サロン経営の羅針盤

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新入スタッフ教育に備えて。

2019-03-20 07:03:37 | 日記

本来、人が人を一方的に育てることなどあり得ません。「自分が彼を育てた」といった考え方は不遜です。どんなに自分が上位であっても、一方的に育てるという人間の関係はあり得ないものです。

人と人との関係は、「育て育てられ、教え教えられる」という相関関係に立つものです。
先輩の自分が、後輩に教えることを通じて、後輩からも教えられているという相関関係があるからこそ、後輩に対しての「情が湧き」、成果を挙げた時には一緒に祝杯をあげることにもなる訳です。

吉田松陰は「弟子に学ぶ」と言っていますが、この精神姿勢こそが指導する側が肝に銘じることです。こうした相関関係は親と子の関係にもあります。

ここで一点つけ加えたいことは、人材育成の心構えは「引き上げる」ではなく、「押し上げる」という指導の精神であることです。「教える目的」は、これらの知識や技術を「身体に浸み込ませること」にあります。
但し、それらの効果性は、学ぶ側の「自主性」によって高まります。従って、教えることの中心は、『動機づけ』にあります。教えることの最終目標を、「出来るようになること」にあるとすれば、学ぶ側が、「出来るようになったか否か」、これが教えたことの評価です。

教える側が上手な課題を設定すれば、学ぶ側は課題がない時よりも生き生きとしてきます。
したがって、「上手な課題」・「使命感を与える」ということがポイントになります。