サロン経営の羅針盤

弊社研修所が提供しているサロン経営に関する全てを提供して参ります。

連載・儲かるサロンづくりの羅針盤。

2018-05-31 08:18:12 | 日記

 28.マネ(模倣)。

模倣は人間の成長履歴。赤ちゃんは、やがて箸を使ってご飯を食べるようになります。これは、教えられて学ぶのではなく、マネして覚えているのです。   
   スポーツの選手は、目指そうとする選手のマネをするといわれます。
憧れの選手になりきって、練習のときも試合の時も、そして寝床の中で
も、「あの人だったら、どういう行動をとるだろうか」と考えなが
ら憧れの選手に近づこうとします。

やがて、その人のレベルになったら、そこから自分の独自色に磨きがかかり、オリジナリティーが出てきて独自固有の魅力となります。
ビジネスにおいても同じことです。「誰かのマネ、誰かのやり方をヒントにして」自己変革を図ることは賢明な方法です。

成功する一番の近道は、既に成功している人の「マネをすること」です。自分の本性になるまで、その人の思想や考え方や行動、または、生き方をマネルことが成功への近道です。

世の中には自分よりも、はるかに優れた先人達がまとめてくれた、「理論」・「哲学」・「経験則」・「法則」・「思想」・「テクニック」等が存在します。
それは、ビジネスの分野でも、人生の生き方の分野にも存在します。先人の教えを学ぶ(マネ)のが、最も効果的で最短の成功ルートです。

   マネすることの価値を理解して、次のことを学習しましょう。
●「効果的な経営に必要な考え方」
●「戦略の構築の仕方」
●「効果的な戦術のノウハウを学ぶこと」
以上が最もリスクを抑えて成功できる手段です。
これらは書籍からでも見つけることができます。
書籍から見つける場合は、ある分野に興味を持ったら、その分野に関する書籍を2~3冊買い集めます。それらを読んでいくと、徐々にその分野の本質が見えて来ます。そして、自分が共感・共鳴する書籍に出会ったら、その著者の著作を全て入手して活用するという方法です。つづく


連載・儲かるサロンづくりの羅針盤。

2018-05-30 08:11:18 | 日記

  27.ビジネスの選択。 

例えば、「美容師になりたい」と思っても、必ずしも「美容サロンを経営」をしなくてはならないわけではありません。
1.美容技術の指導者として、教室を運営することも出来ます。
2.美容店の店舗づくりの指導をすることも出来ます。
3.美容店の経営指導するコンサルタントにもなれます。
4.美容店経営のマニュアルを製作販売する会社も出来ます。
5.美容に関連する材料を開発・販売する会社もできます。
6.美容店専門のデザイン・内装会社をすることも出来ます。
7.メークに特化したサロンを経営することもできます。
8.ヘステに特化したサロンを経営することもできます。
9.美容に関する情報を欲しがる会員組織の経営が出来ます。
 
「美容が好き」という人が出来る可能性のあるビジネスを考えただけでも、これだけ出てきます。視野は広く持って成功確率が高く、リスクを抑えて参入できる経営体を探すことが大切です。

世の中のニーズは常に変化しています。酒屋さんがコンビニになるとか、お酒の種類も、買う場所も、時間帯も変化していきます。ニーズの変化に合わせて、サロンも変化し続けていかなければいけません。
   「毎日、同じ仕事をしていればいい」などと思ったら、それは進歩しいサロンの典型です。
◎「経営の業態化」。
◎「技術提供のあり方」。
◎「接遇のあり方」。
◎「仕事の省力化」。
◎「スピードアップ」。
などに取り組み、創意工夫でサロンを変化させましょう。新しく挑戦することがサロンを発展させるカギとなります。つづく

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2018-05-29 08:06:57 | 日記

  26.経営者の仕事は、戦略立案にある。
継続的な利益を生み出すには戦略が必要です。
短期的な利益は、運や偶然でも発生しますが、長期にわたる継続的な利益を発生させるには運や偶然ではなく戦略が必要です。

●経営における戦略。・・・(頭を使う仕事)
1.市場調査。
2.競合調査。    
3.商品力の向上。 
4.販売促進対策。    
5.価格の決定。    
6.顧客層の決定。 
7.商圏の選定。  
8.見込み客対策。 
9.既存客への対策。
10.資金対策。    
11.人材育成。
といった経営を構成する個々の要因を、自店の目的を効果的に実現するために統合した概念・仕組み・計画です。これらは「頭を使う仕事」です。
 
このような戦略構築の後には、戦略を具現化するために行なわれる作業としての、マーケティングや戦術が重要になります。
具体的には、市場調査や実作業として、
1.商品(技術)力の向上。
2.広告宣伝活動。
3.年間のSP企画。
4.人材育成。
5.マーケティング実務。
6.営業活動。 
7.経理。 
8.人事。 
9.財務活動があり、これらは「身体的な分野の仕事」です。
   ここで、「ランチェスターの経営戦略」で解説を加えます。
サロン経営を戦争に例えれば、
●店主(指揮官)が担当する分野が「戦略的領域」。
●兵隊(スタッフ)が担当する分野が「戦術的な領域」
となります。
  
指揮官(店主)は、戦場(経営)の全体が見える位置に陣取り指示を 出します。そして、その戦い方や陣組みの指示に基づいて、戦う兵士(従業員)の仕事は、「戦術担当」ということになります。

この戦略と戦術のどちらも効果的に構築して実行しないと、経営では収益が高まりません。

しかし、経営でも戦争においても、結果に対する重要度では、戦略と戦術では2対1の割合で、戦略が重要になります。これは、戦略が間違っていたら戦術では修正できないという意味です。

もっと解り易く言えば、「大将が無能だと、兵士が一生懸命に頑張っても成果は高まらない」ということになります。つづく


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2018-05-28 07:33:55 | 日記

25、顧客は多いが利益が少ない。何が問題か。
 
 「正しい事業観を持ち、正しいやり方で経営を行ない、正しい努力をしていれば、世の中の好不況などにかかわらず、終始一貫適正な利益を挙げつつ発展していくものである。」  
                                      ※松下幸之助著=指導者の条件p.97より引用
 
 要約すれば、「正しい方法で為すべきことを為せば、当然の如く結果は出せる」ということです。
更に言い換えれば、「商売の定石を押さえた経営をすれば、必ず上手く行く」ということです。では、「商売の定石」とは何か?
 ここでは、先ず松下幸之助氏の格言を挙げなければなりません。 即ち、「当たり前の事を、当たり前に、但し徹底的にやれ」。このことに集約できます。

では、「当たり前のことを、当たり前に」とは何か?
「商人道」が教える「納貯能施」。つまり、「良く利益をあげ、その利益を公平に配分すること」です。「儲かる経営」でなければ経営とは言えないのでございます。

そこで、認識を強めなければならないことがあります。それは「粗利額の大きさが、経営の成否を決める」といことです。
質問は、「顧客は多いが、利益が少ない」ということでした。ここでは事実の把握は出来ていませんが常識的に推察すれば以下のことが考えられます。

それは、貴方のサロンは、「高料金メニューづくりの時期が来ていませんか」ということです。言葉は悪いが、「顧客の峻別」は、サロンの「ブランド化の戦略」です。
●ビジネスは、「客数が多くて儲からない経営」を嫌います。
●ビジネスは、「繁盛しているのに儲からない経営」を嫌います。
 
   経営者の最大の職務は、「儲かるサロンづくり」です。何故か、「儲からなければ労働分配率」が下がり、雇用保険すら加入できない経営体になるからです。これでは「経営失格」です。
  
粗利の大きいヘアビジネスは、「経営環境の改善」を容易にします。その理由は、「儲かる」からです。したがって、粗利の大きな「技術(商品)」を創り出さなければなりません。このような経営者としての意志が、自店の「経営改革を促す」ことになります。
「モノ余り時代における顧客満足実現の要素は、精神的な満足にある」ということを認識しましょう。この要点を掴めば、「粗利の高い商品開発」を容易にします。
 
その推進の第一は、「スタッフ全員の印象を良くすること」です。
繰り返し述べますが、サロンのイメージ統合戦略の第一は、「清潔・清楚・質素」の三条件を備えたコスチュームにすることです。 
ここを疎かにして、「粗利の大きな経営」は絶対に実現出来ません。この手順を踏めば、粗利の大きなメニューの販売がスムーズになります。
例えば、カット4,000円の一般価格に対し、カット6,000円のメニューを設けることで、顧客はサロンの贔屓客であることを誇りに思います。これがハイブロー客層の「心理」です。つづく

連載・儲かるサロンづくりの羅針盤。

2018-05-27 07:20:27 | 日記

24.販売戦略。  

◎あなたの店では、誰に・何を売ろうとしていますか?
◎または、誰に・何を売れば儲かると考えていますか?
  ビジネスでは、
◎何を売れば儲かるのか?ではなく、
◎何を売りたいのか?が重要です。

何故なら、売れると言われている商品や技術を扱っていても、「売れている店」と「売れていない店」があります。

◎同じ業者から、同じものを仕入れて販売しているのに、売れているスーパーと、売れていないスーパーがあります。

◎同じ美容店が、同じレベルの技術や商品を提供しているのに、
繁盛している美容店と、繁盛していない美容店があります。

このことから、「売れる技術・売れる商品」というのは存在しないことが分かります。
だから、貴方が何の商品を扱おうと、どんな技術を提供しようと、繁盛するか繁盛しないかは、「商品や技術が原因」ではありません。
「大切な事は、お客に対して満足を売るという心」です。

「モノを売るな、人間性を売れ」との格言がありますが、まさに「云い得て妙」です。つまり、経営とは「その人に、何をしてあげれば喜んでもらえるか。」このことを追求していく作業です。
即ち、
◎この商品(技術)は良いと、「思わせること」が重要です。
◎この商品(技術)は良いと、「感じさせること」が重要です。
 
   「何か売れる商品は無いかなあ?」と探している限り、成功は見えてきません。主な原因は別にあります。あなたが売りたいものを、上手に売るから儲かるのです。

「儲かるのは、売り手の心が顧客に伝わるから」です。
その決め手は、顧客が「このサロンは、私のことを大切にしてくれる」と、
◎「思わせること」。
◎「感じさせること」です。
ここが繁盛するか、繁盛しないかの差です。
ここがお得意客を獲得できる人と、出来ない人の差です。

つづく