Une petite esquisse

日々の雑事の中で考えたこと、感じたことを徒然に書き綴ります。

驚異の海外旅行術(1)

2022年10月12日 | 旅の情報
旅の記録術 -旅のリフィルの作り方


映像に記録しておくと、まろやかな食感と舌触りまで思い出される

 初めて旅をしたのはヨーロッパ15カ国、ボストンバックを提げての旅だった。
当時はインターネットもなく、クレジットカードも普及していなく、「お金を盗られたら
旅はすべて終わり」という時代だった。
 一か月の旅の予算は25万円(往復の国際航空券を除く)で予備に75万円を腰に巻い
ての旅だった。ルンペンのような格好で貧乏旅行をしつつ100万円は持っているチグハ
グな旅だった。ユースホステルやドミトリーの安宿を泊まり歩くので、シャワーを浴びる
のにも浴室に貴重品や現金を持ち込むなど、盗難に合わないようにけっこう神経を使った。
それでもホテルの従業員にカネを抜かれたり、夜行列車で盗難に合ったりと散々な目に合
った。
 昔は安宿探しに「○○の歩き方」というガイドブックは必携であった。
今では宿探しはパソコンを使って、旅行サイトで予約を済ませ、プラスチックカードを使
い、現地のお金をそのつど調達するので多額の現金を持つ必要がなく、随分と旅は気楽に
なった。
 旅のスタイルは変わったが、変わらず続けているのが「旅をアナログ的に記録する」こ
とである。記憶に頼ると不正確で曖昧になるので記録を残している。
写真、音声、文字と記録の方法はいろいろであるが、忘れがちな記憶を文字に書き留めて
おけば、10年前の旅も昨日のように蘇ってくる。一日の中で、見たり、聞いたり、考え
たこと、感じた事を書き記す、一日を振り返る時間を設けることは「生きた旅」をする上
で必要ではないかと思う。
旅の体験をエッセーにし、旅の情報を書く時にも、情報を正確に伝達するのに役に立つ。
 旅と言う行為を分析すると、「移動する・両替をする・お金を使う・観光をする・お土
産を買う・食べる・泊まる
」と大きく分類できる。
 歴遊した国は47カ国にのぼり、旅の記録ノートは43冊を数える。試行錯誤の連続で
あったが、旅の記録のノウハウを記しておきたいと思う。
あくまでも、私個人の旅の記録なので、それぞれが自分の旅の目的に合った、旅の記録の
リフィルを作る参考にして下さい。




1・全体的な旅程の把握、日時、天候や宿泊都市、移動手段など


① 右上の枡目には全体の旅程の中で、何日目か残り日数が何日かを記入する。
 例えば全旅程が16日で11日目の場合、残りは5日なので1105と記入する。。
 月、日、曜日、宿泊都市名を記入する。
 外国の天気は「晴れ・曇り・雨」と単純には分類出来ない。
 朝は晴れていても、突然大雨が降ってきたり、夕方は曇りになったりと
 変化が激しい。空欄には天候を具体的に記入するとよい。

 都市間の移動、交通手段の違い、所要時間などを記入する。
 旅程メモ欄は市内の移動、市内観光の予定、今後の予定などを書き留める。


2・両替をする


② 両替かキャッシングの別、両替、キャッシング時の交換レート、両替銀行、
 キャッシングの場合は使用したクレジットカード名を記入する。

 両替は公共の慈善事業でもなければ、福祉事業でもない、人の弱みにつけ込んで「売り
と買い」と称し差額手数料をかすめ取るあくどい商売である。
両替を繰り返せば、いずれ手元のお金がゼロになる。「両替をすれば損をする」と肝に銘
じて、両替のリスクを少なくするように心掛けよう。
 一例を揚げれば、ソニー銀行VISAウオーレットで1,000TWDを得るのに
3,921円かかるが、三菱UFJ-VISA カードで1,000TWDを得るのに3,641円
で済む。
1, 000TWD(およそ日本円で3,750円)の両替で280円の差は大きい。
 海外キャッシングは信販系のカードは利息が高く、銀行系カードは比較的利息が低いの
で銀行系のカードを薦める。ただし三井住友カードはネットで大々的にコーマーシャルを
しているが利息が高く、ATM利用手数料が220円掛かる海外で利用するメリットはない。
ソニー銀行も利息が高くATM利用手数料が220円掛かり利用価値は低い。
広告に騙されないように気を付けよう。(セゾンカードもATM手数料が220円掛かる)
ATMの利用手数料も考えてカードを選ぶ必要がある。

台湾で両替の場合、台湾銀行(空港は除く)か郵局(郵便局)が両替率がよい。


3・金銭管理


③ 金銭の出納を時系列で書いておくと、後で一日の行動が理解できる。
 クレジットカードで支払った場合はc/cの欄にチェックを入れる。
 現地通貨で支払った金額を、日本円に換算し必ず記入しておく事、
 あとで幾ら支払ったのか分からなくなる。


4・観光、見学場所・資料収集、現物コレクションなど


④観光場所などを記入する。
 資料収集、現物コレクション、お土産などを記入する。


5・食事、レストラン、料理など


⑤美味しいは感想ではない。どのように美味しいのか具体的に記入する。
 レストランの外観、料理の写真を撮影しておくと、後ほど理解がしやすい。


6・宿泊、ホテルの記録    


⑥ホテル名、シングル、ツイン、ダブルの別、朝食のアリ、ナシなど  
 客室のランク、バスタブ付きかシャワーのみか
 アメニティーの有無、充実度
 ホテルの感想は良いことと悪いところを併記する


7・トータルな街の印象、記録など    


⑦街の印象は思いつくままにキーワードで書きだす。文章にせず単語を箇条書きにする。
 お気に入りのスポット、何を食べたか、移動の難易度、お薦めする事、しないことなど。


 デジタルカメラのナンバーを記録する。機種により表示方法は異なるが、
 日付と宿泊都市を連動させておくと、後々、写真整理が楽になる。


記録ノート リフィール (左側が表面、右側が裏面)
  

驚異の海外旅行術(2)

2022年10月12日 | 旅の情報
旅の荷物―ミニマルなパッケージング術



 5日間の旅であれ30日間の旅であれ、2カ月に及ぶ旅であれ、荷物は同じ、何処へ行くにも
30ℓのバックを使っている。
 機内持ち込みの荷物が一つだけなので到着時、手荷物受取レーンで機内預けの荷物を待つスト
レスを感じることもなく、ローストバッケージの恐れもなく、入国審査もスムーズに行く。
 旅の荷物は軽いに越したことはない、スーツケースは小型で、軽量といつても約5㎏と重い。
階段を昇る時とか、石畳の道路の移動では自由がきかなく不便である。旅のバックはバックパッ
クに限る。
 旅行会社のカタログや、旅のガイドブックに記載されている「旅の道具」はほとんど役に立た
ないモノばかりで、あると便利と謳っているモノは、なくともよいモノばかりである。
 衣類など、かさばるが軽いものはバックの下に、カメラや電子機器のように重たいものはバッ
クの上部に配置すると荷物は軽く感じる。
 より荷物を減らす事により、フットワークも軽くなり、より快適な旅をすることができる。
旅の道具を工夫するのも、又楽しいものである。




1・荷物の収納、バックパック類
Back pack(30L)、Day pack、トラベルポーチ / 鍵、鍵ワイヤー、方位磁石、自宅カギ




2・貴重品類、海外渡航に必要不可欠なもの
パスポート、航空券、ホテル予約確認書

3・金銭管理に係るもの
クレジットカード、 
現金(日本円、外貨)、財布、小銭入れ、隠し財布 / パスモ

4・メンバーカード,ICカード類
DELTA Member Card / Easy Card、Oyster Card、Leap Card
海外旅行傷害保険案内パンフ、パスポートコピー、予備写真

5・旅の羅針盤、記録ノートとガイドブック類
記録ノートA5、ガイドブック、地図、ボールペン、修正ペン、プラン用ペン、
ポストイット




6・衣類、旅の服装
パンツ4枚、Tシャツ3枚、靴下5足、タオルハンカチ3枚 / ズボン
半袖シャツ // 冬期は 長タイツ、長袖シャツ、カーディガン、上着




7・洗濯グッズ
洗濯ハンガー、洗濯セット(洗剤+ポリ袋)、折りたたみハンガー

8・日用品、洗面具、医薬品など
シャンプー、クシ、ブラシ、髭剃り、爪切り、裁縫セット

薬品(魚の目、救急バン、目薬、常用薬)
うがい液、日焼け止めクリーム、メガネクリーナー
歯ブラシ、歯磨き、歯間ブラシ

傘、帽子 / 靴磨きセット
ボディタオル、タオル / チリ紙、ポリ袋 




9・PC電子機器、カメラ類
タブレットPC、 スマートフォン、キーボード、ポケトークS通訳機
ACアダプター(2ヶ口)+充電用ケーブル、カードリーダー、マイクロタップ、
変換プラグ( A型 C型 BF型)USBメモリー

カメラ(PENTAX Q10)、望遠レンズ、バッテリ、充電器+直結プラグ


携行品チェックリスト(次の旅行)


備えあれば患いなし。
旅を終える度に、不要だったもの、必要だったモノをリストアップ。
次の旅に備えリストを作成、荷物を準備する。
いつでも空港に向けて出発できるように、荷物の準備は30分もあ
れば十分。



驚異の海外旅行術(3)

2022年10月12日 | 旅の情報
クレジットカード付帯海外旅行傷害保険ー海外旅行傷害保険に加入するのはムダな出費



 空港の出発ロビー内にある保険会社の窓口に「クレジットカード付帯保険だけで本当に大丈夫ですか!?」、
「海外の治療費は想像以上に高額です!」と書かれてあった。
何種類かの旅行ガイドブック類にも「クレジットカード付帯保険では不十分、疾病死亡補償がない、補償額が
十分でない」と書かれてある。
 本当にそうだろうか?「クレジットカード付帯の傷害保険」と「旅行代理店が販売する傷害保険」を比較し
てみたら、航空機寄託手荷物遅延、要するにローストバッケージの時に(1万円の定額)が補償されている、
その程度の違いである。むしろ補償額はクレジット付帯保険の方が多い場合がある。何が不十分なのか納得の
いく説明が欲しい。
 たしかに、外国では盲腸の手術で医療費が200万円掛かると言うのも、あながち嘘ではない、だからと言
って旅行日程が10日までで契約タイプが「傷害死亡時3000万円」で保険料が約1万円(AIUの場合)と多
額な金額を支払って保険に入る必要があろうか。
 クレジットカード付帯海外傷害保険はクレジットカード会社が保険会社と契約して、自社のカード会員に「安
心して旅行を楽しんでもらう」サービスの提供である。保険の負担金はクレジットカード会社が負っている、決
してタダではないのだ。両者を比較して総括的に考えればクレジットカード付帯の海外傷害保険で充分であると
考える。

 むしろ、旅行ガイドブックの出版社が海外旅行保険について、本当の事を書かないことが問題である。
ガイドブックには広告が載っており、「海外旅行傷害保険の記事」は広告主である保険会社の意向に沿って書か
れており、記事自体が広告なのだ。いわば、「持ちつ持たれつの関係」で、広告主に対して「海外旅行保険など
必要ありません、クレジット付帯保険で充分です」とは書き辛いだろう。しかし、広告主に忖度し本当の事を書
かないのは、正確な情報を求めガイドブックを購入する消費者を欺く行為である事を自覚すべきだろう。



広告として正しい内容が表示されているかどうかが問題である

 補償内容も理解せず、無自覚に空港で保険に加入するのも問題である。 旅行者も消費者としての自覚をもって、
もっと賢くなる必要がある。保険と言うものは補償内容と手続方法を理解してから入るべきである。
保険会社とは「愚衆の民」を相手の濡れ手に粟のボッタクリのおいしい商売である。
 もしもの時の保険である、海外旅行出発前に緊急連絡先をメモしておき、補償項目を熟知しておこう。
24時間、日本語対応の海外メディカルヘルスセンターなど事前にチェックし、申請方法を把握しておけば、もし
ものときに慌てふためくこともない。




クレジットカード付帯海外傷害保険比較

            UC ゴールド  セゾンアメックスブルー   横浜インビテーションカード    エポスカード   
死亡         5,000万円  3,000万円       2,000万円          500万円
傷害治療         150万円    300万円         200万円          200万円
疾病治療         150万円    300万円         200万円          270万円
賠償責任       2,000万円  3,000万円        2,000万円         2,000万円
携行品損害         50万円     30万円          20万円          20万円
救援者費用        200万円    200万円         200万円         100万円
ショッピング保険     300万円    100万円         100万円            ✖

付帯条件          利用付帯     利用付帯          利用付帯           利用付帯
年会費        11,000円   3,300円            無料             無料
荷物の宅配         ✖        ○復路のみ            ✖             ✖
VIPルーム         ○         ✖               ✖             ✖
保険会社       損保ジャパン     損保ジャパン         三井住友           三井住友


※ セゾンアメックスブルーは年会費が3300円掛かるが傷害治療と疾病治療がそれぞれ300万円、賠償責任が3000万円と
補償額が手厚い、復路のみであるが荷物の宅配もある。年会費無料カードではエポスカードが疾病治療が270万円と補償額が多い。
損保ジャパン系と三井住友系、その他の取り扱い保険会社で、それぞれ複数枚保持していると、保険請求の加算が可能である。



驚異の海外旅行術(4)

2022年10月12日 | 旅の情報
速乾洗濯術ー衣類を少なくすることが、旅のフットワークを軽くする



 旅は生活術だ。一日ごとに生活を完結しなければならない。
ミニマムな生活が求められる。いくらマクラが変わると寝られないと言っても、
旅にマクラまで持っていくことは出来ない。
 旅にはフットワークの軽さが求めれれる。それには荷物を軽くする必要がある。
荷物の重量は7kg以下にするのが理想だ。
それには衣類を少なくすることが必要だ。
  ①服の組み合わせで、少しの衣類で多様なコーディネートを工夫する。
  ②旅行用には速乾性の衣類を選ぶ。
  ③毎日、少量の洗濯をする。
夜、ホテルで洗濯し、朝には乾燥しているには、どうすればいいのか、実践方法を示したい。


カナダのペーパー洗剤「Dizolve」と中国の「Wave」 、かさばらなくて軽量


ポリ袋に一回分の粉石けんを入れ、かさばらないように三角折にする


ポリ袋を広げ衣類を入れ、水を入れる


クリップで止め、つけ置き洗いをする



バスタオルに包んで足で踏み水分を抜く


洗濯ハンガーで干す。(吸盤でガラスや鏡に吸着する優れモノ)


ポリ袋に無数の穴を開け、ドライヤーを使ってインスタント乾燥機を作る


ベットシーツがシリカゲルになることをご存じか