10月20日深夜2時過ぎ、かかり付けの獣医さんと、王子の最後の時間を
一緒に暮らしていただいた預かりさんのmayuriさんに見守られて、王子は静かに逝きました。
福田はその瞬間には間に合いませんでしたが、温かな王子を抱っこすることができました。
ふくよかな身体、ビロードのような毛並み。穏やかな表情、眠っているような王子の感触は、
一生、この腕に残っていくことでしょう。
数日前にmayuriさんから送っていただいた王子の写真です。元気そうです。
お預けした後、福田は王子に一度しか会っていません。お預けした以上、王子の家族は
mayuriさんのご家族。皆様の愛情を一身に受けている王子に、私は必要ないと思ったからです。
王子の全てを託しました。そして「王子が倒れた時は何時でも良いので知らせて欲しい」と、
お願いをしてありました。獣医さんにもお願いしました。「最善の治療で王子の最後をお願いします」と。
延命ではありません。苦しみのない看取りを希望したのです。
王子の病気は治療法のない「肥大型心筋症」
肥大型心筋症
主な原因は、遺伝子の変異と言われています。猫種によっては、遺伝子の変異が報告されていて、
家族性発症も報告されていますが、証明できていない猫種も多く存在し、未解明な部分が多い病気です。
mayuriさん宅で暮らすようになって定期検診の度、獣医さんから「何時、倒れてもおかしくない状態」
と言われていましたので、覚悟は完璧でした。1日でも長く生きて欲しく、心臓サポート、腎臓サポートを
食べさせ、血栓ができないように毎日の投薬をしてもらう。体調を崩せば、すぐに病院に運んでもらえる。
1日1日を体調良く暮らせるようにしていただき、毎日、抱っこしてもらうことができました。
mayuriさん宅で暮らした8ヶ月の間、可愛い妹猫もでき、楽しい時間だったと想像します。
mayuriさんご家族に感謝しています。王子は幸せです。
mayuriのブログから「王子」
王子、王子、お母さんの王子。もう手のとどかない所に行ってしまったね。
王子の死に悲しみはありません。寂しい気持ちはありますが、可能な限りの良質の飼育ができたからです。
しかし王子の葬儀が終わった夕方に福田は、ある猫の死を見てなんとも言えない悲しみに襲われました。
詳細は今は、上手く書けません。
ある猫とはシンシアさんの地域猫です。
シンシアさんのブログ「おかえりなさい」
訳あって福田が預かった(入院させていました)のですが、保護して2日で逝ってしまいました。
その猫の死と王子の死があまりにも異なり、涙が溢れてきます。外で暮らす子は耐えて暮らしています。
空腹に耐え、病気に耐え、寒さ暑さに耐え、恐怖に独りで耐えて生きています。
人間に対する不信感。病からくる苦しみ痛みを経験した猫の飼育は難しい。保護自体がストレスとなり
寿命を縮めてしまうこともある。猫にとって何が幸せなのか。保護活動とは。動物愛護とは。
多くの課題を猫の神様からいただきました。考えます。
最後になりました。元保護猫カフェで暮らした王子を可愛がってくださった方々。
王子救済に、多くのご支援をいただいた方々に、心から御礼を申し上げます。
ありがとうございました。
一緒に暮らしていただいた預かりさんのmayuriさんに見守られて、王子は静かに逝きました。
福田はその瞬間には間に合いませんでしたが、温かな王子を抱っこすることができました。
ふくよかな身体、ビロードのような毛並み。穏やかな表情、眠っているような王子の感触は、
一生、この腕に残っていくことでしょう。
数日前にmayuriさんから送っていただいた王子の写真です。元気そうです。
お預けした後、福田は王子に一度しか会っていません。お預けした以上、王子の家族は
mayuriさんのご家族。皆様の愛情を一身に受けている王子に、私は必要ないと思ったからです。
王子の全てを託しました。そして「王子が倒れた時は何時でも良いので知らせて欲しい」と、
お願いをしてありました。獣医さんにもお願いしました。「最善の治療で王子の最後をお願いします」と。
延命ではありません。苦しみのない看取りを希望したのです。
王子の病気は治療法のない「肥大型心筋症」
肥大型心筋症
主な原因は、遺伝子の変異と言われています。猫種によっては、遺伝子の変異が報告されていて、
家族性発症も報告されていますが、証明できていない猫種も多く存在し、未解明な部分が多い病気です。
mayuriさん宅で暮らすようになって定期検診の度、獣医さんから「何時、倒れてもおかしくない状態」
と言われていましたので、覚悟は完璧でした。1日でも長く生きて欲しく、心臓サポート、腎臓サポートを
食べさせ、血栓ができないように毎日の投薬をしてもらう。体調を崩せば、すぐに病院に運んでもらえる。
1日1日を体調良く暮らせるようにしていただき、毎日、抱っこしてもらうことができました。
mayuriさん宅で暮らした8ヶ月の間、可愛い妹猫もでき、楽しい時間だったと想像します。
mayuriさんご家族に感謝しています。王子は幸せです。
mayuriのブログから「王子」
王子、王子、お母さんの王子。もう手のとどかない所に行ってしまったね。
王子の死に悲しみはありません。寂しい気持ちはありますが、可能な限りの良質の飼育ができたからです。
しかし王子の葬儀が終わった夕方に福田は、ある猫の死を見てなんとも言えない悲しみに襲われました。
詳細は今は、上手く書けません。
ある猫とはシンシアさんの地域猫です。
シンシアさんのブログ「おかえりなさい」
訳あって福田が預かった(入院させていました)のですが、保護して2日で逝ってしまいました。
その猫の死と王子の死があまりにも異なり、涙が溢れてきます。外で暮らす子は耐えて暮らしています。
空腹に耐え、病気に耐え、寒さ暑さに耐え、恐怖に独りで耐えて生きています。
人間に対する不信感。病からくる苦しみ痛みを経験した猫の飼育は難しい。保護自体がストレスとなり
寿命を縮めてしまうこともある。猫にとって何が幸せなのか。保護活動とは。動物愛護とは。
多くの課題を猫の神様からいただきました。考えます。
最後になりました。元保護猫カフェで暮らした王子を可愛がってくださった方々。
王子救済に、多くのご支援をいただいた方々に、心から御礼を申し上げます。
ありがとうございました。