Carpe Diem

シンシナティ大学で都市計画を勉強していた、ある大学院生の物語。現在はマンハッタンで就活。

Peter Walker

2013-02-12 16:03:44 | study abroad
昨日はNYの911メモリアルのランドスケープをデザインしたPeter Walkerが講演に来てくれた。
彼はPWPというlandscape firmを主宰していて、そのコンペ以降は世界中にその名が知られるようになった。
(僕はその講演を聞くまで、誰だか全く分からなかったけど)

Peter氏の話はこうだった、
911メモリアルのコンペには5000以上の案(グループが)参加したそうだ。
その中でBest 8まで選ばれた, Michael Arabから急遽電話が掛かってきて、
彼らの事務所にランドスケープの依頼が来た。
それに対してその作品のアイデアに共感して、参加することにしたとのこと。
こうやってお互い会ったこともないのに、電話やファックスを通じてやり取りしていき、
案をどうにかこうにか練り上げていた。

そしてPeterがイギリスで仕事をしている時にMichaelから突然電話が掛かってきたて、
911メモリアルのミーティングをNY市長などが開くからすぐにアメリカに戻ってくれとのこと。
それに対して多くの仕事をイギリスに残したまま、翌日の航空券を買って、アメリカに戻り、
そこで始めてPeterはMichaelに会い、ミーティングで話すことの打ち合わせをした。

数日後にPeterはMichaelから電話をもらい、彼らの案が当選されたということを聞いたらしい。
しかし、そうなると来週にパブリックの公聴会が予定されているので、そこからの5日間は大急ぎで、
スタッフ一同で必死になりながら、モデルを作ったり、レンダリングをしたりしてどうにかくぐり抜けた。

そうパブリックの取材でコンセプトを説明すると、今度は色々とディテールを決める作業に入ってくる。
どういう木を使うか、どういう石材を使おうか、そしてどう細部を配置をしようかなど。
メモリアルにある岩はわざわざイタリアからドリ併せたよう。
そして合同で建設に携わるエンジニアたちと色々とトラブルがあったりなどと。

普段、学生の僕たちはなかなか現実のプロジェクトがどうすすむのか分からないから、
本当に彼のプロジェクトの緊張感やフラストレーションがよく伝わってきた。
かれは僕よりおよそ80歳とは感じないぐらい元気で、エネルギッシュだった。
きっといつも色んな刺激がある世界って素敵だな。





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