少し偏った読書日記

エッセーや軽い読み物、SFやファンタジーなどの海外もの、科学系教養書など、少し趣味の偏った読書日記です。

三体

2020-11-09 19:25:32 | 読書ブログ
三体(劉慈欣/早川書房)

一度投稿した記事を、誤操作で削除してしまったので再投稿します。内容が少し変わるかもしれませんが、あしからず。

話題の中国SF。ケン・リュウの英訳で一躍人気になった。

この作品は、最先端の物理学者が次々と自殺しているが、それは何故か、を解明する内容。その過程で、ニュートン物理学から派生する『三体問題』をテーマとするシミュレーションゲームが出てくる。

ストーリーを楽しむ作品に関しては、できる限りネタバレしない、というのが私の方針だが、この作品は全くのネタバレなしで紹介するのが非常に難しい。ある有名サイトでは、この作品のあらすじを完全ネタバレで紹介している。

で、ネタバレかもしれないが、読了後に次のような感想を禁じえなかったことだけは書かせていただきたい。

これほど過酷な世界で、高度な文明が発達することが可能なのか。

にもかかわらず、SFファンならば、読まないという選択肢はない、と断言できるほど、この作品を評価していることを申し添えたい。