ひねもすのたりのたり 朝ドラ・ちょこ三昧

 
━ 朝の15分のお楽しみ / 経る時 別館 ━
 

▼▼『君の名は』▼▼

2007-03-31 23:59:59 | ’06(本’91) 46 『君の名は』
『君の名は』 放送終了

第6部 1月1日(月)~3月31日(土)

第235回の放送から、第6部「それからの二人・夫婦編」となり、
音楽もタイトルバックもかわりました。

  忘却とは
  忘れ去ることなり
  忘れ得ずして
  忘却を誓う心の悲しさよ

のナレーションもなくなりました。

第40週 1月 1日~ 1月 6日 (235) (236) (237) (238) (239) (240)

      1日~3日は、8:15~8:30 の放送
          4日からは、通常の 7:46~8:01 の放送です 

第41週 1月 8日~ 1月13日 (241) (242) (243) (244) (245) (246)
第42週 1月15日~ 1月20日 (247) (248) (249) (250) (251) (252)
第43週 1月22日~ 1月27日 (253) (254) (255) (256) (257) (258)
第44週 1月29日~ 2月 3日 (259) (260) (261) (262) (263) (264)
第45週 2月 5日~ 2月10日 (265) (266) (267) (268) (269) (270)
第46週 2月12日~ 2月17日 (271) (272) (273) (274) (275) (276)
第47週 2月19日~ 2月24日 (277) (278) (279) (280) (281) (282)  
第48週 2月26日~ 3月 3日 (283) (284) (285) (286) (287) (288)
第49週 3月 5日~ 3月10日 (289) (290) (291) (292) (293) (294)
第50週 3月12日~ 3月17日 (295) (296) (296) (297) (298) (299)  
第51週 3月19日~ 3月24日 (300) (301) (302) (303) (304) (305)  
第52週 3月26日~ 3月31日 (307) (308) (309) (310) (311) (312)



第5部は 11月27日(月)~12月29日(金)
第205回から、第五部「愛のゆくえ・対決編」となった 

第4部は 9月25日(月)~11月25日(土)
第151回から、第四部「愛ふたたび・志摩編」となった

第3部は 8月14日(月)~9月23日(土)
第115回から、第三部「旅立ち・北海道編」となった

第2部は 6月26日(月)~8月12日(土)
第73回から、第二部「結婚編」となり、第一部とはタイトルバックの色も変わった

第1部は 4月3日(月)~6月24日(土)
第一部には、XX編 というのはありませんでした。
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『君の名は』 【 最終回 】 (312) 

2007-03-31 08:18:09 | ’06(本’91) 46 『君の名は』
【第6部(312)】 3月31日(土)

後宮真知子 鈴木京香
後宮春樹  倉田てつを  
水沢悠起枝 田中好子
水沢謙吾  平田 満
木村吾郎  大沢樹生
石上梢    河合美智子
あさ     伊藤嘉奈子
後宮千景  渡辺亜里沙:春樹と真知子の娘(赤ちゃん)
美村蘭子  佐藤友美
角倉信枝  佐々木すみ江
本間定彦  古舘伊知郎
住職     鈴木清順
加瀬田岸枝 中原ひとみ
佐藤時彦  橘家二三蔵:長屋の住人(大工)
重松糸子  大坪日出代:長屋の住人
小清水典子  橘 雪子:大阪から駆け落ちしてきた漫才師・しっちゃん
村上晴美   笠井 心:大阪から駆け落ちしてきた漫才師・がっちゃん
丸山豊子  井上牧子 :長屋の住人
旅人     椎名 茂  汽車で綾と同席になった男性
       連城裕十  汽車で綾と同席になった男性

       劇団いろは

鼓笛隊の子供たち 鳩森小学校の皆さん

       鳳プロ
       早川プロ

浜口徳枝  加藤治子
深野柳子  樹木希林
加瀬田修造 橋爪 功
小野瀬綾  いしだあゆみ

・‥…━━━★・‥…━━━★・‥…━━━★

昭和30年を区切りに、それぞれがそれぞれの新しい人生を迎えつつあった


 綾の店

修造は、伝票や納品書を見ながら「パッド?」「ボビンケース?」と四苦八苦
梢がひとつひとつ教え、信枝も「私も覚えるまで大変だったっちゃ」と笑う

せっかく仕事を覚えた信枝だったが、春樹と真知子の養護施設の手伝いと
千景の世話のため、店は辞めるのだった。

春樹は、房総の方にいい場所が見つかり、社会福祉法人の設立申請に行っていた。
ところが、許可は下りなかった。

後宮家

「どうして?」 真知子が訊く

一度申請してパスしたのに、開かなかったのが、ダメだとお役所は言ったらしい。
お金をだましとられたのだと食い下がったが、騙し取られるような不手際をするようでは
と言われた と春樹は肩を落とした。

春樹はその後も、方々に頼みに行ったが、なかなかいい返事はもらえず2月になった。
そんな時、勝則が後宮家を訪れる。

「なんで相談に来てくれなかったんだ。僕は厚生省の役人ですよ」
勝則は、徳枝から事情を聞いたのだった。
「お忙しい立場でしょうし、管轄が違うから」と遠慮していた春樹たちに
「福祉関係には先輩も後輩もいます」と、勝則は書類を渡してくれたのだった。

「いつか役に立ちたいと思っていた。
 春樹君、この人を頼みますよ。俺も美子といい夫婦になりますから」


数日後、引越しの日

引越しの準備をする春樹、真知子、千景をおんぶした信枝。
信枝は、先に房総へ行き待っていることになっており、出発する。

悠起枝と謙吾も手伝いにやってきて、「何だ! 吾郎くん来てないのぉ?」

加瀬田家では、岸枝がお赤飯を炊いていた。
修造が「かあさん、はやくしなさいよ、春樹君たち出発しちゃうよ」と急かす。
「久しぶりだから加減が‥」という岸枝
「お相撲の巡業じゃないんだから、こんなに炊かなくても」


荷物の片づけが終わってがらんとした部屋を見る真知子と春樹。

「短い間だったけどいろんなこと、あったわね。新しい人生始まるのね」
「仲良く頼むよ」
「友白髪になるまでがんばりましょう」

表に出ると、シンバルのにぎやかな音 
吾郎たちが鼓笛隊の準備をしていたのだった。
「こんなこと企んでたの~?」と悠起枝
「なんや、知らなかったの俺らだけかいな」と謙吾。

「後宮春樹君、真知子君の門出を祝って、ばんざーーーーい! 
修造が声をかけ、一同もバンザイをする   

鼓笛隊の子どもたちに向かって、「じき迎えに来るわね」と真知子


そして、吾郎の主指揮に子どもたちの鼓笛隊の後ろに続いて歩き出す春樹と真知子。
見送るみんな。
振り返りおじぎする二人 ‥‥


 雪景色を走る汽車

新潟発上野着の汽車に綾が乗っていた。
同じボックス席に座った乗客が、数寄屋橋を壊すという話をしていた。

「数寄屋橋を壊してショッピングセンターと高速道路を?」と訊く綾
「それっていつ頃?」
「2年後って聞いたけど」とその男たち



あの橋がなくなる。 様々な人々が、様々な思いを抱いて渡った橋‥‥
加瀬田修造が、美村蘭子が、そして春樹と真知子が‥‥

橋とともにあの日の思い出もいつか淡くなっていくのだろう


綾の膝の上に乗っているのは、千景にお土産の雛人形だった。
綾は、その雛人形を見ながら「あの二人に似てる‥」とつぶやく。



                 





それぞれの人生 という最終回でしたね~。
北海道のみんなはどうしているのかしら
名古屋のみなさんは? 志摩のみなさんは? 佐渡のみなさんは‥‥

春樹と真知子で終わるのでなく、綾のシーンで終わるのが『君の名は』らしい


【写真】現在の数寄屋橋。
 原作の菊田一夫の「数寄屋橋 ここに ありき」の碑があります。







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『君の名は』(311)

2007-03-30 00:13:52 | ’06(本’91) 46 『君の名は』
【第6部(310)】 3月30日(金)

後宮真知子 鈴木京香
後宮春樹  倉田てつを  
浜口勝則  布施 博
水沢悠起枝 田中好子
角倉信枝  佐々木すみ江
石上梢    河合美智子
あさ     伊藤嘉奈子
美村蘭子  佐藤友美
加瀬田岸枝 中原ひとみ
多比良良作 蟹江敬三
屋台の店主 今西正男 :長屋近くのおでんの屋台
獅子舞    鏡味仙寿郎:お正月の獅子舞
後宮千景  渡辺亜里沙 :春樹と真知子の娘(赤ちゃん)

       劇団ひまわり
       鳳プロ

浜口徳枝  加藤治子
深野柳子  樹木希林
加瀬田修造 橋爪功
小野瀬綾  いしだあゆみ

・‥…━━━★・‥…━━━★・‥…━━━★

 綾の店

工場で自分のせいだと泣く梢
綾を心配して、春樹と真知子がかけつける。

「抗議しましょう!」と真知子
「落ち着いたら抗議の記事を書きませんか?」と春樹。
しかし、綾は「無駄よ」とさばさばして、
「こういうの、 蟷螂の斧(とうろうのおの)って言うんだっけ」と答える
「相手の存在が大きすぎるってことですか?」
「(うん と頷いて)言い訳にしかならないし」

そこに蘭子も駆けつける。
「新聞見たー?」
「見たわよー。電話しても出ないし」
「電話にはでんわ」と綾
「もう、なんて人なの」
「梢ちゃん、工場にいるから」と、あたしより梢ちゃんを‥と目で頼む綾。

柳子の家

朝刊を見ながら「昨日の春樹さんへの電話、このことだったんだわ」と柳子。
「もっとよく聞いとけばよかった」

聞き耳をたてとけばよかった ってことでしょう (^_^;)

そこに勝則から電話
綾の話題が出たらしく「そんな方じゃないわよね」と徳枝。
勝則の用事は、今日、やってくるということだった。

柳子がしつこく
「綾さんのことで来るの?」とか
「綾さんは、男好きするから気をつけた方がいい」だの言うので
徳枝は「そういえば、この前お見合いなさった方、お返事ありませんわね」と、口で攻撃


 屋台

徳枝は、勝則を連れて屋台にやって来た。
「家、出来上がったから、一緒に暮らそう」
しかし徳枝は、今までずっとお父さんとあなたのお世話ばかり、友達も役所がらみばかり
ここの人たちともう少し暮らしたい、ここにいる と言うのだった。

綾の店

その週の日曜日

綾が、一人店を見渡していた時、そこに多比良がやって来た。
仕事で九州に行っていたが帰ってきて駅からここに来た、と言う
「意外と元気そうだな」

黒いネクタイをしている多比良に珍しいわねと綾、
「女房が死んだんだ、1ヶ月になる」と教える。
「レコードいっぱい残して逝っちまった」

これからどうするんだと聞かれ、綾は、母の具合の悪いし佐渡へ帰ると答える。
そして、店は梢たちに譲ると言った。

それを聞き多比良は「一周忌すんだら、プロポーズするつもりだった」と告白する。
「まだ、言っちゃいけないんじゃない‥‥?」とまどう綾
「言うつもりなかったよ、けど君はいなくなる!」

「帰ってくるかもしれない‥」と、ちょっと照れて言う綾
「待ってていいのかなー」
「クエスチョンマークにしといてよ。 ご縁があったらそうなるかもしれないし」
「結末の見える映画はつまらんか」

加瀬田家

昭和29年もおしつまったある日

修造の所に、梢とあさが来ている。春樹たちを伴なっていた。

「綾さん、今、見送って来ました」と報告し、改めて春樹から
「綾さんからの伝言です、『梢ちゃん、あさちゃんおことよろしくお願いします』」

梢たちも「一生懸命ひきつぐから、お願い!」と、修造の入社をお願いする。

「おやりになれば?」との岸枝の返事に「許可が出たからね」と修造
「ほったて小屋で支えあって生き長らえた、ご恩返しさせてもらうよ」
 と修造は快諾した。


昭和30年、お正月、獅子舞が長屋の路地に


後宮家

松の内が取れぬうち、多比良が訪問し「お年玉だ」と言って
春樹と真知子の前に、札束を出す。
それは、多比良の亡くなった奥さんの遺産だった

「あれ(春樹の描いたどんぐり学園の絵)に使ってくれ。
 君たちにやるんじゃない、家や親のない子どもにだ」
「でも‥」と躊躇する二人
「妻の実家は、もともと資産家でね。妻の供養になるんだ、死なせた子にも。
 男の子がいたんだ、せがまれて横浜の荷上げに連れて行ってね、車の事故に‥‥
 贖罪っていうのかな」 

じっと聞き入る春樹と真知子だった


(つづく)



 蟷螂の斧 とは‥

蟷螂之斧 とうろうのおの 弱いものが強いものに挑むこと。
蟷螂 は、カマキリ。斧は、カマキリの前脚。

蟷螂の斧(とうろうのおの) 無謀な抵抗。無謀で、身の程を弁(わきま)えないことの喩え。

 類:●龍の髭を蟻が狙う
   ●泥鰌の地団太
   ●小男の腕立て
   ●蟷螂が斧を持って隆車に向かう
   ●田作の歯軋り             出典:「荘子」など


はじめて聞きました、綾さん、さっすが年の甲 
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『君の名は』(310) 10月のファッション・ショー

2007-03-29 00:10:57 | ’06(本’91) 46 『君の名は』
【第6部(310)】 3月29日(木) 10月のファッション・ショー

後宮真知子 鈴木京香
後宮春樹  倉田てつを  
水沢悠起枝 田中好子
水沢謙吾  平田 満
木村吾郎  大沢樹生
石上梢    河合美智子
あさ     伊藤嘉奈子
後宮千景  渡辺亜里沙:春樹と真知子の娘(赤ちゃん)
角倉信枝  佐々木すみ江
本間定彦  古舘伊知郎
住職     鈴木清順
加瀬田岸枝 中原ひとみ
男たち    宮沢 彰 綾のところに盗作?と取材に来た記者たち
        天現寺 竜 綾のところに盗作?と取材に来た記者たち

鼓笛隊の子供たち 鳩森小学校の皆さん

       劇団いろは
       鳳プロ
       早川プロ

加瀬田修造 橋爪 功
多比良良作 蟹江敬三
深野柳子  樹木希林
小野瀬綾  いしだあゆみ

・‥…━━━★・‥…━━━★・‥…━━━★
 加瀬田家

郷土玩具の店を開くことになった謙吾。
悠起枝はそちらにかかりきりになるので、綾の店をやめることになると思う、
ついては、修造にかわりにはいってくれないかと頼みに行く。

春樹も一緒に依頼に行ったのだったが、修造は心からお祝いの述べつつ
綾の店の手伝いは固辞した。

綾から頼まれた話ではないこと、自分でなければ‥‥という仕事ではないからだった。

 後宮家

春樹は綾も謙吾も店を持ったことに
「みんな着々と夢をかなえているよな」と羨ましがるが
「あたしたちはカメさんでいいじゃないの」と、真知子は励ます。

 綾の店

悠起枝は綾にお店を辞める事情を話す。
「でも、年末まではいますから」と言い、後任を修造に頼んだが断られたと話す。
「そう、おめでとう! でも加瀬田さんらしいわね」と綾
「こういうのって縁なのよ。縁があれば同じ舟に乗り合わせるのよ」

真知子との出会いを思い出す綾

「真知子さんとなんか、偶然に二回も‥‥。焼け野原と、佐渡へ向かう船。
 あたしのまわりにいる人はみんな、真知子さんと春樹さんの知人ばっかりだわ」

多比良のことを思う綾だった。

 寺

子どもたちが、思い思いに鼓笛隊の練習をしているのを見ている多比良のもとに
家から電話だと住職が呼びにくる。
多比良の妻が急変したようだ




10月

(とナレーション)

 後宮家

今日はファッションショーの当日、吾郎は勤務地は横浜から東京営業所になっていた。
新聞を見ながら、ファッションショーの記事が出ている とはしゃぐ一同。

悠起枝と信枝は「今日は夜は打ち上げだから、ご飯はいらない」と言う
「これで綾さんも名前、売れるわねー」

しかし、夕方

春樹に「ファッションショーで盗作疑惑があるから、その記事を書かないか」と
連絡が来るが
「そんな記事は書けない」と断る。

信枝が打ち上げで良い気分になり、悠起枝に支えられて帰宅した頃
綾は、店の前で記者たちに囲まれる。

ファッションショーで、綾の出したデザインと同じものがあった、
ベルトやボタンは違うが、明らかに同じデザインで
もう一方は、有名デザイナーだというのだ。

翌朝、新聞には、綾の名前と写真入りで
“ 新進デザーナー盗作? 優秀作品とうりふたつ”の記事が載っていた。



(つづく)
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『君の名は』(309) 梢は綾の店に戻り、謙吾は郷土玩具の店を持つ

2007-03-28 15:17:52 | ’06(本’91) 46 『君の名は』
【第6部(309)】 3月28日(水) 梢は綾の店に戻り、謙吾は郷土玩具の店を持つ
 
後宮真知子 鈴木京香
後宮春樹  倉田てつを  
水沢悠起枝 田中好子
水沢謙吾  平田 満
木村吾郎  大沢樹生
石上梢    河合美智子
あさ     伊藤嘉奈子
吉井勇    及川ヒロオ:犬張子の親方
多比良良作 蟹江敬三
本間定彦  古舘伊知郎
住職     鈴木清順
角倉信枝  佐々木すみ江
佐藤時彦  橘家二三蔵:長屋の住人(大工)
梅原     西村淳二  親方の友人、謙吾に店を譲る
小清水典子  橘 雪子:大阪から駆け落ちしてきた漫才師・しっちゃん
村上晴美   笠井 心:大阪から駆け落ちしてきた漫才師・がっちゃん
重松糸子  大坪日出代:長屋の住人
丸山豊子  井上牧子 :長屋の住人
後宮千景  渡辺亜里沙:春樹と真知子の娘(赤ちゃん)

鼓笛隊の子供たち 鳩森小学校の皆さん

浜口徳枝  加藤治子
美村蘭子  佐藤友美
深野柳子  樹木希林
小野瀬綾  いしだあゆみ

・‥…━━━★・‥…━━━★・‥…━━━★

 後宮家

「どうなったかしら」
「梢ちゃんも、聞く耳はもってると思うわ」

 綾の店

「単刀直入に話していい? どうすんの?」
「戻ります。戻らせてください」と梢
「それ、蘭子さんに言われたから?」
「(うん)」
「だったら、もう少しゆっくり考えてから来て。急いで戻ってくることないわ。
 今、ほしいわよ? でもこれからってことあるから‥‥
 モノつくってて、またぶつかることもあると思うの。
 ずけずけ言わせてね、その度に飛び出されたらたまらない。
 ケンカはいいのよ? いいモノつくるっていう気迫があるから。
 でも、やる・やらない、どっちにしろ性根据えてちょうだい」
「ここは、腹くくって返事しなきゃ」と蘭子

「今度のことで思い知ったことがあります。
 今までは俊樹育てるのに、お金がもらえればいいと思ってた。
 でも家にいる間、イライラして、飛び出したこともあるけど、
 鋏持ちたくて針持ちたくて、たまりませんでした、この仕事こんなに(好きなんて)
 ‥‥ 生まれ変わります!
 また一緒にやらせてください」

梢は、泊り込みするつもりで荷物も持って来ており、俊樹も大家さんに預けてきたのだと
言う。
アメリカの雑誌を見ながら、デザインのことを語りだす梢。

著作権など、まだ浸透していない時代、外国の雑誌を参考にデザインをすることはよくあった。
これがあとで事件となる

(と ナレーション)

 長屋

どういうわけか、鼓笛隊がやってきている。
多比良が、進水式で初めて見て、イッパツで気に入り、子どもたちの情操教育のためにも
と、楽器を買い込んでやってきたのだった。

柳子と徳枝は、大正琴に夢中  すみれの花咲く頃 を練習している。

 水沢家

悠起枝は、謙吾の靴を磨きながら、「こんなに磨り減るまで外歩いているのね」と
涙ぐむ。
「そんなことで泣くなよ」と謙吾。

そこに、親方が友人・梅原を連れてやってくる。

梅原は仲見世に店を持っていたが、娘夫婦のいる疎開先に落ち着くことにしたので
店を売りたいと言うのだった。
そんなお金はない、と謙吾たちは断るが、何と親方が通帳と印鑑を差し出し
「おれは犬張子を作りつづける、商売はお前にまかせた」と言うのだった

あっらまー、何と都合の良いこと。 (^_^;) 
最終回にむけて、大団円目指してるんでしょうか。
でも、心配なのは綾の店、デザインのことです



(つづく)
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『君の名は』(308)

2007-03-27 15:05:44 | ’06(本’91) 46 『君の名は』
【第6部(308)】 3月27日(火)

後宮真知子  鈴木京香
後宮春樹   倉田てつを  
水沢悠起枝  田中好子
水沢謙吾   平田 満
木村吾郎   大沢樹生
石上梢     河合美智子
美村蘭子   佐藤友美
加瀬田岸枝  中原ひとみ
住職      鈴木清順
角倉信枝   佐々木すみ江
屋台の店主  今西正男 :長屋近くのおでんの屋台
佐藤章子   久我陽子 :長屋の住人 喜志子の娘、女学生
佐藤健二   日高圭智:長屋の住人・子ども(柳子のお庭番)
後宮千景   渡辺亜里沙 :春樹と真知子の娘(赤ちゃん)

       劇団ひまわり
       鳳プロ

浜口徳枝   加藤治子
深野柳子   樹木希林
加瀬田修造  橋爪功
小野瀬綾   いしだあゆみ

・‥…━━━★・‥…━━━★・‥…━━━★

 後宮家

綾の店に戻るように説得するために梢の所に出かけた真知子だったが、ダメだった。

「綾さんが直接頼めばいいんだろうけど‥」
「綾さんは、去るもの追う人じゃない」

夫婦共通の夢、いつか必ず建てたい養護施設の絵を春樹は額に入れて飾った。

 柳子の書道教室

子どもたちは熱心に練習し、柳子は「来年は金賞を出しましょうね」とはりきる。
そこに「おばちゃん、20円おくれ」と、ランニング坊主の健二。

なぜか飛び出す柳子、路地で出会った住職に何があったと訊かれると
「不純で不潔なものがありますの」と答える
「お宅のご商売と同業で‥」とチクリ言う住職に
「とっくに廃業いたしました!」

 吾郎の部屋

章子が来ていたが、外で「吾郎さん!」と怒鳴る柳子にビビる二人
章子が押入に隠れようとしたところに、柳子が入って来た。

「ふしだらはいけませんよ!」
「あたし、薬持ってきただけです」
「男女7歳にして、席を同じゅうせず」
「おれ、蘭子ねーちゃんとずっと暮らしてた」
「蘭子ねーちゃんは、情欲の対象外はよろしいの」  (≧∇≦)!!!  

なぜ章子が来ているのがわかったかというと、お庭番(スパイ)がいるからだと柳子

 後宮家

今度は柳子は、春樹夫婦に小言を言いに行く。
「あなたたちが保証人なんだから、キチンとして下さいね!」

「吾郎君、純愛ですから」と真知子は言うが
「純愛なんて宝塚の舞台の上だけ」と柳子はバッサリ
「いずれ、改めて謝罪に参ります」と春樹が言うと「お一人で? いつ?」と嬉しそう
「すみれの花咲く頃」と冗談を言う春樹

吾郎のケガは、喧嘩ではなく、仕事場の人たちに袋叩きにあったせいだった。
「社長の知り合いってことで、普段から何だコノヤローって感じで」
「君の方にも、それを誇るような態度見せてたんじゃないか?」
「うん‥‥」
「俺、焦ってたんだよね、直の口利きで入ったのに荷降ろしばっかで。
 俺、ホントはこんなことしてる奴じゃねぇぞって見せたくて、
 社長がよ とか 多比良の親分がよ とか。まずかったよね」

吾郎君、エライなぁ~、ちゃんと非を認めて。

「明日からどうする?」真知子が訊くと「休みたい」と吾郎

しかし春樹は、こういう時こそ行くべきだと諭す。
男が仕事をするというのは何かしらあるんだ、こういう時こそ出て行かなきゃ、
ニコニコしておはようございますって出て行って、いつもの倍、働くんだ。
多比良さんは現場のことに目を光らせている人だ、今度のことも耳に入ると思う、
君がどうでるか見てるよ。
のっけに荒っぽい現場に入れたのは、愛情と期待だ
現場であせと涙を流したことのない人、ろくなトップになれるわけないんだもん。

春樹もいいこというわね~~

「わかった。春樹さん、ありがとう」 握手する二人。


 お寺

蘭子を交えて、麻雀が始まる 「もう、ちょっと目を離すと‥」と吾郎に小言
蘭子の店のことなど話しながら、
真知子は「あとで綾さんのことで相談にのってください」と頼む。

 水沢家

修造が謙吾たちのところで一緒に飲みながら、
ラジオの修理の勉強はなかなか覚えられないとこぼしている。

 屋台

その頃、信枝と岸枝と徳枝は、屋台に来ていた。

「頼りになるのは女の子、実の子でしょ?」とか
「お嫁にやったら、少し遠慮するわ」とか
「男の子だって、お嫁さんもらったら‥‥ねぇ」とかそれぞれ話す。

「所詮、一人だって思ったら気が楽」と徳枝。

岸枝は屋台の店主にタバコをもらい吸ってみてむせるが、とても楽しそう。

 綾の店

蘭子に連れられて梢が来る


(つづく)
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▼『君の名は』 第6部 第52週(最終週) (307) 通り雨

2007-03-26 07:55:55 | ’06(本’91) 46 『君の名は』
▼『君の名は』 第6部 第52週(最終週)

原作:菊田一夫『君の名は』より
脚本:井沢満
音楽:池辺晋一郎 演奏:東京コンサーツ

題字:篠田桃紅
考証:松平 誠   考証協力:天野隆子
方言指導:佐渡稔、山中篤
大正琴指導:吉岡輝元
洋裁指導:大沢洋子

語り:八千草薫


出演


後宮真知子  鈴木京香
後宮春樹   倉田てつを
木村吾郎   大沢樹生
ギター弾き  モト冬樹
小松      小池 榮 :バー・ピースのマスター
後宮千景   渡辺亜里沙 :春樹と真知子の娘(赤ちゃん)

        鳳プロ
        早川プロ

深野柳子   樹木希林
多比良良作  蟹江敬三
小野瀬綾   いしだあゆみ



制作:石井 愼

美術:岡本忠士 技術:渡部浩和  音響効果:田中正男
撮影:中村和男 照明:高橋伴幸    音声:篠根正継
記録・編集:田中美砂

演出:原嶋邦明


解説(副音声):関根信昭


・‥…━━━★・‥…━━━★・‥…━━━★

 バー・ピース

流しが 赤いランプの終列車 を歌っている
       ♪さらばと告げて 手を振る君は~

そこに店でトラブルのあった綾が来る
多比良は、流しに  モーツアルトの子守歌 をリクエストするが
流しは  五木の子守歌 の替え歌で
おどまぼんぎりぼーんぎり ぼんからさーきゃ モーツァルトー と歌い
多比良から、大目のご祝儀をもらって去っていく。

   流しはまだ髪の毛の多い (^^ゞ モト冬樹氏。
   『こころ』の前『君の名は』に出てたのね~



「モーツアルトの子守歌、好きなの?」
「女房がね。 こんな稼業だけど、家、クラシックのレコードがスゴイのよ」

「どうしてた」と多比良

マスターは綾にタバコを頼まれて、外に買いに行く。外は雨だった。

「電話があったんで(ファッションショーから)解放されたんだと思ってた」
「全然。ヘタすりゃ、こっちが涙雨。 でも少し気が紛れた」

そして続ける綾。

「ね、あたし四柱推命で駅馬(えきば)なんだって。
 各駅停車の“駅”に、牝馬の“馬”って書くのよ、途中で占ってもらったの。
 年中お尻に火がついて忙しくて、ひとつところに落ち着けないんだって。
 そういう星なのね」
「オイラも各駅停車のひとつなんですかね。♪さらばと告げて 手を振る君は~♪」
「手なんか振らないわよ~? 急行列車」
「最終駅はどこですかねー、この多比良駅にしてはもらえませんかね」
「もう止まっているでしょ? クラシックの好きな立派な列車」

「女房、今、家にいるよ。退院してきたんだ」
「おめでとうございます」
「いや、逆なんだ。先行きがもう‥‥。医者と相談して連れて帰った」
「そのこと、奥様」
「言ってない。でも悟ってるような気も‥」
「何してらっしゃるの?」
「埃をかぶってたレコード聴いている」
「こんなところで何してるの! 帰って」
「辛いんだよ」
「何、言ってんのー。女房でしょ?」
「怖いんだよ。俺は強い人間じゃなかった。
 こんなこと言うつもりじゃなかったのに‥、君の話 聞こうと思ってたんだが」
「いいのよ」

「女房ね、死んだ子どもの話するんだ。一人いたんだ、男の子が。
 6つで死なせちゃった。
 一周忌を済ませてから、一切話さなかったのに、自分が近づくと思い出すのかね」

「あたしたち、このまま続くのかしら」

そこにマスターが帰ってくる
「途中でかなり降りましたが、今はあがりました。通り雨でした」

 小川沿いの道

励ましがほしくて男と会った綾だった。
しかし自分は慰める側で、駅馬という星には孤独の運命が潜んでいないかと思うのだった


 後宮家

春樹は、養護施設の実現に向けて、イメージを絵にしていた。


 長屋の路地

出かけようとした真知子が柳子につかまり、話をしていると、物陰に男がいる。
帽子を目深にかぶりサングラスをかけマスクをした吾郎だった。

「どうしたの?」

吾郎はなんでもないとおどけて家に入るが、ケガだらけだった。

真知子は、吾郎のことも気がかりだったが梢のへ行ってみるのだった。


(つづく)
 
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『君の名は』(306)

2007-03-24 07:55:55 | ’06(本’91) 46 『君の名は』
【第6部(306)】 3月24日(土)

後宮真知子  鈴木京香
後宮春樹   倉田てつを  
水沢悠起枝  田中好子
水沢謙吾   平田 満
木村吾郎   大沢樹生
石上梢     河合美智子
あさ      伊藤嘉奈子
ギター弾き  モト冬樹  バー・ピースでギターを弾く流し
小松      小池 榮 :バー・ピースのマスター
子どもたち  鮎川昌平 :吾郎が連れてきた孤児、多比良ルームに住む
         杉浦明彦 :吾郎が連れてきた孤児、多比良ルームに住む
子供たち   上村裕樹 :吾郎が連れてきた孤児、多比良ルームに住む
         古原鉄平 :吾郎が連れてきた孤児、多比良ルームに住む
         常松めぐみ :吾郎が連れてきた孤児、多比良ルームに住む
         勝又祐子 :吾郎が連れてきた孤児、多比良ルームに住む
後宮千景   渡辺亜里沙 :春樹と真知子の娘(赤ちゃん)

多比良良作  蟹江敬三
角倉信枝   佐々木すみ江
小野瀬綾   いしだあゆみ

・‥…━━━★・‥…━━━★・‥…━━━★
 後宮家

悠起枝がサボタージュした翌日、悠起枝は仕事に行きづらそう。

春樹は綾に頼まれたアメリカのファッション雑誌の翻訳を忘れている。
スケジュール管理は真知子だった、謝る真知子。

謙吾と吾郎にお弁当を作って渡す真知子、多少余裕が出てきたと言う。

春樹は急いで翻訳し、午後になり真知子は綾に翻訳を届け、ちらし寿司も作ったと差し入れる。

ファッションショー用の最後の1着が出来上がってくるから、もう少しいて見て行って‥‥と綾
最後の1着は、デザインの段階からもめたいわく付きの1着だという。

 長屋の多比良の部屋

多比良の部屋で子どもたちに勉強を教える春樹、千景をおんぶしている。
多比良は暑かろうと扇風機を持ってやって来る。

教えている最中「背中がもわっとする」と春樹。
千景は春樹の背中でおもらししてしまった、
すると多比良は後宮家にひとっ走り行ってオムツをかえてくると千景を連れて行く。
「多比良さん、オムツがえなんてできるんですか?」
「こう見えてうまいんだ」



梢とあさが完成したばかりの赤いドレスをもって人型に着せる。
「こうやってマネキンに着せると、映えるわね~」
信枝も「ボタンつけしかしとらんけど、参加した気分になるのぉ」

しかし、梢たちの作品は綾の気に入らなかった‥‥
どこが悪いわけじゃないけど感覚的にぴんと来ないという。

反発する梢とあさ、「あたしたちの感覚にはあった、さんざん議論したのに!」

「議論したってことが今になってみればマイナスね、
 すんなりいかなかったってことも無理があったのよ」
「じゃあたしたちが徹夜で頑張ったのは無駄になるんですか?」
「無駄にはならない、踏み石にして‥‥ 」
「踏み石って! あたしたちは踏み石こさえるために血眼になったんですか? 」
「それに出品は3点、これを出さなきゃ2点しかないわ」とあさ

「これから作るのよ」と言う綾に、「あたしにはできない」と梢。

悠起枝が「でもやらなちゃいけないんでしょ?」と口を挟むと、
「現場のことに口出さないで!」と梢
「あたしだって参加してたつもりだけど」と言い返せば
「参加しているつもりの人がなんで昨日1日休めるの!
 あたしたちが昨日どんな思いしたかわかる?」
「だから謝ったじゃない」

「あたしやめさせていただきます! 」と梢は飛び出していった。

真知子が追いかけて「いま投げ出したら苦労が水の泡よ」と説得するが
「水の泡にしたのは綾さんよ。長い間お世話になりましたって言っといて!」
と、走っていってしまった。


「どうしましょう」
「あさちゃんと二人で頑張るしかないわね」
「そんなぁっ」
「血反吐、吐くときは吐かないとならないの」
「うん」と頷くあさ

 後宮家

「そんなこんなで帰りそびれて遅くなっちゃったの 」真知子は様子を教える

 綾の店

綾は、一人残り、ドレスに目をやる。


 バー・ピース

その晩ピースに綾を呼ぶ多比良



(つづく)
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『君の名は』(305) 

2007-03-23 07:55:55 | ’06(本’91) 46 『君の名は』
【第6部(305)】 3月23日(金)
 
後宮真知子  鈴木京香
後宮春樹   倉田てつを  
浜口勝則   布施 博
水沢謙吾   平田 満
浜口美子   とよた真帆
小清水典子  橘 雪子:大阪から駆け落ちしてきた漫才師・しっちゃん
村上晴美   笠井 心:大阪から駆け落ちしてきた漫才師・がっちゃん
後宮千景   渡辺亜里沙 :春樹と真知子の娘(赤ちゃん)

       鳳プロ

深野柳子   樹木希林
水沢悠起枝  田中好子
浜口徳枝   加藤治子

・‥…━━━★・‥…━━━★・‥…━━━★

水沢家

悠起枝の戦死した夫の供養を巡って、謙吾はつむじを曲げたが改めて手を合わせた。

写真を見て「こうやって見ると、なかなか美男子やな」と言う。
「そう?」と、ちょっと嬉しそうな悠起枝。
「優しかったんか?」

「一緒に暮らしたの束の間で戦争に行ったし‥。
 喧嘩しても生きてる人の方がいいわ。
 それにいい思い出ばっかりじゃないし。
 3年子なきは去るって‥‥
 (写真を見ながら)この人が出征間際になってもお腹に何の兆しもなかったの」
「それで文句言う男だったのか?」
「お姑さんよ。息子が戦死しても孫がいればまた戦地に送り出せるって」
「本心かなー。うちのお袋なんて死ぬなって言ってた」
「どこの母が喜んで戦争に出すもんですか。
 死ぬってわかってる子、育てないわ」

「子どもなくてさびしいか?」
「ううん。二人で精一杯仲良く暮らしたいわ」
「でも俺たちもいつか仏壇の中におさまる時が来る‥」
「何言ってるの、うんと先のことじゃないのー」

「帯締めの一本も買ってやらなかったなー」
「文房具、いっぱい買ってくれたじゃないの」   そういえばそうだったわね~。

「1回しか言わないわよ、ずっと一緒にいましょうね  」 

東京の片隅に、幸せな夫婦がいた。 そして、ここにも‥‥

後宮家

真知子と春樹も、千景を乳母車に乗せ、ちょっと遠くの公園まで散歩に出るところ。
しっちゃん・がっちゃんとちょうど会い
「かわいい、どっち似かなぁ、二人のいいところをあわせたかな~」と言われ喜ぶ 
でも「女の子だから春樹さんのマユゲは、似なくて良かった」とも言われもする。

しっちゃん・がっちゃんは浅草によばれているらしい。

「伯母には、千景連れ出したの黙っててくださいね。
 お日さまに当てるのはまだ早いって反対されてて、喧嘩してるの」

今度は路地に、勝則と美子
「かわいいですねー」「いづれお祝いを送らせて下さい」と二人。
今日は柳子のところにいる、徳枝を訪問しにきたようだ。


しかし、美子は一人で徳枝を訪ねるのは気が進まないらしく、
勝則に一緒に来てくれと頼んでいる。
しかし勝則は、ここまでついてきただけでもいいじゃないか、母さんを喜ばせてくれと言う。
美子はそれでも
「あの深野さんって方も苦手、なんでお母様と気が合うのかわからない。
 蓼食う虫も好き好きっていうけどね」
などと憎まれ口をきく。

それを玄関先で聞いていた柳子、「おもしろいことがおこりそうだわ~」とほくそえむ。


 柳子の家

「ごめんください」と美子
「はいー。 えーとどちら様だったかしら」
「浜口美子です。火事の時はお世話になりました」
「ああー、あの時はボロボロで汚い‥、お顔立ちが目立たなくて記憶が‥‥」
「印象がうすいんですのー」
「でもご主人にはねぇ、蓼食う虫も好き好きで」と密かにイヤミを返す柳子
しかし美子の耳には届かない様子で「お母様いらっしゃいますか」と奥に声をかける。

さて、中に入り、座す美子たち。

「お料理教室に通ってまして、作って参りましたの。お夕飯にでもどうぞ」と
お重を出す美子
「うれしいわー」と徳枝
しかし、柳子が「拝見します」とお重を開けて中を見る
「まぁー、きれい、でも若い方向けのメニューね、まぁこのあぶらぎったxx」
「お料理教室はフランス料理ですの」
「道理で。香水もおフランス?」
「わかります?」
「ええー、香水の匂いとお料理の匂いがまぜこぜでいっぱいになって、おいしそう」

美子はめげずに徳枝に話しかける

「お母様、お元気ですか」
「ええ。  (美子さんも)おかわりなくて?」
また柳子が口を挟む。
「まぁ、便りがないのがいい便り と言って、お電話もなーーんにもなく、
 本当に息災ということなのだろうとお母様と話してましたの」
「家の新築で忙しくて」

「勝則、元気?」徳枝が話しかける 「ええ」
「お世話かけるわねぇ」
また柳子が口を挟む
「だってご実家でお暮らしでしょ? わがまま言えますでしょ。女手がいっぱい‥」
美子も黙ってはいない。
「でも、主人と名のつくものがおりますと何かと細々と大変ですの。
 結婚の経験のない方にはおわかりじゃないだろうけど‥‥」

そして本題に入る

「それで、お母様、新しい家なんですけど、一応、隠居部屋用意してますから」

柳子はここぞとばかりに割って入る。
「あのね、一応っていうのはおかしいんじゃないかしら」
「はぁ」
「文法で言うと、副詞ですわね。とりあえずとかそういう意味ですわね。
 “ 一応 ”はいけません。 “ 隠居 ”も、姥捨て山みたい。
 それを言うなら『心をこめてご用意させていただきさせました』 
 こうじゃないかしら」

少しバツの悪そうな美子

「ごめんなさい、あたくし、若い方の言葉が気になりますの。
 添削してしまう悪癖があって」
「お年を召した方には教わることが多いですわ」 反撃する美子
「お年‥、 まぁ。若い方は無邪気で、いっそ心地よろしいわ。
 でもね、若さと言ってもいろいろあってね、
 精神的に襁褓(むつき)の取れない若さもありますからね」
「‥むつき‥」 何でしょうソレ、という表情の美子に、ぴしゃりと
「おむつです」

(`へ´)プンプンになって、柳子の家から出てくる美子


「あんなお嫁さんと付き合っていたのねー」
「でもわざわざ来てくれたんですもの、良しとしましょう」

「さ、夕飯は焼き魚と冷奴でどうかしら?」
「あたし、これ食べるわ」
「だって、こんな重いもの」
「悪いもの」と徳枝
「おやさしいのね」

「でも嫁に言うのを聞いて、すーーっとしたわ。あなたあまりいい性格じゃなさそうね」
「しどろもどろになっちゃって」

おほほ~~ と笑い合う二人


(つづく)
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『君の名は』(304)

2007-03-22 07:55:55 | ’06(本’91) 46 『君の名は』
【第6部(304)】 3月22日(木)
 
後宮真知子  鈴木京香
後宮春樹   倉田てつを  
水沢悠起枝  田中好子
水沢謙吾   平田 満
木村吾郎   大沢樹生
後宮千景   渡辺亜里沙 :春樹と真知子の娘(赤ちゃん)
加瀬田岸枝  中原ひとみ
住職      鈴木清順 
重松糸子   大坪日出代 :長屋の住人
丸山豊子   井上牧子 :長屋の住人

        鳳プロ
        早川プロ

加瀬田修造  橋爪功
角倉信枝   佐々木すみ江
小野瀬綾   いしだあゆみ

・‥…━━━★・‥…━━━★・‥…━━━★

 後宮家

悠起枝が口論した翌朝。

吾郎が「多比良の親分から新聞読めって言われているけど‥‥」と
春樹になにかニュースは載ってるか? と訊いていると
穴の向こうから、悠起枝が「行かない!」とだだをこねている声がする。

謙吾、春樹、真知子で説得しても「行かない!」と頭から布団をかぶって動かない。


 綾の店

謙吾は信枝と一緒に綾の店に出向き、「今日はオヤスミする」と謝罪する
「もちかして、昨日の梢ちゃんたちとの? 梢ちゃんたちも反省してますから」と綾

「級長やってたりして、きまじめなところあって、融通のきかなくって」
「経理なんてそれぐらいでちょうどいいんです」

謙吾はお土産だといって、でんでん太鼓を渡す。


 後宮家

悠起枝はおなかがすいたといって、お昼前にのそのそやってくる。

「一日ゆっくり休みたいと思っていたけど、なんかヒマで‥‥。
 学校サボった子って、こんな感じ?」
と言いながら、新聞の日付を見て「あら」と声をあげる。

 加瀬田家

修造は、ラジオの技術を学ぶべく、一所懸命勉強していた。
「頭に入った先から逃げていくねぇ」
「あなたはもともと頭いいんですから、大丈夫よ」と励ます岸枝

      まぁ、良かったわね~、仲良くなって♪ 


 水沢家

休んだ悠起枝を心配した謙吾は、早めに帰ってきたが、悠起枝がいない。
修造のところに捜しに行ったが悠起枝はいなかった、と思ったら
悠起枝は住職と一緒に戻って来て、住職はおつとめをはじめた。

その日は、悠起枝の前の夫の10周忌だったのだ。


「何なんだよ! 一体!」と謙吾

(つづく)
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『君の名は』(303)

2007-03-21 07:55:55 | ’06(本’91) 46 『君の名は』
【第6部(303)】 3月21日(水)

後宮真知子  鈴木京香
後宮春樹   倉田てつを  
水沢悠起枝  田中好子
水沢謙吾   平田 満
木村吾郎   大沢樹生
石上梢     河合美智子
あさ      伊藤嘉奈子
本間和子   羽田美智子 
美村蘭子   佐藤友美
本間定彦   古舘伊知郎
加瀬田岸枝  中原ひとみ
角倉信枝   佐々木すみ江
後宮千景   渡辺亜里沙 :春樹と真知子の娘(赤ちゃん)

       鳳プロ

浜口徳枝   加藤治子
深野柳子   樹木希林
加瀬田修造  橋爪功
小野瀬綾   いしだあゆみ

・‥…━━━★・‥…━━━★・‥…━━━★

 柳子の家

ある朝、柳子は「これで百合の会もおしまい」と、新調したばかりの日傘を出して
出かける。

ところがご機嫌で表に出たところで、加瀬田夫妻に遭遇、岸枝が同じ日傘をさしている。
あわてて閉じる柳子、そして「素敵な日傘ですこと」と話し掛ける
「今日、主人に買ってもらいましたの」

柳子は夫婦が通り過ぎてから「『主人にかってもらいましたのー』」と真似てみて
ふんっという表情で、日傘を開き、歩き出す。

 後宮家

修造と岸枝は後宮家に謝りに行く。
「いろいろご迷惑かけちゃって‥‥」
和子には黙って出てきたというが「夫婦なんてありのままがいいのね」と岸枝。
真知子たちは、良かったーと喜び、乾いた洗濯物を渡す。

千景の寝顔を見ながら、春樹と真知子は
「ありのままの夫婦か」
「あたしたちはまだまだ手探りよ」と語り合う。

 本間家

映画から帰ってきた定彦と和子、二人ともいないのに気付く。
上がり框に封筒が置いてあり、中に『和 帰』とだけ書いた便箋が入っている。

「和解したから帰る だと思うわ。
 お父さん、昔から判じ物みたいなメモ、残すのよーーー」

 綾の店

一方、綾の店は、ファッションショーの準備に忙しく、みんなカリカリしていた。

蘭子が来ている

「長屋、出たわ。引越したの。 これ新しい住所と電話」
「電話あるの? 凄いわね」
「やとわれだけど、一応、お店だしね」
「そのうちのっとるんじゃないの?」
「宝石のデザインの勉強、はじめたわ」
「そう! ‥‥ 加瀬田さんとは別れたの?」
「うん」
「あなた、目きらきらしてきれいだったわ~~」

「忙しそうだから帰るわ」と言う蘭子に「もっといて! 息抜き」と綾。

すると悠起枝のチェックの声が聞こえてくる
「なんでボタンの納品書がふたつあるの?」とぷりぷり!
「だって、全体をみなきゃどっちのボタンを使うかわからないでしょ!」
「ボタン1つったってね、あなたのお金じゃないのよ? 会社のお金なの!」
「わかってるわよ。
 ちまちま貧乏ったらしいこと言わないでくれる?
 作ってる洋服まで貧乏ったらしく見えるわ」
「いっぱしの芸術家みたいなこと言わないでくれる?」
「あたしたち、モノを作ってるのよ、伝票切っている人と違うの

「お茶でもいれようかね、つかれとるんやね」ととりなそうとうする信枝 

「そう、あたしはここには向いてないってことなのね」
「そうとは言ってないわよ」
「ここにはここのやり方があるの。それはあさとあたしで作り上げてきたの」
「あたしたち先輩なのよね」と、あさも加勢

奥の部屋で渋い顔をする、綾と蘭子

悠起枝は終業時間になると「今日の伝票と帳簿づけは終わったから」と先に帰ってしまう


 後宮家

蘭子たちが出て行ってから、吾郎は夕飯を後宮家で食べることになっており
食欲旺盛。

その頃、悠起枝は一人帰宅し、暗い部屋で卓袱台に顔を伏せる‥‥


(つづく)
 

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『君の名は』(302) 「もどっちゃくれんだろうか」 by 修造

2007-03-20 07:55:55 | ’06(本’91) 46 『君の名は』
【第6部(302)】 3月20日(火) 「もどっちゃくれんだろうか」 by 修造

後宮真知子  鈴木京香
後宮春樹   倉田てつを
水沢謙吾   平田満
本間定彦   古舘伊知郎
石上梢     河合美智子
あさ      伊藤嘉奈子
本間和子   羽田美智子 
警官      きたろう :数寄屋橋の交番の警官(回想シーン)

        鳳プロ

美村蘭子   佐藤友美
加瀬田岸枝  中原ひとみ
加瀬田修造  橋爪功

・‥…━━━★・‥…━━━★・‥…━━━★

 後宮家

修造は紙芝居をやめると言い出す。
暑さ寒さがこたえて、体力が続かないというのだ。

和子さんがお嫁に行ったり、奥様がいらっしゃらないのが原因では?と訊かれても
昨日今日決めたわけではない、テレビの普及で紙芝居は成り立たないと説明する。

「わたしたちいろいろお手伝いしますから」と真知子

さっそく、加瀬田家へ行き、修造のためた洗濯ものを出すように言う。
押入から洗濯ものを出した修造は、風呂敷に包まれた外套を発見する。

それはかつて、岸枝と和子が闇市で売り、偶然にも蘭子が買ったあの外套だった。
その外套を見た自分が、会いたくて走ったことを 修造は思い出していた。
会いたくて会えなかった絶望を、修造は思い出した。

 本間家

定彦と和子は映画を見に行くといい、岸枝を誘うが、留守番がいいと断る岸枝。
二人が出かけようとすると、修造が玄関に立っている。

「定彦君に用事がある」といい、
「ハシモトさんのところに寄ってきたんだが、紙芝居をやめることにした」と報告
そして、ラジオの修理技術を学んで新しい仕事にしたい、家の中でできるし‥と言う。

「じゃ、おじゃましました」と修造は岸枝に声もかけないで帰ろうとする。
「そりゃないんじゃないの?」と和子、定彦と出かけて二人だけにすることに。

岸枝とふたりになった修造は言う。
「もどっちゃくれんだろうか。
 定彦君に報告と言うのは口実で、高い敷居を跨いだんだ。
 あんたとは見合いで、心ときめかすなんてとないかもしれんが‥」
「あの方はもういいんですか」
「あ、いや。何も‥。 でもオレのような朴念仁と結婚して‥」
「私は幸せでした。若い頃はそれなりにときめきもありました」
 
 えっという表情の修造、窓の桟に座り外を見る。

「でなければ、なんであの人に嫉妬したりするもんですか。
 あなたしか私にはいない、あなたを大事に思っているんです。
 何かあったら、死水をとってくれるのはあなたでしょう?」
「(逝くのは)私の方が最初だろう」
「死水取るのは、女房の役目。 とりますよ」

(つづく)





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▼『君の名は』 第6部 第51週 (301) 修造夫婦と綾の店(1)

2007-03-19 07:55:55 | ’06(本’91) 46 『君の名は』
▼『君の名は』 第6部 第51週

原作:菊田一夫『君の名は』より
脚本:井沢満
音楽:池辺晋一郎 演奏:東京コンサーツ

題字:篠田桃紅
考証:松平 誠   考証協力:天野隆子
方言指導:佐渡稔、山中篤、井上裕季子
洋裁指導:大沢洋子

語り:八千草薫


出演


後宮真知子  鈴木京香
後宮春樹   倉田てつを
水沢悠起枝  田中好子
水沢謙吾   平田満  
石上梢     河合美智子
あさ      伊藤嘉奈子
角倉信枝   佐々木すみ江
本間定彦   古舘伊知郎
加瀬田岸枝  中原ひとみ
本間和子   羽田美智子 
後宮千景   渡辺亜里沙 :春樹と真知子の娘(赤ちゃん)

       鳳プロ
       早川プロ

加瀬田修造  橋爪功
美村蘭子   佐藤友美
深野柳子   樹木希林
小野瀬綾   いしだあゆみ



制作:石井 愼

美術:藤井俊樹 技術:沖中正悦  音響効果:太田岳ニ
撮影:安田熙男 照明:阿部周一    音声:谷島一樹  記録・編集:田中美砂

演出:宮沢俊樹

解説(副音声):関根信昭



・‥…━━━★・‥…━━━★・‥…━━━★
別れは突然来た、岸枝の家出が引き金だった

 本間家

岸枝は、帰らないと言い張り、定彦も和子も心配している。
和子はさらに、お父さん、ご飯どうしてるんだろう と気にする。

岸枝は居候という意識があるからか、掃除をはじめるが
和子はそんなことしなくていい と止める。

お昼は出前か、外に食べに行こうか と和子が誘っても、
岸枝は、お茶漬けでいい、それより無駄遣いしたらダメとお説教をはじめる始末。

 加瀬田家

和子は、父の様子を見にやってきた。
お昼にうどんを作り食べる修造と和子、洗濯はどうしてるのかと訊くと
真知子君がやってくれている と修造。

「お母さん、やっかいになってるからって、お風呂もご飯の味付けもガマンして、
 でも母の威厳を保たなきゃって、お説教してみたり」

「まぁ、しばらくそうしておけ」と修造は、迎えに行くつもりはないようだ。

 後宮家

和子は、真知子に報告に来て「長引くと余計敷居が高くなるのに‥‥」
そしてさりげなく、しかしズバリ訊く
「みなさん、おかわりない? ご近所の方たち。 美村さんとか」

「蘭子さん、出て行ったのよー。お店1軒、任せられてね」

 本間家

帰った和子は、蘭子さんはもう引越ししたんだから何も問題はない と話す。
しかし、岸枝は「どこでだって会えるわ」と頑な。


 綾の店

悠起枝が、経理として電気の使い方、お茶やコーヒーの飲み方など細かいところを
締めるように、どんぶり勘定じゃやっていけない! と言い始め、梢やあさと衝突する。

「悠起枝さんの顔! ソロバンに見えてくる!」
「でも言ったこと、ご破算にするつもりはありませんから!」

そこに残業用の出前の丼物を人数分持って、綾が入ってくる。

「悠起枝さん、ドンブリ嫌いなんじゃないの?」 イヤミを言う梢

奥の部屋で、綾は悠起枝の話を聞き「誰かがそうやってくれないとね」と同調して
「ファッションショーまではみんな気が立っているから、ごめんね」と謝る。

しかし、梢、あさ、信枝はちょっと渋い顔。


 後宮家

夜ご飯、修造は「仕事やめるつもりです」と言う。


(つづく)
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『君の名は』(300) 蘭子、引越す

2007-03-17 07:59:20 | ’06(本’91) 46 『君の名は』
【第6部(300)】 3月17日(土) 蘭子、引越す

後宮真知子  鈴木京香
後宮春樹   倉田てつを
本間定彦   古舘伊知郎
木村吾郎   大沢樹生
本間和子   羽田美智子
美村蘭子   佐藤友美
住職      鈴木清順
加瀬田岸枝  中原ひとみ
屋台の店主  今西正男 :長屋近くのおでんの屋台
丸山豊子   井上牧子 :長屋の住人
美村千枝子  川田美香
子供たち   浦野裕介 :紙芝居を見る子ども
        岩崎智裕 :紙芝居を見る子ども
子供      高橋智史 :紙芝居を見る子ども
後宮千景   渡辺亜里沙 :春樹と真知子の娘(赤ちゃん)

       鳳プロ

加瀬田修造  橋爪功
深野柳子   樹木希林
浜口徳枝   加藤治子

・‥…━━━★・‥…━━━★・‥…━━━★

 屋台

「今月で出ることになりました」
「それはまぁ、でも困るわー。1ヶ月前に言って下さいませんとね」
「出ると言っても、私と娘で‥‥、吾郎は残りますので」
「あら、吾郎さんは残るのね いえ、でも男所帯は荒れるから」
「掃除・火の元 よく言っときます。大丈夫よね、吾郎」
「それに異性を引き入れるのも」

 路地

「そんな急な話なの?」と吾郎
「思い立ったら吉日っていうでしょ?」
「加瀬田さん? でも嬉しかったよオレなんかに相談してくれて」
「あんたが一人前の男になったから言うのよ」
「先に言われちまった、ホントはオレさびしいんだ‥」
「何言ってるの、あんた、頼りにされてるんだからね」

屋台のおでん屋

柳子と徳枝は、二人で飲みながら話をする

「近ごろつくづく思うの。その気になればこんなに寛いで暮らせるのね」
「時々しどけなくならなくちゃ、息がつまっちゃうわよ」
「是非、訊きたい事があるの。あなたのお仕事、しどけないお仕事なんじゃないですか」
「いかがわしい と言ってくださってけっこうよ。いつお気づきになりました?」
「お電話をとりついでいるうちにそれとなく‥‥」
「じゃ、わたしたちの友情もこれまで?」
「そんなことないわ、私だって修羅場をくぐってきたんですもの。
 浮世のあれこれのひとつでしょ」
「まぁ、やっぱりお友だちはお年の長けた方に限るわね。若い方は動揺しちゃってね」

「でも、そんなに稼いでどうするの?」
「決まってるわ、清らかに磨き上げられた廊下を、もう一度白足袋で歩きたい。
 美しいものにとり囲まれて暮らしたい」
「美しいものって?」
「たとえば偽善」

「偽善? あなた、一番嫌いなんじゃなかった?」
「野放しの偽善が嫌い。洗練されれば偽善も文化や作法になりますの」

       う~ん? よくわからんわ

「でもあたし、もうやめます。戦後、女の人、しっかり生きるようになりましたもの」

紙芝居

今日も、3人だっけだった

本間家

映画のチラシのコピーを考える定彦、和子は実家に様子を見に行ってみようとした時
岸枝が現れる

旅行カバンをもった岸枝「旅に出るつもりだったんだけどね‥‥」
定彦のところにいさせてもらうことになった。

 後宮家

住職が「岸枝がみつかった」と知らせてくれ、春樹たちは修造に伝えに行く

「やっぱり和子さんの所にいましたね」
「今日は、二人分の晩ご飯用意しますね」

いや、いい、と修造、一人で考えたいたいこともある と言う。

 蘭子の家

荷造りをする蘭子

「急で悪いけど、学校は転校しなくてもいいから」
「あたし、お兄ちゃんとここに残ろうかな」
「えー、お母さん傷ついちゃうわー」
「うそよ。あたしがついていかなくてどうするの。
 おかあさんしっかりしてるようで危なっかしいから、見てないとね」

微笑みあう蘭子と千枝子

 紙芝居

修造な、今日も3人だけを相手に紙芝居をする。
様子を見ている蘭子に気がつく

「よくここがわかりましたね」
「前に話していたのを覚えてましたから。トラック止めてもらったんです」
「トラック?」
「あたしと千枝子、今日引越しなんです」

「! もう会わないということですか?」

「いつかはピリオドうたないと。 私母親だし、そういうの重たいんです。
 青春は娘にバトンタッチです。 お元気で」と歩き出す蘭子

「あなたを恋しておりました」 夕焼けの中、告白する修造

蘭子は振り向き、修造に口づけをし立ち去る‥‥


(つづく)
  

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『君の名は』(299)

2007-03-16 07:55:55 | ’06(本’91) 46 『君の名は』
【第6部(299)】 3月16日(金)

後宮真知子  鈴木京香
後宮春樹   倉田てつを
本間定彦   古舘伊知郎
木村吾郎   大沢樹生
本間和子   羽田美智子
美村蘭子   佐藤友美
住職      鈴木清順
屋台の店主  今西正男 :長屋近くのおでんの屋台
美村千枝子  川田美香

       鳳プロ
       早川プロ

加瀬田修造  橋爪功
深野柳子   樹木希林
浜口徳枝   加藤治子

・‥…━━━★・‥…━━━★・‥…━━━★

 加瀬田家

電気をつけずに横になる修造

置手紙を残し、妻が家を出た‥、岸枝は自分と蘭子のことを気付いたのだと修造は知り
岸枝がそこまで傷ついていたこと、家を出るという行動に出たことを考えていた

玄関の戸を叩きながら「加瀬田さ~~ん?」と呼ぶ春樹たち、そこに蘭子が帰ってくる
「どうしたの?」
「奥さんお出かけだっていうから、ちょっと気になって‥‥」

戸に手をかけると、カギはかかっていなかった。 入る3人。
「入りますよーー」「加瀬田さん? 美村です」

はっと気付き、起き上がって電気をつける修造。

「やぁ、ちょっと横になっていたもんで」
「奥さんは? カバンを持っておでかけって聞いたから」
「いや、ちょっと」とはっきり答えない修造。

蘭子は「もしかして、夕飯まだなんじゃ? 何か持って来るわ」と出て行く。

蘭子の家の台所の鍋から、煮物をお皿にわけて持っていく。
千枝子が「吾郎兄ちゃんの分、残しておいてね」と言い
さらに「なんで加瀬田のおじさんにそんなに親切にしるの?」と訊く。
「ご近所さんだからよ」と蘭子。

修造の家に戻った蘭子は、お皿を卓袱台の上に置こうとした時
岸枝の置手紙を見てしまう。

「加瀬田さん、目に入っちゃったわ」
「はは‥‥ 女房、家、出ちゃった」

「暢気に座ってていいんですか?」
「奥様、こう言ってはなんだけど、世馴れてないんじゃ」と真知子と春樹が心配するが
「終戦後を生きてきたんだ、ダイジョウブ」と修造
「和子さんのところにいるんじゃないですか?」と言っても
「ほっときましょう」と言うのだった。

春樹は「そうですか、じゃ、わかりました」と、真知子を促して出て行く。

外に出てから「和子さんに電話するだんよ、でも深野さん、いやがるだろうな」
そこで、お寺の電話を借りに行くことに。

 お寺

「夫婦喧嘩だろ? あんたたちもおせっかいだねー」と住職

しかし真知子は
「ただの夫婦喧嘩じゃないと思う、家をでるなんてことする人じゃないから心配」
と言う。

しかし、春樹が電話をかけてみても和子のところにはいなかった。
もし来たら、寺の方に電話を、と春樹。

  「ちょっとうさばらしをなさってるんだよ」と定彦
  「あたし、余計なこと言っちゃったのかしら 
  「言っちゃったモンはしょうがないよ‥‥」

 加瀬田家

残された蘭子と修造

「あたしのことが原因ですか? 女の直感はスゴイですからね。
 女の直感は大人だけじゃないわ。
 明日の朝、千枝子に持って来させようかと思ったけど、真知子さんに頼みます」
「いや、あたしたち、何かあったというわけじゃ‥‥」
「体 重ねるのなんて、たいしたことじゃないわ。
 そういう商売してたんです、なんぼのもんでもありゃしない。
 気持ちを重ねるほうが罪だわ」

立ち去る蘭子

 蘭子の家

千枝子の寝顔を見る蘭子、吾郎が残業の後、ちょっと飲んできたと帰宅し
蘭子は「ちょっと飲みに行こう」と誘う。

 おでんの屋台

「お得意さんで、お店出さないかと言ってくれている人がいるの」と蘭子
「いい話じゃないか、なんでのらないんだ?」と吾郎

「そうしたら、長屋出なくちゃいけなくなるわ」
「そっか、オレ、預かっている子いるし、離れられない‥‥、
 ねえちゃんオレのために?」
「うーん、まぁね」
「加瀬田さんか。 オレ、子どもだからまだよくわかんないけど」

コインの表裏でどうするか決める! と言い出す蘭子。

「表」と吾郎、蘭子は手を開き「あたった! 出て行くわ」と言う。
「硬貨のどっちが表かなんて、どうやって決めるんだよぉ」

そこに、何と、柳子と徳枝がやって来る。

「屋台に行ったことがないっておっしゃるものですからね」と柳子
「まぁ、湯気が」と嬉しそうな徳枝


蘭子は「こんな所でなんですけど、今月でお部屋を出て行きます」と宣言する。


(つづく)

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