サロン経営の羅針盤

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なぜ今、「商人道」か。 

2019-03-09 07:23:54 | 日記

「商人道」という文字を最近、目にする機会が多くなりました。
何故か?最近、テレビを賑わしているのが「偽装問題」。このような問題が生じた背景には、簡単に言えば二通りあります。

●一つは、「創業者の経営に対する精神」を、仕事に携わる全ての人に対して継承し得なかったこと。
●もう一つは、「はじめから経営者自身に、経営に対する理念がなかった」ということに起因しているようです。
    
梅岩の「商人道」に記す経営哲学は、「富の主は天下の人々なり」として、利益の公共性を重んじ、「能貯能施(のうちょのうせ)」の重要性を説いています。

即ち「よく利益をあげ、公平に利益を施すことが商売の大道である」と説いています。今風に解釈すれば以下のようになります。

「顧客への奉仕によって、よく利益を挙げ、共に働く従業員の幸せ実現のために、公平に利益を還すこと。これこそが商売の大道である」と教えています。まさしく、商売における「経営者としての心構えの根本」を指しています。