サロン経営の羅針盤

弊社研修所が提供しているサロン経営に関する全てを提供して参ります。

改革すべき美容業。

2019-03-05 08:08:11 | 日記
◆長所は光・短所は影・美点は実・欠点は虚。
江戸時代の大学者「荻生祖来」の箴言に、「人材に瑕瑾(かきん)あり、瑕瑾なきは人材にあらず」とあります。
つまり、「人は誰だって欠点がある。だから、人の良い所だけを見て接すれば良いのだ」と教えています。
人間は誰でも長所と欠点を持ちます。「長所は光・短所は影・美点は実・欠点は虚」です。長所を伸ばしてゆけば、短所は自然と消えて無くなり、人材として育っていくものです。

ヘアサロンは、未成年者から家庭を持つ従業員まであり、若い世代の人が大多数です。それらのスタッフには、それぞれ親兄弟、そして家族があります。

20才前後の若いスタッフには、父母の期待と共に、「しっかり頑張っているだろうか」と案じておられるものです。

経営者は、この家族を思いやることによって責任を再認識し改めて勇気を奮い起こすものです。このような経営トップの社会観.事業観.人生観に触れる事で、スタッフも心から共同体意識を持つようになります。

仏教には、「後ろ姿で人を導けるようにならなければならない」と教えていますが、心が大きくなり人格ができれば、何も説明しなくても人を教化できるという意味です。

従業者全員の後ろ姿に思いを寄せて心を感じ、後ろ姿で従業員を引っぱって行けるようになったら、これは本物の経営者と言えます。

21世紀は創造の時代と言われます。全ての経営体に於いて、まさしく「革新的な創造力を備える人材の育成」が望まれます。
これからの時代を決定するものは、創造力豊かな人材であることは言うまでもありません。

モノ余りの時代・安定的経済を迎えた今、改めて「経営は人なり」を肝に銘じ、サロンの大小を問わず競争力を高めるために、人材育成に力を注がなければなりません。
                               終