パソコンレッスンの現場

PCインストラクター、短大講師のエッセイ

ウェブ時代 5つの定理 梅田望夫

2008年03月15日 | 気になる本
言葉が未来を切り開くことの実践の書です。
最近の2著で梅田望夫がアップルの戦略に参画していたことが分かります。

その傍ら自分の仕事を探して苦悩していたことも分かります。
この本は梅田望夫自身の血肉になった言葉であり、原動力の集大成です。

梅田望夫の人生が魅力的であることが分かった今、本が人生の謎解きを兼ねます。
グーグルの急成長を羨望し体感しつつ、アップルのCEOジョブズの生き方を血肉に。

そして著作は執筆当初から若い世代への期待に満ちています。
それはアメリカ的な職業選択の自由の気風を受けた実例の教訓です。

日本ベンチャー企業の宮本武蔵たる飯塚哲哉が日本には職業選択の自由がないと言います。
おそらく梅田望夫はそれゆえに、海外に職を求め憧れの職、地で成功した稀有の人です。

シリコンバレーの渡辺誠一郎とも交友があり、マドルスルーを目の当たりに見ています。
そうしたことも本書からジワジワと伝わってきます。

梅田望夫が素敵な生き方をしていると知ると同時に一つ発見がありました。
それは、シリコンバレーの潮流と20世紀の代表的建築家との共通項です。

「パラノイア(病的なまでの心配症)だけが生き残る。」
インテル 創始者 アンディ・グローブ(本書より引用)

「細部に神々は宿る」ミース・ファン・デル・ローエ(本書以外の引用)
この2つの言葉が限りなく接近することを文脈から見えてくるのです。

それはジョブズの成功がデザインの学習と知識に裏づけられていることに似ています。
そして梅田望夫を含めて成功者した歴史的人物が学習の連続だったことに気づきます。

それゆえ、この本が勉強法と名づけられた所以であると思います。


 >ウェブ時代 5つの定理 この言葉が未来を切り開く!  >梅田望夫 文藝春秋 

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