俗か狂 生きるか死ぬか サンチョか キホーテなのか いずれ定めん
日常を 肯定しつつ 否定する 俗と狂とに 揺られ揺られて
死ぬ時は 狂へこころ 整えて 落差無くして 次へ移らん
俗か狂 生きるか死ぬか サンチョか キホーテなのか いずれ定めん
日常を 肯定しつつ 否定する 俗と狂とに 揺られ揺られて
死ぬ時は 狂へこころ 整えて 落差無くして 次へ移らん
覚めてさえ 夢に等しい 日常を さらに目覚めて しっかり見つめ
例え今 訪う死さえ 良しとする こころの選ぶ 優先度合い
幼時から 低音なって 死の音の 強弱なって われに伴い
人生の 高さを競う 背くらべ 高さ求めて 足もと暗く
寝返りに 味方が襲う 将棋から 過去を仕返す 同窓会も
おのれ捨て おのれ見えだす 盲点に 外から眺め 自国も見えて
追いつめて 追い詰められて カツ然と 殻は破れて 視界は開け
武士道は 死ぬことなりの 諦めに 義を見て為すの 勇気も生まれ
しがみ付く しこるこころの しがらみに しおれしおたれ 渋皮残り
声を掛け ハイの答えに 終わる仲 いとも単純 われらが夫婦
コトコトか 煙スパスパ 妻とわれ 同じ屋根して 出す音違い
遺影から 笑顔を向ける わが息子 父母の暮らしを 目線に追って