さちぶーの眼線

何事も、コツコツ・・・地道に・・・できたらいいいのですが、根が横着もので。 ^_^;

どっきり花嫁の記

2006-06-03 | 与謝野晶子あれこれ

この本は、与謝野晶子の次男秀の嫁の道子が姑の晶子について書いた本だ。著者は数年前に亡くなられたように記憶している。晶子のファンなので随分昔に読んだのだが、お馬鹿な私は細かい内容は忘れてしまっている。ただこの著者の道子は、晶子に気にいられていたんだなぁと感心した記憶がある。読んだのが20年以上も前だったが…その頃は、与謝野晶子の嫁…として読んでみただけだったが、今度は次期首相候補の大穴的存在?(一部の自民党員が押しているとも)与謝野馨の母としてよんでみようかな…。

呼び捨てでいけないのかな…

今日は与謝野鉄幹が生まれた日でした

2006-02-26 | 与謝野晶子あれこれ
今日26日は、は与謝野鉄幹の誕生日でした。
与謝野鉄幹…明治大正期の歌人です。妻は著名な歌人与謝野晶子
今日的には、自民党の代議士で経済財政政策担当と金融担当の大臣与謝野馨の祖父といったところでしょうか。

与謝野鉄幹の作品で、一番印象に残っているのは、

人を恋うる歌でしょうか。

妻をめとらば才たけて みめ美わしく情ある
友を選ばば書を読みて 六分の侠気四分の熱


恋の命をたずぬれば 名を惜しむかな男ゆえ
友の情けをたずぬれば 義のあるところ火をも踏む


汲めや美酒うたひめに 乙女の知らぬ意気地あり
簿記の筆とる若者に まことの男君を見る


ああわれダンテの奇才なく バイロンハイネの熱なきも
石を抱きて野にうたう 芭蕉のさびをよろこばず

どうも、16番の歌詞まであるようです。
文語体で、私には意味がわかりづらいところもあるのですが、
なんだか、とっても心に熱いものをもった男性のようですね。
だからこそ、情熱の歌人与謝野晶子の夫でありえたのでしょう。


金魚のおつかいー晶子の童話

2005-07-02 | 与謝野晶子あれこれ
金魚というと、夏の風物詩のようだ。

今年の暑中見舞い用はがきでも、金魚のイラストつきのものが売り出されたりしている。

その金魚を主役として、与謝野晶子は「金魚のお使」という童話を作っていたのだった。(最近知った。)

まだ、読んでいないのだが、興味津々↓(^^)
http://www.mars.dti.ne.jp/~ginka/sanpo/KINGYO/Sanpo_kingyo.html

当時の鉄道のようす、甲武鉄道(今の中央線の前身)など、面白そう(^^)

晶子の実の子供たちむけのお話なのだろう。
当時、「駅」とは、いわず「停車場」といったそうだ。新宿停車場か…

与謝野馨

2005-02-02 | 与謝野晶子あれこれ
与謝野馨…自民党の政調会長が与謝野鉄幹、晶子夫妻の孫である事は、結構知れた事実であると思う。馨の父与謝野秀は外交官で、東京オリンピックの事務長を務めた。

自民党現政調会長である馨のHPに、http://www.yosano.gr.jp/yosanoke/
与謝野家の人々が紹介されていた。

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晶子の実兄鳳秀太郎は、電気工学の権威だったそうですが、学者肌の堅物で家出同然に、出て行った晶子を生涯許す事ができなかったようです…
晶子の有名な短歌 
「柔肌の あつき血汐に 触れも見で 寂しからずや 道を説く君」
こちらの道を説く君は、実は兄秀太郎のことではないか、という説もあるそうです。私はこの説にうなずきます。初恋のわかき僧侶鉄南という説、やはり鉄幹であるという説もあります。心の中で堅物の兄にたいし、挑戦的につぶやいたのでは・・・
「お兄さんは、寂しくないの?そんな世間にとらわれて、本当に人を好きになったことあるの?」
柔肌の あつき血汐に 触れも見で 寂しからずや 道を説く君



鎌倉の大仏(与謝野晶子ファンとして)

2005-01-28 | 与謝野晶子あれこれ
「かまくらや みほとけなれど釈迦牟尼は 美男におはす夏木立かな」
                        ー与謝野晶子ー


ずうずうしくも・・郵趣的に
「かまくらや 消し印なれど釈迦牟尼は 美男におわす寒中見舞い」今の季節なら…(^^;


素敵なおはがきで、素敵な消印のお便りありがとうございます。



Aの字の歌

2005-01-24 | 与謝野晶子あれこれ
Aの字の歌 与謝野晶子作

Ai(愛の)頭字、片仮名と
アルハベットの書初め、
わたしの好きなAの字を
いろいろに見てうたひましょ。

飾り気の無いAの字は
掘立小屋の入り口、
奥に見えるは板敷か、
呉座か、囲炉裏か、飯台か。

小さくて華奢なAの字は
遠い岬に燈台を
ほっそりとして一つたて、
それを繞るは白い波。

いつも優しいAの字は
象牙の琴柱、その傍らに
目には見えぬが、好い節を
幻の手が弾いてゐる。

いつも明るいAの字は
白水晶の三稜鏡(プリズム)に
7つの羽の美しい
光の鳥をじっと抱く。

元気に満ちたAの字は
広い砂漠の砂を踏み
さっく、さっくと大足に、
あちらを向いて急ぐ人。

つんとすましたAの字は
おりんぷ山の頂に
槍に代へたる銀白の
鵞ペンの尖をたててゐる。

時にさびしいAの字は
半身だけを窓にだし、
肱をば突いて空を見る
三角頭巾の尼すがた。

しかも威のあるAの字は
埃及の野の朝ゆふに
雲の間の日を浴びて
はるかに光る金字塔。

そして折折Aの字は
道化役者のピエロオの
赤い尖った帽となり、
わたしの前に踊りだす。


http://www.kinet-tv.ne.jp/~tam-y/anojinouta.htm

与謝野晶子の恋の歌もいいけれど、案外童話や子供向けの詩に晶子の優しさや想像力の豊かさが素直に現れていて感動します。
与謝野晶子の「乱れ髪」に代表されるような、初期の短歌ばかりに世の中の注目は集まりがちですが、違った意味での評価をもっと受ければいいなぁと、最近特に思います。(晶子は死後50年以上たっているので、著作権は消滅かと思い、おそれおおくも自分のブログに書き込みました。