硯水亭歳時記

千年前の日本 千年後の日本 つなぐのはあなた

   うらうらと櫻(はな)を観つつも

2012年04月15日 | 

新宿御苑にて 春うらら

 

 

うらうらと櫻(はな)を観つつも

 

 

四月八日、お釈迦様のお誕生日に、菩提寺にお参りし墓参。

私たちだけで手作りお弁当を持参し、

新宿御苑で静かなお花見をした。朝から快晴のお花見日和。

杏の愛犬は内弁慶で体調もおもわしくなく、自宅待機で、邸内の櫻見物。

小さな海苔巻きお握りの上に、塩抜きした櫻花を二、三弁。蕗、若筍、

厚揚げ豆腐、椎茸、人参、煮玉子、絹さや、里芋などの煮物が中心。

大食いの大風のために、唐揚げやタコ形ウィンナーやチーズも少々。

櫻若葉の下でそれを広げると、風もなくおっとりした日差しが心地いい。

広々とした庭園で、銘々が伸び伸びと過ごす。

 

櫻の繁忙期を終え、漸く家族静かなひと時を送れると思っていたら、

或る財団や知人の強引なセットによって、数多くの講演会をこなすことに。

地方自治体から三件、入学式を終えたばかりの大学から二件。

そうして或るNPO法人さまからのお招きによってお話することも。

講演とは難しいもの。一つにつき何時間もかけ用意しても、

後になってしまうと、アレも足りなかった、コレも足りなかったと、

悔やみ切れない舌足らずなことばかりで、無念でしかない。

 

若き八重江戸彼岸櫻の枝垂れ 天空に舞う

 

このブログは、裏面では「櫻のブログ」なり。

櫻満開の折、書くべきことは多かったはずなのに、最早、

染井吉野は散り、可笑しなことに八重櫻も引き続いて咲き、

どうやら可笑しな天候。願わくは700PPM以上の二酸化炭素濃度に、

ならなければと、ひたすらひたすら憂慮し希う。人は案外阿呆かも。

こんなに知的な存在の人類なのに、全く我が身を省みない。

万一日本に四季がなくなったら、と想像するとソラ恐ろしい。

 

櫻のある風景 私たちの好きな光景

 

本当に忙しかった。だが聴いて下さる方々が熱心で嬉しかった。

妻も好き勝手に過ごし、我も亦勝手。ただ我が子への思いは半端ではなく、

一日中、この日は駆けずり廻った。こんな時ばかりは長女と長男は仲良し。

晴れ晴れとしたお花見の一日でも、東京の花見が終わると、

急速に櫻(はな)の話題が薄れる。でも本番は未だ。今後は東北・北海道。

米沢を中心とした「花回廊」、静内の大パノラマの蝦夷山櫻を観に行こう。

 

長男の愛犬・スパンキー (信濃町の身内宅に預け公園には連れて行かなかった)

 

櫻は静かに楽しむべきものである。

「遅きの花」として八重が嫌われ、一重の櫻が愛でられた時代もあったが、

八重もなかなかによろしい。但し大阪造幣局の通り抜けはいいにしても、

通り抜けと河畔の間にある二重三重の屋台の列は何なのだろう。

仄かに香る櫻の匂いも全くないもので、人込みに押されるのはもう御免。

稀代の櫻守・笹部新太郎翁の真情が思い遣られる次第。

 

 


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2 コメント

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そのお弁当 (りんこ)
2012-04-18 15:14:33
分けてください!
と言いたい 笑
美味しそうううううぅ。
犬ちゃんもかわいい。
あまり登場しないですよね。
わんちゃん。わんちゃん記事も待ってます 笑
東京の桜はあっという間でしたね。
山の中の桜はこれからほわっと咲くのでしょうね。見にいけはしないのに、山の桜がほんわりと咲く姿を想像するだけで嬉しくなります。
公演大変でしたね。
いつか私ものぞきに行ってしまおうかしら 笑
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どうぞどうぞ 待ってます! (硯水亭歳時記)
2012-04-19 11:19:40
   りんこさま

 ちっこいオニギリが割りと難しく、海苔の上先端に切れ目が入るところがミソですかねぇ。そこに普段は色んなお飾りをします。四季折々の材料をチョイ乗せって感じです。煮物はすべて炊き合わせ。そうでもしないと奥しゃんが食べてくれないから。

 大は頭の回転が速いせいか、次々に色んな仕掛けを持ち出してきます。ワンパク坊主もいいところ。杏は物静かで、未だにヴァイオリンを辞めず、家庭教師までいます。弦を弾いていない弦も共鳴といって、音がなることがいいらしいです。多分ずっと続けるのでしょう。家内は相変わらず勉強に忙しく、学会などで、遠出し宿泊もして帰ってきます。だから四人一日そろうことは滅多になく、そろった時は家族みんなでベタベタしています。

 今年の櫻は寒い日に咲くのですから、もう少し長い開花期間を楽しみたかったですね。しかも染井吉野が終わった途端、八重櫻が咲きだすんですものね。

 ワワンはそれぞれのご主人さまと性格がそっくりで困ったものです。そのうち顔つきまで似てきたら嫌だなぁとか思ったりして。杏のほうは極端なはにかみ屋さんです。今度は杏の愛犬を杏に内緒で公開しましょうね。

 いつでも講演を聴きにきてください。今度の講演はご案内しますネ。
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