【涼宮ハルヒの憂鬱】佐々木ss保管庫

2chの佐々木スレに投稿されたssの保管庫です

佐々木スレ1-888 佐々木にいじられるパンジー&九曜

2007-04-11 | その他

888 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/08(日) 19:38:03 ID:32Gmj3zg
・佐々木にいじられる藤原パ

佐々木「えーっと、君が負け組未来人さんだっけ?」

藤原パ「負け組っていうなぁーっ(泣いて逃げていく)」

橘京子「んん……! もうっ!
     世話が焼けるんだからぁ
     まっまってーイケメンの未来人さぁーん(←おせじのつもり)」


・佐々木にいじられる周防九曜

佐々木は九曜の眼の前で手をひらひらさせて九曜の瞳孔の動きを確認しようとする。
九曜「―――――」

こんどは手元にあった紙をまるめてコヨリにし九曜の鼻の穴に入れてみる。
九曜「―――――」

探究心は旺盛な佐々木はもうひとつのコヨリを取り出して九曜のもう一方の鼻の穴にいれる。
ようやく気が付いた橘京子が止めに入る
橘京子「んん……! もうっ!
     佐々木さん九曜ちゃんをおもちゃにしないでください」
九曜「くしゃん(九曜のクシャミを橘京子がモロにかぶる)」

佐々木「あ、ごめん」

佐々木スレ1-795 神の力を得た佐々木

2007-04-11 | その他佐々木×キョン

795 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/08(日) 12:01:45 ID:e6VavQXL
神の力を得た佐々木はきっとこうなる。それでも俺は佐々木様について行く。
あと先に謝っとく。

くくくっくっくっくっく…ハーッハッハッハッ!!
見ろよキョン、人がゴミのようだ!!!

キミの鈍さにはほとほとウンザリさせられる…。
いっそキミを造り変えてしまおうか。

くく…何処へ行こうというのだね?
キョン、キミには僕の造る新世界で生きる資格を与えてやろうと思ったのに。

佐々木スレ1-777 佐々木とハルヒの料理対決

2007-04-11 | 料理ss

777 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/08(日) 10:46:29 ID:qUNqquY+
910 名前:イラストに騙された名無しさん[sage] 投稿日:2007/04/08(日) 09:04:44 ID:Rr6tSGa5
>>905
「こうなったら料理対決よ!」
「うん、いいね」

ハルヒが腕によりをかけて豪華な料理を作る一方、
佐々木はコップにミネラルウォーターだけを注いだ。


「あれだけ食べるんだ、咽が詰まるだろう」
とは佐々木の談。

佐々木スレ1-770 佐々木×キョン

2007-04-11 | 予備校ss

770 :1:2007/04/08(日) 10:11:29 ID:eJV/N9Hs
SS投下します.

「ふぅー.」
俺は思わずため息をついた.
学校から俺の家まで,これで全行程の半分だ.
「それじゃあ佐々木,チャリを取ってくるから少し待っててくれ.」
「ああ.」
佐々木がいつもの返事をする.
まったく,めんどくさいものだ.
学校が終わったていうのに,また授業なんか聞かなくちゃならないなんてな.

中学三年のころの話だ.
あのころ,俺は今にも胴体着陸を決めんばばかりの成績を心配した母親に塾に通わされていた.

「君の場合本当に学校で授業を聞いていたのかな?」
佐々木がくくっといたずらっぽく笑う.
うるさい,そういう突っ込みはなしだ.

同じ塾の同じ教室にクラスメートの佐々木がいた.
どちらともなく話しかけて,気がつけば一緒に学校帰りにあいつを自転車の荷台に乗せて塾に通うようになっていた.


771 :2:2007/04/08(日) 10:12:26 ID:eJV/N9Hs
「ほら,鞄貸せよ.」
そういって佐々木から渡された鞄を前かごに入れる.
俺は少しかったるい気分で自転車にまたがった.
「いいぞ,乗れよ,佐々木.」
「あぁ,いつもいつもすまないね.」
そう言って佐々木は静かに荷台に座った.
片腕だけを俺の腰に回す.
こういったところがいかにも佐々木らしい.
どういう風に佐々木らしいかと言われると返答に困るのだが.
「いくぞ.」
そう言って俺は自転車をこぎ始めた.
腰にまわした佐々木の腕の力が少し強くなる.
佐々木のショートカットの髪が俺の背中に触れた気がした.


772 :3:2007/04/08(日) 10:14:14 ID:eJV/N9Hs
「キョン.僕が君の自転車の荷台になることによって,君の負荷はどれくらい増しているのかな?」
佐々木が後ろから話しかけてくる.
小難しいことを言っているが,要はお前を乗せてどれくらいしんどくなったかってことだろ.
佐々木が喉の奥で息をするように笑った.
「そうやって物事の言質を単純に表現できるのはすばらしいね.」
ほめてるのか,けなしてるのかどっちだ.
「物体の運動エネルギーはニュートンによれば,質量と速度の二乗に比例するらしいね.つまり,僕が乗ることによって質量が-そう,1.6倍くらいかな-になれば,君の必要とするエネルギーも1.6倍になるというわけだ.」
ってことは,お前の体重は俺の0.6倍なのか.
「そういう無粋な詮索はやめてもらいたいものだね.」
くっくっと佐々木が喉の奥で声を鳴らす.
そうやって俺は佐々木先生のありがたい物理の講釈を聞きながら,塾へと自転車を走らせた.
まったく,これから授業を聞くって言うのにたまったもんじゃないな.


773 :4:2007/04/08(日) 10:16:05 ID:eJV/N9Hs
塾の前で佐々木を降ろす.
俺はそこから塾の脇にある駐輪場に自転車を停める.
いつもの光景だ.
「待たせたな,佐々木.」
そう言って塾の入り口で待っていてくれた佐々木に声をかける.
「何,学校から徒歩で移動する時間を考えれば,この程度の待ち時間など誤差の範囲内だよ.」
なんの誤差かよくわからんが,まぁ,あのうんざりする距離を歩くことを思えばな.
「ところでキョン.」
「なんだ?」
佐々木がいたずらっぽい笑顔で俺を見た.
「今日の予習はやってきたのかい?」
やってくるわけがない.俺はたぶんきっと忙しかったような気がするのだ.
佐々木がくっくっと笑う.
「だろうね.実に君らしい.」
そう言って佐々木と俺は教室に入った.

なんで佐々木と俺が同じ教室にいるのか不思議で仕方がない.
あいつと俺の学力なんて比較にならないくらい離れていると思うのだが.
毎回毎回の小テストでもあいつは上位の常連だ.
俺は-まぁ,言うまでもないと思うので聞かないでくれ.

ただ,どういったわけかその日のテストだけは出来がよかった.
どっかの誰かが自転車の後ろで授業をしてくれたおかげで.

佐々木スレ1-757 佐々木さん女言葉モード

2007-04-11 | その他佐々木×キョン

754 :733:2007/04/08(日) 02:16:14 ID:BH18gm3J
だれか俺に佐々木さん女言葉モードを伝授してください…

>>752
吹いたw


757 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/08(日) 02:37:17 ID:J+71FY1M
>>754
やっほー。ハイテンションササッキーだよー。
あれー?キョン君どうしたのかなー変な顔して。
あ、キョン君の顔が変なのは元からか、あはは。

キョン「帰れ」

佐々木スレ1-733 佐々木×キョン

2007-04-11 | 予備校ss

784 :733:2007/04/08(日) 11:13:07 ID:BH18gm3J
 遡るも遡らないも中学三年生の頃の話になる。
本当ならこんな思い出話なんぞしたくないしきっと皆様も聞きたくないだろうがまぁそこはご容赦願いたい。
ここで話を聞く羽目になった貴方とも何かのご縁。古泉に頼めばその辺胡散臭く納得させてもらえるぞ。
 さて、本題に入ろう。えーと、中三の頃とまで話したのか。
その頃佐々木という奴と仲良くしていたことはおそらくご存じだろう。ご存じない?
それなら今すぐ本屋で「涼宮ハルヒの分裂」をご購入いただくよう強くお勧めする。
売り切れていようが何だろうが三日三晩走り回ればきっと買えると団長様が仰ってたぞ。ホントに買えるかは知らんがな。
 おっと、また脱線か。申し訳ない。
その頃は中三なので当然塾とやらに通っていて、その行きは佐々木を自転車の後ろに乗せ、帰りは話しながら並んで帰ったものだったが、その絡みのお話だ。


785 :733:2007/04/08(日) 11:14:31 ID:BH18gm3J
 ある雨の木曜のことである。雨とは言っても天気予報は無責任にお天気マークを輝かせていて、事実朝も昼も太陽はさんさんと照っていた。
そんな日だから俺は傘を持たずに自転車を家から出し、窓から覗くお袋の楽しそうな視線をカッタウェイして後ろに佐々木を乗せて塾へと行った。
最初のうちは他人を後ろに乗せて自転車をこぐのが怖かったがもうすっかり慣れていた。周りの視線にも。
すれ違う人にいちいち俺と佐々木の間柄について説明していては塾に間に合わないことを悟ったお陰でもあるがな。
とにかく俺は自転車の前かごでカラカラぶつかったり絡んだりする二つのカバンのストラップを見ながら信号に悪態をつき、塾の始業時間の10分前には見事到着した。
少し時間があるなと言ったのはどちらともなく、じゃあ、と自習室の空席二つに並んで陣取ったのもどちらともない。
椅子に座るといつものようにちょっとした疲労を感じて伸びをする。やっぱり二人乗りは一人より重たい分結構疲れるからな、座れるありがたみを感じるよ。
「ずいぶんな言いようだね。そんなに重いつもりじゃないんだけれど」
 言い方が悪かった。別におまえが重いとか軽いとかいう次元じゃなくて人間一般論だ。
「それは変だね。キョンが疲れた原因として問題になるのは一般論として二人乗りが重いかどうかではなくキョンの後ろに座った僕が重かったかどうかであって、
たとえばその理由は僕が護身用に持ち歩いている鉄アレイなのかもしれないわけだ。
その鉄アレイは一般論の二人乗りが包含しない要素であっても君にとっては疲労の大きなファクターだろう」
 ポロッと物騒なことを言うな。そんなもん持ってる奴を後ろに乗せたくないぞ。佐々木は喉で笑って返した。
「例えばの話だよ。
ともあれ、要するに君の発言を総合すると君はいつも僕を後ろに乗せることで重い思いをしていて体中に乳酸が貯まっていくことに不平を言いたいのではないのかい?」
 相変わらずまどろっこしい言い方をする。そのくらいの疲労、おまえの無駄に頭を使う話が俺の脳内に乳酸をまき散らす分に比べたら些細なものだ。
だいいち……と抗議の続きをしようとしたところで佐々木は不意に立ち上がった。
「そろそろ時間だよ」
 タイミングの悪い。教室に動き出す人に紛れてせっかく展開しようとしていた俺の反論はすっかり霧散してしまった。まったく。
それにしてもその理屈ばった喋り方、女子の前ではそう話さないんだろう?どういうわけでだ。歩きながら訊く。
「これかい?一応僕なりに訳があるんだけれど、出来ることなら言わずに済ませておいてもらえないかな」
 どんな訳だ。気にはなったが無理言って聞き出すには時間がなさ過ぎた。それはまた今度だな。
とにかくそのインテリ優男みたいな話し方な固執すると変人に見られるぞ。
「ごあいにく様。既に変人の称号は十二分に頂いたよ」
 俺は何か言うべきだったのかもしれないが、妙な誤解をし続けてる隣の席の奴の冷やかしにうるさいと叫んで気がつくと授業は始まっていた。


786 :733:2007/04/08(日) 11:15:53 ID:BH18gm3J
 塾が終わると外はザーザー言う雨音が完全に支配していた。
横で佐々木はごく普通に紺色の折り畳み傘を取り出していたが俺はそんなに用意周到な人間ではないしその上自転車のことを思うと完全にメランコリーに覆われていた。
とりあえず佐々木、傘二本持ってないか。持ってないだろうな。俺は佐々木の方を向いた。

 佐々木は何かイタズラを思いついたような顔をしていた。

 大方相合い傘しようとでも言い出すんじゃないか。そう先読みしようとしたが残念なことに佐々木の思考回路は俺の斜め上を行っていた。
「ごめん、今日私一本しか持ってないの。キョン君、一緒に入っていかない?」
 俺は開いた口がふさがらなかった!どうした、何か悪いものでも食ったか?
「ひどい言い方ね」
 口では言いながらも顔は笑っている。始業前の話を気にしてたのかこいつは。
確かに事情を知らない人が見れば平均以上には可愛らしい少女がごく普通に少女的言葉使いで話しているだけに見えるだろう。
だが俺は違和感でどうにかなってしまいそうだった。皆さんにもこの違和感をもっと実感を伴ってお伝えしたいものだが文章というのは不便だ。
誰かにマンガかアニメあたりでこの状況を表してもらいたいものだね。
「どうしたの、キョン君?」
 佐々木は俺の顔を覗き込んだ。彼女の顔には愉快さを堪えられない笑みが貼り付いている。
何やってるんだとでも言いながら睨みつけてやりたかったところだが、
佐々木のその笑みはいつも俺の前で見せるクククではなく女子の前で見せるウフフの微笑なんだから目を合わせにくいこと著しい。
もっとも佐々木にそのことは筒抜けにお見通されていて、今度は声に出さずに顔だけでクスクスと笑った。さっきからいろいろ笑ってばっかりで楽しそうだな、おい。
「キョン君の反応が面白くて。あ、いつもみたいにキョン、って呼んだ方がいい?」
 わざわざそんな女の子らしいイントネーションをつけんでもいい!その口調で呼ばれるとむずかゆい!
「理屈っぽくない口調っていうとこんな感じじゃない?たまになら面白いね」
 佐々木は微笑んだまま余裕綽々に言う。完全にイニシアチブは佐々木だ。わかったよ、俺の負けだ。俺は白旗を鮮やかに揚げた。
 それにしても雨足はさっぱり止まない。どうしたもんかと佐々木を見ると佐々木は傘を掲げてどうすると首を傾げた。
既に授業が終わって結構経ってしまったのであまり人影は少なかった。別にやましい訳じゃないが無用な噂が増えるのはごめんだしな。うん、大丈夫だろう。
まぁいいだろう。背に腹は変えられん。自転車は明日回収しよう。俺は正当な事実確認をすると佐々木に頷いた。佐々木がそう大きくはない傘を広げる。


787 :733:2007/04/08(日) 11:17:21 ID:BH18gm3J
キリが悪いけどここでおしまいです。ホントはこの後に「悪いな、じゃまするぜ」ってセリフを入れてたんだけどもうズバっと切りました。

…でもやっぱりキリが悪いな。

↑↑の方で佐々木女口調について訊ねたのはこんな理由っす。ただ、今回は意図的なギャップが狙いなのであんまり堅くない感じにしましたっよー。

佐々木可愛いよ佐々木

佐々木スレ1-718~731 佐々木×パンジー

2007-04-11 | その他

718 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/07(土) 23:44:08 ID:bwIuHXnm
βの喫茶店でパンジーと二人きりになったときに何を話していたかが気になって夜も眠れないから起きてる


724 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/07(土) 23:55:34 ID:/jbukquW
>>718
パンジー「あんな男のどこがいいんだ!?僕の何が不満なんだい!まさかきみ・・・アイツの元へいくなんて
     いいだすんじゃないだろうな!」
佐々木 「やめてくれよ・・・そんなんじゃないんだ・・・」
パンジー「しらばっくれるつもりか!? いいだろう僕だって知ってるんだぞ
     キミがヤツを想っていたことくらい!!」
佐々木 「彼のことを何も知らないくせに勝手なことを言わないでくれ!」
パンジー「知っているとも・・・ 解った、教えてやろう あいつはもうすでに
     涼宮ハルヒとキスだってしている!もうキミが入り込む余地はない!
     キミだってそれくらい解っているはずだろう!?」
佐々木 「・・・!!」

佐々木 「もうこの話は終わりにしよう、僕も少々疲れてしまった」
パンジー「そうか・・・なら好きにすればいい。 だがキミの願いは叶わない。絶対にな。」

パンジー退場

佐々木 「・・・わかっては、いるんだけどな・・・」

とかいう電波を受信しました


729 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/08(日) 00:10:38 ID:bwXRMlJ+
>>718
「キョンの力は本物なのかい?」
「残念だが、認めざるを得ないな。統合情報思念体と広域帯宇宙存在の
 ゼロ時接触を起こしちまうような馬鹿げた奴だ。ただ者で済むわけがない」
「では、その力が涼宮ハルヒによってもたらされているという橘さんの話は…」
「そこまではわからん。だが、このままだと奴がとんでもない事態の中心に
 居座り続けるのは間違いない。アンタ、どうするんだ?」
「僕は…」

俺の中ではこんな感じだ


731 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/08(日) 00:15:42 ID:qUNqquY+
>>718
喫茶店の中、見つめ合う二人──。
お互いの手はしっかり握られており、空気の色すら変容が伺えるような緊張感が張り詰めていた。
「ふんっ!」
「ぬ」
「はっ、ほっ、やぁっ」
「なんの」

「……君、なかなかに強いね、指相撲」
「未来予測データを以ってしても勝つことはできん、か。やはりあんたは対となる神で間違いないらしい」

佐々木スレ1-707 「月明かりの帰り道」

2007-04-11 | その他佐々木×キョン

707 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/07(土) 23:21:36 ID:I/zB0S4F
長編投下させていただきます.

「キョン,僕は今まで,所詮,人間の魂や思いはその体の中に閉じ込められていて,それらが交わりあうこと,理解しあうことは不可能だと思っていた.」
目の前に所在なげに立った佐々木が俺から目をそらしながら,つぶやいた.
いや,俺に語りかけていた.
「僕にできるどんな手段を用いても,僕は君に僕の考えや感情,つまり心を伝えるのは不可能だろう.どれだけ,君に僕のことを理解してもらいたいと願っても.そして,僕が君のすべてを理解することも.」
月明かりを浴びて立ち尽くす俺の中学時代の「親友」.
そこに,いつもの佐々木はいなかった.
それは,まるで初めて出会うごくありふれた十代の少女のように感じられた.
「佐々木?一体どうしたって-」
「キョン,お願いだから聞いて欲しい.」
俺は言葉を呑んだ.
中学時代,俺はこの道を佐々木と歩いていた.
同じ月明かりの下,同じこの道を.
「だから,ずっとばかばかしいことだと思っていたんだよ.理解できないとわかっているものを必死に理解しようとしてもがくことを,理解してもらえないとわかっているのに必死に理解されようとして傷つくことを.それをずっと滑稽なことだと思っていた.そして-
僕はそれからずっと逃げていた.」


708 :2:2007/04/07(土) 23:23:32 ID:I/zB0S4F
今日の夜,佐々木が俺の家に訪ねてきた.
そして,こう言った-キョン,君に話したいことがあるのだが.今夜,少しばかり月夜の散策に付き合ってもらえないかい-
佐々木はいったん言葉を止めて,俯きながら歩く.
俺は先に行かないように,遅れてしまわないように,その横を歩く.
ほんの少しでも,歩く速度がずれてしまったら,佐々木がどこか遠くへ行ってしまう気がしていた.
「涼宮さんはすごい人だよね.」
顔を上げて唐突にハルヒの話題を持ち出した.
ハルヒがすごいって?確かに,ある意味というかいろんな意味ですごい奴ではあるが-
「僕にはとても真似できそうにないな.」
佐々木がため息交じりに笑う.
思えばこんな笑い方をする佐々木を見るのは初めてではないだろうか.
「いや,ハルヒの真似なんてできる奴なんか日本中探してもいないと思うぞ.」
あんな人間の形をした台風が日本にそうそういてたまるか.あんなデタラメ変態パワーは一人で十分すぎるほど十分だ.一万円札でチロルチョコを買うよりおつりがくるぞ.
って,佐々木もそういえばハルヒと同じような能力を持っているんだったけな.
「くっくっくっ」
佐々木が喉の奥を鳴らす独特の笑い声をだした.
「なんだよ.」
「いや,失敬.涼宮さんの話となると,まるで別人のように君は快活になるね.」
はじめて佐々木が俺の顔を見た.
悲しそう表情の上に貼り付けたような笑顔だ.
ハルヒはどのような表情をしたらいいかわからないとき,怒ったような顔をする.
そして,佐々木は笑ったような顔をする.


709 :3:2007/04/07(土) 23:25:25 ID:I/zB0S4F
「涼宮さんがうらやましい.僕もそうすればよかった.」
心なしか佐々木の言葉から理論の鎧がなくなっている気がした.
「君に自分自身の感情をぶつけられる.君のために嫉妬したり怒ったり悲しんだり,そして笑ったりできる.僕ができなかったことを,私が怖くてできなかったことを-」
彼女が「私」と言った.
声が心なしか震えている.
佐々木はまた俺から目をそらす.
「僕の心の中を見ただろう?」
橘京子に連れられて入った佐々木の閉鎖空間を思い出した.あのセピア色の静かな世界を.
「彼女は,橘さんは僕の心の中を穏やかで安定した世界だと言った.」
そうだな,あれはまるで時間が止まったように穏やかだったよ.
「でもキョン.あそこは閉じられた世界なんだよ.穏やかなる安寧の場所.
 それは僕が閉じこもっている自分自身の殻に過ぎない.
 僕は穏やかな人間などではない.ただ,傷つくのを恐れて世界を拒絶している,弱い人間なんだ.世界に否定されるのが怖い臆病な人間なんだ.そしてそんな閉ざされた世界に常に僕の心は存在している.」
どうしたんだ,佐々木.らしくないぞ.
俺の知っているお前は,いや,俺の見ていたお前は-


710 :4:2007/04/07(土) 23:26:28 ID:I/zB0S4F
「キョン,君と出会えたことが僕にはうれしかった.いつだったか,君のよさを僕は話したね.でも,君の本当のよさは,世界を否定しないこと,あるがままを受け入れてくれるところなんだよ.こんな僕でも君は普通に接してくれた.」
いつだったか,佐々木の言った-僕には彼女たちしかいないんだ.他に寄って来てくれた人はいなかったよ-という言葉が突き刺さる.
「僕に話しかけてきてくれたのは君だけだった.それは,涼宮さんも同じことだったろう.」
ハルヒとの出会いを思い出す.そう,あいつに話しかけるなんて奇特なまねをしたせいで,こんな驚天動地の意味不明毎日が非日常祭りに首を突っ込んでしまった大馬鹿野郎は俺だ.俺だけだった.俺しかいなかった.
「せっかく彼女より先に出会えたのに.どうして気づくのが遅かったんだろう.あの時のほんのたった一日だけでいい.そのたった一日だけ,あの帰り道が今と置き換わってくれていたなら-」
佐々木の声が夜の闇に消え入りそうに響く.
俺はどうしたらいいのだろう.どうするのがいいのだろう.なんと答えればいいのだろう.
何も変わっていなかった.あの時,ハルヒに何も言えなかったまま.
声を出さない笑顔を,佐々木は俺に向けた.
そこにはあの偽悪的な顔色も,自嘲的な響きもなかった.
「キョン,ありがとう.最後まで聞いてくれて.」
はじめてみる.はじめてきく.はじめてはなす.目の前にいる少女と.


711 :5:2007/04/07(土) 23:27:40 ID:I/zB0S4F
「さてと,夜も更けてきたね.暦ではもう春だというのに,深くなっていく夜の四十万はまだ肌に突き刺さるようだ.こんな夜に君を連れ出して申し訳なかった.この月夜の散歩もそろそろお開きとしようか.」
佐々木は,俺の驚いた表情を察したのか,「いつもの」俺の見慣れた佐々木に戻った.
「それでは,キョン.ま-,いや,さよなら.」
そういって佐々木は足早に歩き出した.
「お前をバス停まで送るのがお決まりのコースだろ.」
俺は無言で消え入るように立ち去る佐々木の背中を追いかけた.
佐々木は無言のまま歩く早さを少し緩めた.
俺も無言でそれについていく.
バス停までの15分程度の道のり,会話はなかった.
ただ,初めて月明かりを浴びて隣を歩く少女をかわいいと思った.
見慣れたバス停に着いた.
運悪くもうバスが目の前に来ている.
「じゃあ,キョン.今日は迷惑をかけてしまって申し訳なかった.」
佐々木はこちらを振り返らずにバスに乗り込む.
「佐々木!」
思わず俺は大声を出していた.
驚いたように佐々木が振り返る.
「またな.絶対に,またな.」
彼女が笑った.恥ずかしげに手を振った.
月明かりの中,彼女を乗せてバスが静かに走り去っていく.
-そうだよ,お前はそんな風に笑えるんだよ.まっすぐに笑えるんだよ.

『月明かりの帰り道』

佐々木スレ1-687 佐々木×キョン×ハルヒ

2007-04-11 | 佐々木×キョン×ハルヒ

687 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/07(土) 21:43:45 ID:Sdvyge9g
佐々木視点のSSの構成考えてたら変な電波を受信した
「ところでキョン」
「なんだ?」
「そろそろ責任を取ってくれてもよくないかい?」
「?」
「ちょっとキョンどういうこと?」
「待て、佐々木。話しが見えない。ハルヒ手を離せ苦しい」
「くっくっくっ。ひどいなキョン、忘れてしまったのかい?
 君が僕のなかに入ったことを」
「「!?」」
「同意の上とはいえ、あれでなかなか恥ずかしいものさ
 それなりの責任と言うもの取ってもらわなければ割に合わない」
「こらっエロキョンなんてことしてんのよ!あんたそれでもSOS団員?なさけないわ!」
「落ち着けハルヒ。勘違いするんじゃない!佐々木もなんでそんな紛らわし表現するんだ?」
「くっくっくっ」

こんなの
変なの書いてスマン
仕事に戻る

佐々木スレ1-679 佐々木の笑い方の描写まとめ

2007-04-11 | 佐々木の笑い方

679 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/07(土) 21:14:58 ID:foP82CJ3
この前抽出した佐々木の笑い方の描写まとめ
SSの参考にどうぞ。

形容しがたい独特の笑みで唇をくつろげ
何がおかしいのか、佐々木はくっくっと真似のできない笑い声を漏らし、
伸ばした手を微動だにせず、ゆるやかに微笑んでいる
佐々木はニコニコとハルヒを見つめ返し、アマガエルが生まれて初めて出したような声で短く笑った。
ドッキリに成功した仕掛け人のようなスマイルで
佐々木はくつくつと喉奥で音を立て
佐々木の低く小さな笑い声
俺を見る佐々木の目は崩した線のように笑っていた
佐々木がハルヒに笑顔を見せている
「そうかい?」佐々木はくくっと笑い、「なら、そういうことでいいよ」
佐々木の声がくっくっと笑う
電話口で佐々木はしばし黙ってから、含み笑いを漏らした。
佐々木はくっくっと笑い
佐々木は低く笑い続けつつ
「ごめん」と佐々木は橘京子の微笑みかけ
佐々木の視線は俺に固定されている。「そうなのかい?」
と問いたげな微妙な笑みは、俺が中坊んときに散々見たもので合っている
いつもの慇懃な笑みを浮かべた顔で解説
佐々木は喉の奥でクツクツと笑い声を立てた。
佐々木は端正な顔立ちに柔和な微笑みを広げ、真正面から覗き込む
佐々木は爆笑をこらえるような表情になって
佐々木は唇の端だけを歪ませる。偽悪的な微笑。

佐々木スレ1-661 佐々木×キョン

2007-04-11 | バレンタインss

661 :1:2007/04/07(土) 20:26:44 ID:VTQyrs5c
「ところでキョン。キミは今日が何の日か覚えているかね?」
 塾の帰り。いつもの如く佐々木と二人でバスを待っている時に、唐突にそんな問いかけをされた。
 今日?はて、今日は何かの記念日だっただろうか。
 学校にはいつもどおり通い、これまた塾のある日の定番で佐々木と自転車二人乗りで塾までやってきたのだから、
国民の休日とかで無いのは確実だ。
 だとすると休日とかとは関係の無いなんらかの記念日か何か。それも佐々木が話題を振ったからには、俺も知って
いる、俺達にカンケイのある何かだということになるわけだが。えーっと今日は確か二月の……何日だ?
 などと塾で疲れた頭を空転させている俺を見て、佐々木はくっくっと彼女独特の笑い声を漏らした。
 なんだよ。何かおかしかったか?俺。
「ああ、可笑しいね。世の中の平均的な男子中学生なら意識せずにはいられない日だろうと言うのに即座に出てこな
い辺りが特に、ね。――まあ、実にキミらしい、とは言えるのかも知れないが。」
 なんだそれは。
 平均的な男子中学生が意識せずにいられない日だって?
 二月のそういうイベントというと、えーっと確か今日の日付は十――あ。
「――バレンタインか。」
「そのとおり。セントバレンタインズデーだ。諸外国ではどうあれ、この日本では女性が好きな男性にチョコレートを贈
る日とされているようだ。」
 なんてこった、塾で入試当日までのカウントダウンばかりを刷り込まれていたせいかすっかり忘れていた。
 確かに今日は妙にそわそわしている奴がいるかと思えば、靴箱を緊張した面持ちで開けて直後にがっくり肩を落と
す奴がいたりと変な行動をとっている奴が多いなと思ってはいたのだが……。
「気にしている様子が無いのは気が付いていたが、まさか忘れているとまでは思っていなかったよ。キョン。キミは以
前、僕に“振る舞いを改めれば異性にモテるようになる”などと禄でもない事を言ったが、それをそのままキミにお返
しするよ。キミがモテたければ、もう少しその鈍感さを改善したほうがいい。」
 余計なお世話だ。


662 :2:2007/04/07(土) 20:28:54 ID:VTQyrs5c
 大体バレンタインなんて毎年母親と妹がチョコを買ってきて二人で半分以上平らげてしまうのが定番のイベント
なんで、覚えとく価値すらなかったのさ。
 製菓業界の陰謀にのっかるのも癪だし、バレンタインとかいうおっさんの記念日をキリスト教徒でも無い俺がわ
ざわざ覚えておかなきゃいけない理由もないだろうが。
「聖ウァレンティヌス。キリスト教の司祭で、兵士の婚姻を禁止したローマ帝国皇帝の命令に逆らって兵士を結婚
させたことで2月14日に処刑された……なんてことになってはいるがね。実際にはクリスマスと同じで、もとはキ
リスト教が浸透する以前からあった他宗教の祭を取り込むための方便に使われたというのが正確なとこなんだ
ろう。ま、覚える必要が無いという点に関しては同感だが。ただ、製菓業界の陰謀、というのは正確ではないね。
バレンタインの贈り物にチョコレート、というのは日本だけではなくて外国でも定番だ。日本が特殊なのは、その
贈り物がチョコレートに限定されている点と、女性から男性に、という縛りだ。女性の社会進出が叫ばれて久しい
というのに、この習慣が改められないのは何故なんだろうね?」
 そんなこと俺に聞かれても困る。
 いや、そもそもなんで俺達はバレンタインについて真面目に語り合ってるんだ。
 確かに忘れてたのは迂闊だったが、もとより関係ないのだからそれでかまわないんじゃないか。
「個人的には同意見だね。ただ、クラスの皆は異なる見解をもっているようだ。特に女子達はね。まあ、同意はで
きないが理解はできる。僕達は中学三年生で、もうすぐ卒業だ。中学校最後のイベントとして良い思い出が欲しい
というのは誰しもが思うところだ。意中の相手が違う高校を志望している者は最後の機会に、ということもあるのだ
ろう。――実は先日来女子のグループの中ではバレンタインの話題ばかりなんだ。」
 そうだろうな。
 そういう気持ちは俺もわからんでもない。
 これでこの話題を振ってきたのが他の誰かならもうちょっと思うところもあるだろう。
 だが目の前にいる奴は恋愛感情は精神的な病の一種などと言い切るような奴なのだ。
 この手のイベントを好むとも、ましてや参加しようなどと思うとは思えん。
 俺がそう言うと、佐々木は何故かまた喉の奥でくっくっと笑い声をあげた。
「そのとおりだよ、キョン。キミが僕の事を理解してくれているのは実にうれしい。確かに僕はこの手のイベントには
何の興味も無いし、参加したいとも思わない。だがね、人生というのは往々にして個々人の意のままになるとは限
らないものなんだよ。その証左が――これだ。」
 妙に芝居がかった口調でそう言うと、佐々木は俺の鼻先に手を突き出した。


663 :3:2007/04/07(土) 20:30:07 ID:VTQyrs5c
 その手の先にははたして小さな箱が吊り下げられていた。
 可愛らしい包装紙と可愛らしいリボンでデコレーションされた、小さな小箱。
 なんだ?これは。
「……キョン。キミが本気でこの箱の中身が解らないというのなら、友人として一度医者にでも診てもらうことを
進めるが?」
 いや、すまん。わかってる。わかってるとも。
 さっきからの話の内容から考えるまでも無く、この可愛らしい装飾の小箱の中身がバレンタインのチョコレート
であることには微塵も疑いの余地も無い。
 だが、一体どういう風の吹き回しなんだ、これは。
「うん。さっきも言ったように、僕はバレンタインなんかにはなんの興味もないし。参加したいとも思わない。だが
ね、そのことを友人達に話したらね、それでは駄目だ、と言われたんだよ。何が駄目なのか理解できなくて聞き
返したんだが……どうやら彼女達は僕がキミにチョコレートをあげるものと思い込んでいたらしい。」
「はあ?」
 なんでそうなるんだ。
 思わず素っ頓狂な声をあげた俺の反応に、佐々木は爆笑をこらえるような表情で喉を鳴らした。
「いやいや、キミならそう言うと思ったよ。予想したとおりだ。――怒るなよ。別に馬鹿にしている訳じゃないんだ。
僕のキミに対する理解が間違っていなかった事が立証されたのが愉快だった。ただそれだけのことなんだ。
……話を戻すよ。そんな訳で僕は彼女達にキミにチョコレートを渡すように迫られたんだ。無論、断ったさ。でも
ね、一緒に買いに言ってあげる、とまで言われて否と言えるほど僕も空気の読めない人間ではないつもりなの
でね。まったく。他人の事情にどうしてあそこまで必死になれるのか理解に苦しむよ。……ところで僕はいつま
でこれをぶら下げていればいいのかな?そろそろ手がだるくなってきたのだが。よもや受け取り拒否などとは言
うまいね。バレンタインに贈り物の受け取りを拒めるルールがあったなどとは寡聞にして知らないのだが。」
 いや、受け取る。受け取るともさ。
 どんな相手からのものであったとしてもバレンタインにチョコを貰ってうれしくない、なんて思うわけもないし、
それが佐々木からのものならなおさらだ。
 もし受け取りを拒むような奴がいるとしたら連れて来い。小一時間説教してやる。


664 :4:2007/04/07(土) 20:32:08 ID:VTQyrs5c
「喜んでくれてなによりだ。正直肩の荷が下りた様な気分だよ。さして意味のあるものではないと思ってはいても、
実際贈るとなると中々気を使う。これでも色々と悩んだんだよ。どれにするか、とかいつ渡すか、とかね。製菓業
界もここぞとばかりに多彩なチョコレートを売り出しているし、正直参ったよ。慣れない事はするもんじゃないね。
一緒に来た友人は手作りを勧めてくるし。ああ、もちろん丁重にお断りしたよ。技術もないし、正直文字なんて何
を書けばいいものやら。まあ、とりあえず無難なものを選んどいたつもりなんで、早めに食べてくれたまえ。」
 ああ、喜んでいただかせてもらうさ。
「うん。そうしてくれ。……と、バスが来たな。それじゃあ、キョン。また明日。――ああ、そうだ。言い忘れていた。」
 バスの中に入りかけた佐々木は振り返って言った。
「なんだ?」
「一ヵ月後のイベントだが。忘れてしまって構わない。いや、むしろ忘れてしまってくれるほうがありがたいね。バレ
ンタインだけでも十分理解しがたいのに、ホワイトデーなんて奇怪なものにつき合わされるのは勘弁願いたい。」
 まあ、そういうなよ。
 毒喰らわば皿までって言うだろ。
 せっかく佐々木が意に沿わないながらもバレンタインのチョコをくれたんだ。
 せいぜい俺も慣れないホワイトデーのお返しを考えるさ。
「バレンタインを忘れていたキミの言葉にあまり信用がおけるとも思えないね。まあ、期待して待ってるよ。――ど
ちらかといえば忘れてくれてるほうをね。それじゃあ、キョン。こんどこそ、また明日。」
 ああ、また明日。
 挨拶もそこそこにバスのドアは閉まり、佐々木を乗せたバスは夜の向こうへと走っていった。


665 :5:2007/04/07(土) 20:33:43 ID:VTQyrs5c
 後日。
 そのチョコレートの包みを開けたのは俺ではなかった。
 親に見つかるのも気恥ずかしかったので、とりあえず机の引き出しにしまったのだが、食べる機会の無い
うちに遠慮という言葉を知らないうちの妹に見つかって八割がた食べられてしまったのだ。
 よって俺が見たのは、おそらく元はハート型だったのではないかと思われるチョコレートのかけらと、そこに
ホワイトチョコで書かれた“L”の文字。
 それと『今後ともよろしく』なんて年賀状か季節の挨拶かと勘違いしそうな言葉が描かれたメッセージカード
だけだった。

 さらに後日。
 佐々木の予想通りホワイトデーの事をすっかり失念していた俺は、よりにもよって当日の朝に母親に指摘
され、あわてて買いに行くハメになった。
 それを佐々木に言うと『それは残念』と一言だけ言われた。
 しかし、まあ。ちゃんと受け取ってはくれたし、機嫌は良さそうにしていたので俺にしては上出来とでも考えて
おくことにしよう。
 やれやれ。

佐々木スレ1-647 佐々木からの電話

2007-04-11 | その他

647 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/07(土) 18:33:48 ID:ua5SpJOy

キョン、突然の電話すまない
だが許してほしい・・・予想だにしないことが起こったんだ
驚かずに聞いてほしい
僕の股間に突起物が出現したんだ
調べてみたところどうやらこの突起物は本来は生物学上♂に備わるべきものなんだ
それがどうして♀であるはずの僕に一夜にして備わったのかはわからない
そしてこれは血液が充満しているが故に起こってる現象なのだろうが、
僕に備わった突起物はすごく硬く、天の方角を向いているんだ
とても言葉では言い表すことができない・・・なにか熱いものを股間に感じるんだ
熱くて張り裂けそうでなんだか苦しいよ
キョン、♂である君なら僕の今の状況の解決法を知っているんじゃないか?
よかったら教えて欲しい
そう思って電話したんだ
で、僕はどうしたらいいだろうか?

佐々木スレ1-605 冒険でしょでしょ 佐々木ver

2007-04-11 | 佐々木ソング

605 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/07(土) 12:55:14 ID:5ccJCsK+
なんでだろう キミがいない僕は僕じゃない
もう戻らない 運命が手からこぼれて落ちる
I'll be meet 一人乗りはつまらないよ
You're my friends!
感じるまま感じることだけを言えたら

親友でしょでしょ!? ホンネを嘘で隠してた日々
失うことを恐れる弱さ キミは気づかない

一緒に歩きたい
どこまでも一緒に私と居てよね
明日過去になった僕を僕に戻す奇跡
I believe you...


>>461を見てOPを改変してみた