ひねもすのたりのたり 朝ドラ・ちょこ三昧

 
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舞台 『 細雪 』 キャスト一新で来春上演

2007-11-07 16:57:38 | 萬 (よろずばなし) 話
舞台「細雪」キャスト一新で来春上演


谷崎潤一郎の同名小説が原作の舞台「細雪」が新キャストで、来年6月に東京・丸の内の帝劇で上演されることになった。登場する4人姉妹は、長女・高橋惠子(52)、二女・賀来千香子(46)、三女・檀れい(36)、四女・中越典子(27)の豪華布陣。同舞台は、上演回数1100回を超す人気作品。来年が脚本の菊田一夫さん生誕100周年に当たることなどから、新たな顔ぶれとなった。

 淡島千景(83)、司葉子(73)、佐久間良子(68)--日本を代表する女優が出演してきた舞台が、キャスト一新で上演されることになった。

 高橋は「新しい“細雪”を皆さまにお届けできるよう、キャスト一丸となって頑張ってまいります」と、すでに長女としての自覚十分。賀来も「凛(りん)とした品格で、しなやかに演じたい」と意欲をみせている。

 昭和10年代の大阪が舞台で、江戸の時代から続く木綿問屋の4姉妹の物語。東宝製作で1966年に東京・日比谷の芸術座(閉館)で初演され、05年の明治座まで1155回を記録している伝統の作品。新キャスト版の来年6月8日には、1200回上演を達成する見込みだ。

 毎回、4姉妹はその時代にもっとも輝いている女優が起用される。今回は、元宝塚歌劇団月組、星組娘役トップスターの檀が、美ぼうの三女を演じることが話題。05年の退団後は、映画「武士の一分」で06年度毎日映画コンクールスポニチグランプリ新人賞を受賞するなど、映像を中心に活躍。これが本格的な舞台復帰作で、「すてきな女優さんたちが細雪の歴史をつむいできました。大切に受け継いでいきたい気持ちでいっぱいです」と喜んでいる。

 四女に大抜てきされた中越も「私自身も三女で末っ子。妙子役を身近に感じています」と話すなど、全員が公演を待ちきれない様子。時代の移り変わりを感じながら、満開の桜をめでるラストシーン。鮮やかな桜とともに、舞台で“咲き競う”新4姉妹の姿も楽しみだ。

[ 2007年11月06日付 紙面記事 ]



新キャストに決まった(右から)高橋惠子、賀来千香子、檀れい、中越典子

『都の風』(33)

2007-11-07 07:53:50 | ★’07(本’86) 37『都の風』
脚本:重森孝子
音楽:中村滋延
語り:藤田弓子

   出 演

悠    加納みゆき:京都の繊維問屋「竹田屋」の三女、大阪の「おたふく」で住み込み働き始める
葵    松原千明 :竹田家の長女(立花家には帰らず、中之島病院で看護婦見習い中)

精二   江藤 潤 :「おたふく」の従業員・板場さん(お初の若いツバメ)

郵便屋  友藤秀幸  葵からのハガキを持ってきた郵便屋

     キャストプラン

雄一郎  村上弘明 : 毎朝新聞の文芸部記者(姓はヨシノ)、「おたふく」の常連
お初   野川由美子 :大衆食堂「おたふく」の女将。市左衛門の遠縁

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一夜明けて悠は父への怒りを手紙に託そうとした。


  お父さんに手紙を書くことなどけしてすまいと思っていた私ですが、
  このお金だけはお返しします。
  でもこんなやり方をなさる人だとは思いませんでした。

しかし「今さらこんなことしても何にもならへん」と、書きかけの手紙を破く悠。


階下では、お初が悠の様子を気にしていた。

「悠、どないしたんやろ、朝からいっぺんも降りてきいへん」
「女将さんの気持ちもわかるけど、ホンマのこと言うの早すぎたんと違いますか?」と精二。

「そやろか。けど思うたことパーッと言わんと気ぃのすまんタチやから」
「その男かて、東京やったらそうそう会いに来るわけやなし、
 京都へは女将さんが黙っといたらそれで済むこととちゃいますか」
「わて、それはできんねん。
 ヤミやったりちょこっと人騙すのはどうってことないけど、
 世話になった人裏切るのはでけん」
「ま、そこがええとこですわ。
 でも、やっと自分の力で生きていけると思うた所を、
 お前はまだ親の手の内や言われたらこたえますや」
「そらそやな、そやな。
 んもう、あんたが昨日はよ帰ってきはらへんから悪いんや~」

精二にヤツあたりするお初。

「今日ははよから行きますわ」
「また行くの?」
「米だけでもどんどん買っとかないと、店開けたらあっという間になくなってしまいしまっせ」
「一緒に行きたいけど悠一人にできんしな」
「そばについててあげんと自殺でもされたら困ります」
「えーっ、ちょっと、脅かさんといて」
「信じきってた女将さんが、親代わりのただのオバサンやったし、
 かと言うて男の所に行く勇気もないし、諦めることもできひん。いっそ‥」
とタバコに火をつける精二。

「そんな!あの子は自殺するような子やないて」
「でも思い込むと何をするやわからん年頃ですかいな」
「ちょっと様子見てこ」
「そうやってなんべん様子見に行かはったか」
「今さら気にせんでもええ言うたかて遅いもんなぁ。どないしたらええねん」



そこに救世主のように雄一郎

「ボンボン! 初めて救いの神に見えた~」
「え?」
「悠連れてな、映画でも見てきて。そんでな悠のほんまの気持ち聞いてきて」
「悠さんどうかしたんですか」
「座って」といい、説明をはじめるお初。

悠は、一番最初に書いた智太郎のスケッチを見ていた。
下からお初の声がする。

「悠~、私ら買い出しいくよって~ ボンボン来てるからご飯つくったげて~」
「は~い」



「初恋の人に会ってどうかしてしまったのか? 一緒に奈良に行ったんやろ?」

返事をしない悠

「君の笑顔も言葉も初恋の人が持って行ったってわけか、 
 自分以外の人には見せるなって」
「‥‥もうあの人には会えひんのです」

味噌汁をよそいながら答えて泣く悠。

「おいおい、笑顔を見せてって言ってるんだよ。けんかでもしたのか?」
「いいえ、会ったらいかん人なんです。ここにいる限り会われへん」
「じゃあ、ここを出ればいい」
「今、あの人のとこへ行っても困らはるだけです。そんなことできひん‥‥
 一人前にならはったら必ずうちを迎えに来てくれはります。
 それまでうちは一人で立派に生きていたいんです、そのつもりやったのに、うちは‥‥ 父に操られていただけなんです。
 ここの女将さんでさえ、父に逆らうことはできひんのです。 
 どこに行っても父の目から逃げられへんのです」
「じゃあ家へ帰るんだな」
「いいえ、帰りません。父のやり方は卑怯です。どんなことがあっても帰りません。
 そやからいうて今東京に行ってあの人の迷惑にもなることもできません。
「僕がここを出ろというのは、東京へ行けってことじゃない」
「え?」

「君が本当にお父さんから自由になりたいなら、誰も知らない所へ行って、
 今度こそ本当に自分を試してみるべきじゃないのか?
 京都へも帰らない、東京へも行けない、
 ここにいてもお父さんから自由になれないとしたら、
 自分の力で飛び出すしかないじゃないか。
 君はいつか勇気とは自分を追い詰めて作っていくもんだと言ったね。 
 今こそ、その勇気が必要なんじゃないのか?」
「(うん)」 笑顔になる悠
「いやぁ偉そうなこと言ってしまったな。
 本当は君がいなくなったら困るんだ、本気にしないでくれよな」
「いいえ、ヨシノさんの言わはる通りだと思います。」
「弱ったな。頼むから勝手にここを出て行くようなことはしないでくれ。
 女将さんに怒られる」
「もう自分勝手なことはしません。女将さんにもちゃんと話します」
「すまん。謝る。僕が言ったって言わないでくれよな」
「はい、もっともっと自分で考えて勇気を持って生きて行きます」
「はよ食べてください、おつゆが冷めます」
「あぁ、いただきます」 悠も一緒に食べ始めた。

「僕は一生懸命になると理屈でものを言ってしまうんだ。
 実際と理屈とは違うんだよ」
「けどヨシノさんのおかげで、今何をしたらいいのか、わかりました」

ため息をつく雄一郎。
「ホントは君がここにいなくなると飯を食いにくる楽しみがなくなるのに、
 出てけなんて言って‥‥僕の言うことなんていい加減なんだ。」
「うちはそう思いません」


そこに郵便屋がハガキを配達しに来た。 「竹田悠さんていてはりますか」


「葵姉ちゃん!
 ‥‥ この間入院していた病院で働いています。
 看護婦学校をちゃんと卒業していないから見習いです。
 でも人手が足りなくて休みが取れません ‥‥」
「急用か?」
「ヨシノさん」と両手をあわせる悠。
「留守番は勘弁。仕事があるんだよ」
「ヨシノさん、ホンマにどうもありがとうございました」

「僕はね、女将さんからどこにも行かないように説得してくれと頼まれたんだよ。
 頼まれなくても、僕はここにいてほしいんだ。
 なのにあんなこと言ったりして‥‥忘れてくれよな」
「え? 無理です、そんな」
「すぐに結論は出すな、それだけは約束してほしい」
「はい(にこっ)」


翌日、悠は葵の病院を早速訪ねた

「悠~ 」白衣姿の葵
「お姉ちゃ~ん」
「どや似合うやろ」
「白衣の天使みたい」
「患者さんもそう言ってくれはった。 ほんまは天使やのうて雑用係」
「忙しいの?」
「うん。けどな今夜勤明けの交代時間やし、ちょっとぐらいかまへんの。おいで」

「智太郎さんに会うてくれはったんやてなぁ」
「来てくれはったんやなぁ、やっぱり」
「嬉しかった。お姉ちゃんのおかげや。
 こんな時代やからこそ人を愛するのが大事って言われたって」
「あはっ、あんただけはホンマに好きな人て一緒になってほしいねん。
 桂の旦那さんにも会うたけど冷たい人や」
「そいでもちゃんとやってはんのやろ?」
「うーん。意地やなー、桂の。何が何でも竹田屋を守ってみせる いう感じ‥‥
 うちに出てけ言うたの桂やし」
「え~っ」
「旦那さんにそう言えって言われたんやろ。
 けど旦那さんの言う通りにできる桂が羨ましい」

更衣室に入る姉妹

「桂姉ちゃん、お父ちゃんのほんまの気持ち知らはったら、どうなるやろ」
「ほんまの気持ちて?」
「お姉ちゃん。お父ちゃんに言うて。桂姉ちゃん夫婦を正式に跡取りにしてほしいって」
「もうなってはるやない」
「ちゃんとまだ手続きしてないのや。お父ちゃん、うちが帰んの待ってはんねん。」
「そうか~。あのお父ちゃんならやりかねんな」

座ってお茶を飲む。
「桂姉ちゃんがかわいそうや。うちしんでも京都には帰らへんえ」
「あんたそんなこと誰から聞いたんえ?」
「女将さん。お父ちゃんな、時期が来たら京都に帰すようにて頼んではったんやて。
 智太郎さんにも会うこともいかんて」
「あんた、東京へ行く気なんか?」
「できひん、そんなこと」
「好きなんやろ?」
「(うん)」
「いつでも一緒にいたいと思うんやろ?」
「(うん)」
「それやったら、行ったらええやないの。
 智太郎さんかてわざわざ大阪まで来てくれはったんや。あんたのこと好きなんや」
「お姉ちゃん、うちは智太郎さんと半年にいっぺんでも会えたらそれでええのや。
 あの人が一人前にならはるまでうちはただ待ってるだけでええねん」
「あんたな、今がいったいどういう時代や、思うてんねん? 
 世界中で戦争があって、これからどんどん広がっていくそうや。
 うちなぁ、好きでもなかった人やけど、うちの人が出征して、
 こんなことやったらもっと大事にしたげたら良かったってそう思うんえ。
 気がついたら、うちみたいにひとりぼっちや、 
 あんたにはこんな思い、させとうないのや。
 智太郎さんの所に行きよし。今すぐ。。な?」

涙ぐんで頷く悠。


姉の言葉で悠は智太郎への思いをガマンしていた自分に気づいたのです

『ちりとてちん』(33)

2007-11-07 07:40:55 | ’07 77 『ちりとてちん』
作  :藤本有紀
音楽 :佐橋俊彦
テーマ曲ピアノ演奏:松下奈緒

語り :上沼恵美子

  出 演

和田喜代美  貫地谷しほり

算段の平兵衛 京本政樹 :落語「算段の平兵衛」の再現での、平兵衛

徒然亭草々  青木崇高 :元落語家・徒然亭草若の弟子
熊五郎    木村祐一 :酒場「寝床」の店主
徒然亭草原  桂 吉弥 :「おとくやん」の店員。元落語家・徒然亭草若の弟子、草々の兄弟子
徒然亭四草  加藤虎ノ介:中国料理店「延陽伯」の店員。
                元落語家・徒然亭草若の弟子、草々の弟弟子
咲        田実陽子 :酒場「寝床」の店主・熊五郎の妻

原田 緑   押元奈緒子  草原の妻
原田颯太   河合紫雲   草原の息子

       サエ・ハン  中国料理店「延陽伯」の店員
       王 誠    中国料理店「延陽伯」の店員
       岱 欽    中国料理店「延陽伯」の店員
       李 国輝   中国料理店「延陽伯」の店員

       劇団ひまわり
       劇団東俳
       NAC
       日本舞踊アカデミーASUKA

徒然亭草若  渡瀬恒彦:元天才落語家。今はのんだくれている


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草原(桂吉弥)に一門への復帰を断られた喜代美(貫地谷しほり)と草々(青木崇高)は、次に元四番弟子の四草(加藤虎ノ介)の元へ向かう。四草は中国料理店で働いていて、喜代美たちの頼みを、落語にはもう興味などないと鼻であしらう。結局元弟子が誰一人戻らず、落ち込む喜代美と草々。さらに酔った草若(渡瀬恒彦)が追い打ちをかけるように草々を突き放す。翌朝、喜代美は草々の置き手紙を見つける。



曲は「パレ・モア・ダムール(聞かせてよ愛の言葉を)」

Parlez-moi d'amour 

『ちりとてちん』にシャンソン ‥‥ なぜか、とても似合っていました

うたっているのは、佐々木秀実さん という方だそうです!http://www.ozawamusic.co.jp/a_sasaki/new.html