Carpe Diem

シンシナティ大学で都市計画を勉強していた、ある大学院生の物語。現在はマンハッタンで就活。

選択のフレームワーク

2019-01-27 12:36:42 | daily life
僕は人生で複数の選択肢がある時、どっちを選べばいいのかわからない時がある。

今回もそうだった。

以前いたスタートアップをやめる時に、上海でアナリストとして働ける機会があった。

海外で働くのが直近の”夢”だったから、すごくエキサイティングだった。

そして大変だったワーキングビザの申請もようやく通った。

あと数日で上海に発つというタイミングで試しに受けてみたもう一つの会社から採用通知をもらった。

日本の大企業の社内ベンチャーでマーケティング部署をリードできるという役職だった。

今回は本当に迷った、、、

夢を取るべきか、スマートな動き(Smart Move)を取るか。

この時の思考のプロセスはこうだった。

1、ベースとなるフレームワークを選択




この3つの円のそれぞれは、地域(Geography)、産業(Industry):、役職(Position)を表している。

そして真ん中で重なっている部分が、成長できるポテンシャルと考える。

このフレームワークはアメリカの大学院時代の教授に教えてもらったものだ。

上海の会社をA、東京の会社をBとして、5点満点で相対的に評価するとこんな感じになる。

【地域】A:4 B:2
中国の方が日本より発展のスピードが速く、特に国がもっと成長するポテンシャルがあるため。

【産業】A:3 B:4
ソフトウェア(IT)の産業はどの産業にも応用が聞くしため。

【役職】A:2 B:4
上海の会社のアナリストは一人前になるのに数ヶ月の時間がかかるのに対して、東京の会社は最初から実践できるため。

この段階では上海と東京での仕事はほぼ互角になってしまった。そのため今回は新しいフレームワークを考える必要があった。

2、追加のフレームワークを選択
今まで自分の直感・興味に従って選択した時にうまくいかないことが多かった。

そのため今回の人生の選択はフレームワークを使って決めてみようと考えた。

それがこの3つで、今までの経験や、本やビデオで得た知識をもとに作った未完全なフレームワークだ。

A.興味より強みを重視

今まで通りに興味に従っていたら間違いなく上海の会社を選んでいた。

これまでの大学院の学部の選択や、起業の経験の失敗から、今回は強み(=貢献)を重視してみた。

参考にしたのはBen Horowitzのコロンビア大学での卒業スピーチ
https://youtu.be/JJy_j2CDPP4?t=2024

B.広さより深さを重視

都市計画を学んだり、起業してみたり、プログラミングを勉強してみたり、すでに広さはあるけど専門分野がなかった。

そのためアナリストになって1から勉強するより、マーケティングの経験を生かしてさらに特化していこうと考えた。

いま流行している(?)T-shapedのプロフェッショナルについての記事
https://medium.com/@jchyip/why-t-shaped-people-e8706198e437

C.直感が怖いと思った方を重視

人間は本能的にリスクを避ける傾向がある生き物らしい。

大好きなCasey Neistatの世界一周のビデオ
https://youtu.be/WxfZkMm3wcg?t=164

ただ生命に関わるリスクでない限り、スマートなリスクを取るべきだと僕は思う。

上海の会社では前の会社で中国の同僚といい関係が築ていたりほぼ確実に業務をうまくこなしているイメージがあった。

それに対して東京の会社では僕の前任者が2ヶ月で辞めさせられるなど、僕が本当にうまくやっていけるという確信はなかった。

リスクがあった方が人の成長は速いはずだ、そう思ったから最後は東京の会社を選んだ。


終わりに

今回の選択がよかったのかは、2、3年後にようやく分かるような気がするからまだ今はこの選択が正しかったのかはわからない。

ただ2週間ほど働いてみて、今回の選択が良かったのかもしれないと感じることがある。

まずはいま目の前にあることをしっかりこなして結果を出していきたい。