さるも木から落ちる??こともある♡

今までの自分の経験、知見など様々なことを記していきます。新しい知見は自分の財産。更に成長させたいですね‼

ある渚の思い出♡

2015-12-31 | ショート・ショート?



白砂に打ち寄せる 澄み切った海の水


いつしか僕は 透きとおった瓶をさがしていた


やがて僕は その光景を見つけた


渚のざわめきとともに・・


時の経つのを いつしか忘れていた夏




あの夏 君は友達と二人で遊びに来ていたね


ガールハントに来ていたのではないけれど


二人を見つけた僕たち二人は


声を掛けるのを躊躇わなかった




君の天使のようなその微笑みは


水にとけてゆく白砂のように


本当に澄み切っていた




信じ切っていた・・・ 


まるで透明なガラス瓶のように


いつの間にか 僕たち二人は手をつなぎ合って


砂浜の続く白い 渚を歩いていた




君の白く光ったその掌は


私のいかつい手を 優しく包んでくれていた


まるで 純白の絹のように


いつしか私たち二人は 白砂の中にうずもれていた


お互いに 砂を掛けあいながら・・・




突然 君はオイルを塗って・・と切り出した・・・


僕は頭の中が真っ白になって狼狽えていた


女性の肌に・・・ 


透き通った天使のような女性の肌に触れることが・・


如何に罰当たりなことか・・・


そう信じて疑わなかったからだ




でも 君は・・ 


薄くてもいいから日焼けしないようにと・・


狼狽えていた私の心は決まった


その白い肌を 僕のいかつい手で傷つけてしまわないようにと


繊細に しかも大胆に塗布してあげたものだ・・・




しかし・・・


心なしか僕の手が震えているのを感じた・・・




何故 君はこんなに大胆になれるのか・・・


それは 夏の日差しと青い空 浮かぶ白い雲に心を奪われたいたからだろう


それは・・・男と女そのものでは無かった


まるで 旧知の間柄であったように


性差なども感じない間柄であったように・・




いつしか 夕日も海の端に向かい お別れの時を迎えていた


あの夏の 甘酸っぱい思い出の時


僕は 一つ大人になっていた


僕は いつまでも忘れないだろう・・


君と過ごした あの夏の日を




ここ 南伊豆弓ヶ浜は思い出の地となった




僕を成長させてくれた 思い出の地に・・・






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