
囲碁「電王戦」の初日、プロ棋士対コンピューターソフト「ZEN」との九路盤対決で、プロ棋士が四連勝しました。平田智也三段、張豊猷八段が、それぞれ二連勝(白番と黒番を1局ずつ打ったんでしょうね)。接戦もあったようですが全て勝利を収めましたから、何はともあれホッとしました。
その対局の写真が三村九段のブログに掲載してありました。プロ棋士は和服姿。囲碁では珍しいですね。しかも相手は囲碁ソフト。対峙しているのは、パソコン画面に映し出された着手を実際の碁盤に再現するためのエンジニア(たぶん)。それだけプロ棋士側に気合いが入っているように見えました。
写真の真ん中に、対局に使用された碁盤が写っています。九路盤ということもあり、ずいぶん小さな碁盤です。でも、立派な脚付き。九路盤にも脚付きがあるんですね。
・・・気になったので、脚付き九路盤が市販されているのかどうか調べてみました。
ありました!
これと上の対局碁盤が同じものかどうかは分かりませんが、確かに九路盤で脚付きです。盤は本榧、石は15mmの蛤と那智黒、碁笥は欅と、本格的なセットになっています。
通常の碁石は、白石が直径21.9mm(7分2厘)、黒石が直径22.2mm(7分3厘)ですので、かなり小さめではあります。
電王戦で使用の碁石も、写真でみる限りは小さめですが、目の錯覚かも知れませんし本当のところは分かりません。
ただ、九路盤ですと、9×9=81個の碁石で、黒41個、白40個で済みます。対局中の写真の碁笥に入っている石はそれよりもたくさんあるように見えるので、もしかしたら特注の碁盤に通常の碁石と碁笥を使用しているのかな。。。
ま、本来の対局以外のところに目が行ってしまい、余計なことを書きすぎましたが、次回の電王戦第2ステージ「13路盤でのトップアマ戦」にも引き続き注目していきたいと思います。・・・同じく、脚付き盤にも注目してみてください。(^^)
将棋ではコンピュータが人間を超えたようで、コンピュータに足かせをするルールに変更されました。
対局の何ヶ月も前に本番と全く同じソフトを対局する棋士に貸出しすることが義務付けられています。
コンピュータも家庭用のPC1台に限定されています。
対局する棋士は対局するソフトの弱点を何ヶ月もかけて研究できるのです。
何ともつまらない対局です。
囲碁はまだまだコンピュータが人間に及びません。
正面から堂々とコンピュータの挑戦を受けて立つ囲碁の棋士は立派です。
囲碁電王戦13路盤の三番勝負、トップアマ対「ZEN」は、トップアマの勝利(2連勝)。
同じく19路盤での小沢一郎生活の党代表との一番勝負は、「ZEN」の勝ちに終わりました。
九路盤ではプロ並み(対局したプロの評価)で、十三路盤ではまだトップアマに及ばず、十九路盤だとアマ六段クラスの力がある、というのが今回の囲碁電王戦での評価らしいです。
私もいくらか将棋を指しますが、「ZEN」ほどではない将棋ソフトにもコロリと負けます。いくらか指すなんてレベルじゃ太刀打ちできません。
囲碁のほうはパソコンソフトでの対局はありませんので何とも言えませんが、小沢代表は六段格とか。それを負かすのは相当の棋力かと思います。でも、モンテカルロ方式なるアルゴリズム慣れしてないと勝手が違って、力を発揮できない面もあるのかなと肩を持ってみたくもなります。
将棋とはゲームの性格が違うので、対パソコンソフトに対する強弱については、囲碁との単純比較は難しいのでしょうね。
ソフトの事前貸出しがあってもプロ棋士が勝てないまでにコンピュータは強くなりました。
明日は両国国技館で佐藤紳哉六段と将棋ソフトやねうら王の対局が予定されています。
ソフトやねうら王に関しては、ソフトの不正差し替えなどの騒ぎがあったので明日はどうなるか予断を許さない状況です。
ニコニコが満員でなければ無料で観戦できます。 ttp://live.nicovideo.jp/watch/lv161973445
蛇足ですが私は鳥海山が見えたでコメントさせてもらった遠望です。