井山六冠(棋聖・名人・本因坊・天元・碁聖・王座)が、残る一冠の十段獲得に向けての最後のハードルだった挑戦者決定戦に勝利し、いよいよ七冠達成が現実のものとなってきました。今の勢いは誰にも止められそうにありません。もしかすると、ストレートで奪取してしまうかも。。。
指導碁を受けているプロ棋士K八段いわく、「井山さんは、日本歴代最強ではないかと思います」とのこと。これは、コミ無し時間無制限時代を除いた近現代の棋士が対象だと思いますが、確かに、現在の七冠同時制覇を成し遂げた棋士は一人もおりませんから、それを達成すればその意見を裏付けるものではあります。
将棋でいえば羽生名人。通算タイトル獲得数が歴代最多の94期(Wikipediaより)。これまた近代将棋界で歴代最強といえる数字だと思います。そしてなによりスゴイのが、25歳4ヵ月で七冠同時制覇を成し遂げたこと。このとき、タイトル獲得数は通算24期でした。
第54期囲碁十段戦挑戦手合は3月8日から始まりますが、挑戦者の井山六冠が奪取すれば、1989年5月24日生まれということですから26歳のうちに七冠を達成できそうです。そして、その時点でのタイトル獲得数は通算26期ということになります。26歳で通算26期、全七冠制覇。記憶にとどめておきたい数字です。
追いかけてほしいのは、将棋の羽生名人のもつ最多タイトル獲得数94期。いや、羽生名人は今も最前線で勝ち続けていますから追いつくころにはさらに数字は増えていることでしょうが、たとえ110期だろうが120期だろうが、井山さんの今の勢いを持ってすれば不可能な数字ではないと思います。
こういうとき、まわりの棋士に奮起してほしいという気持ちも同時に働きます。大相撲の白鵬関の場合と一緒ですね。
まだ達成したわけではないので、あまり先読みしてもいけません。迎え撃つ伊田十段だって、そうやすやすとタイトルを献上するわけにもいかないでしょう。まずは衆目の集まる中での大熱戦を期待したいと思います。
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