さらば、我が愛/覇王別姫』の歌舞伎版のようでもありますが、覇王別姫は中国激動の時代背景を絡めて激しさが目立つ作品です。

国宝は、現代的な印象を受けました。

作品では1960年代から約50年を描いていますが、あまり時代背景は描写されず、主人公の喜久雄の人生や心情を中心に描かれています。

その時代にヤクザの息子として生まれた人物の人生にしてはマイルドな表現だと感じましたが、製作にあたりコンプラとの闘いだったと思います。

鑑賞後に原作を読みましたが、現代において映像化するには問題のありそうなシーンも多かったです。

よくあれだけうまく脚本にまとめることができたなと感心しました。

喜久雄と俊介は基本的に良い奴で、ふたりの仲が良いことも現代的なポイントで、それが根底にあるから話がドロドロになりすぎないのだと思います。

きれいにまとめすぎて、女性キャラクターが似た感じになっていたので、もう少しそこは変化をつけても良かったとは思います。

それと、せっかくの素晴らしい歌舞伎のシーンに無駄な劇伴を被せてほしくなかったです。

気になる部分はありつつも、良作であることには間違いないので、多くの方に観ていただきたいです。

マイルドではないワイルドな原作もぜひ併せてお楽しみください。


◎フランソワ・オゾン監督、脚本『秋が来るとき』(フランス、2024)

秋らしい色使いが綺麗な作品です。

ストーリーがリアルでよく練られていて、とても観やすかったです。

人間描写、心理描写が巧みでサスペンス的な怖さがありました。

それだけに、主人公のミシェルにもやっとすることが多いです。

ミシェルの親友の息子が計算高くて憎たらしく、他人から援助を受けるために打算的に行動する様子に、実在の人物を何名か思い浮かべてしまいました。








2025年5月の映画

2025-06-30 | 映画
先月は連休もあったりして、それなりに映画館に通いましたが、結果としては強力におすすめしたい作品に出会えませんでした。

1本も紹介しないのはもったいない(?)ので、自分の中での基準には到達しなかったものの良かった作品をさらっとご紹介します。


◎ジェームス・ネイピア・ロバートソン監督・脚本『JOIKA 美と狂気のバレリーナ』(ニュージーランド/イギリス、2023)

アメリカ出身のジョイ・ウーマックの実話がベースとなっています。

バレリーナのストイックなイメージそのままの作品。

芸術家とパトロンの関係が描かれていて、その部分に嫌悪感を抱きました。

それはボリショイをすぐ辞めたくもなるでしょう……。

鑑賞には、バレエの知識がなくても大丈夫だと思います。

自分は、山岸凉子先生のバレエ漫画が好きなので、楽しく観ることができました。



2025年4月の映画

2025-05-30 | 映画
もう5月も終わりそうですが、gooblogの終了が発表されてからアプリにアクセスしづらいことが多くなり、4月分がなかなか更新できませんでした。

今回は1本ご紹介します。


◎ジャック・オーディアール監督『エミリア・ペレス』(フランス、アメリカ、メキシコ/2024)

メキシコの麻薬組織が描かれた作品にはたまに出会いますが、ミュージカルでは初めてでした。

しっかりミュージカルですし、展開もスリリングでとても見応えがありました。

元麻薬王でトランスジェンダーのエミリアが何もかも手に入れようとする様子は貪欲である意味恐ろしいです。

エミリアを演じるのは、実際にトランスジェンダーのカルラ・ソフィア・ガスコン。

エミリアとなってからの仕草が優雅だったことに納得がいきます。

エミリアの家族や恋人の存在など、LGBTQがなかなか複雑です。

大きな愛を持った、人間として魅力のあるキャラクターなのだと思いました。

エミリアとの出会いによって運命が大きく変わっていくリタ役をゾーイ・サルダナが演じています。

弁護士の職があることで自分の足でしっかりと立っていて格好良かったです。

リタのファッションがくるくる変わって楽しいです。

セレーナ・ゴメスの演技も良かったです。

元麻薬王のトランスジェンダーとなると結末は何となく予想できてしまい、何とも言えず複雑な気持ちになりました。

エミリアは自分らしく生きることを選びました。

過去の罪に報いるとしたらあのラストしかなかったのだと思います。

万人受けはしないかもしれませんが、個人的にはとても好きな作品でした。

2025年3月の映画

2025-04-30 | 映画
3月は忙しい合間を縫って映画館に通い、がんばって数を稼ぎました!

今回は2本ご紹介します。


◎ソイ・チェン監督『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』(香港/2024)

早くも、今年いちばんではないかと思われる作品に出会いました!!

法改正により今はほとんど姿を消してしまったネオンが怪しく光る80年代の香港が舞台の格闘系アクション映画です。

夜に妖しく浮かび上がるカオスな要塞、九龍城砦の佇まいを見ただけでわくわくが止まりません。

俳優たちは目力が強くて全員格好良いです。

アクションシーンのすべてに見応えがあり、細部まで目が離せません。

エンタメだけに振り切ることなく、人情味のあるストーリーや人間関係も魅力です。

音楽もなかなか良いです。

観て損はないと思います。

すべての人におすすめしたい作品です。


◎ジン・オン監督『Brother ブラザー 富都(プドゥ)のふたり』(マレーシア、台湾/2023)

マレーシア・クアラルンプールのスラム街に暮らす、血の繋がりのない兄弟の悲しいお話。

事件が起き、途中までは兄のアバンが自己犠牲を払いすぎてもどかしい思いでしたが、そう単純な話ではありませんでした。

ただ、脚本にはツッコミどころも多々あり、スピード感がなさすぎてもったいない流れもありました。

後半、聴覚障害者のアバンが全身全霊で訴えるシーンは、映画史に残る素晴らしい手話。

アバン役のウー・カンレンの鬼気迫る演技は説得力がありました。

台湾の俳優だそうで、日本が好きらしいので、いつかぜひ日本の作品に出ていただきたいです。