ナチュラルな暮らし

穏やかな日常の一コマ

甲府へ~山梨県立美術館 テルマエ展~

2023-10-29 | ミュージアム

諏訪市の「片倉館」を訪れた記事で、映画「テルマエ・ロマエ」のロケに使われた話が出て、「山梨県立美術館」で「テルマエ展」をしているとお聞きしました。これはもしかして「片倉館」も登場するのではないかしらと行ってみました。我が家からは高速道路を使って1時間ほどの所です。

     

     

 

マンガ「テルマエ・ロマエ」の主人公「ルシウス」が案内してくれていました。

  

 

サブタイトルは「お風呂でつながる古代ローマと日本」…まずは古代ローマの品々の展示がありました。「ナポリ国立考古学博物館」からやって来た作品に注目でした。古代ローマで巨大な浴場を作ったことで知られる「カラカラ帝胸像」、「悲劇の仮面を表した軒瓦」、「兜」です。

     

  

 

こちらは「ライオン頭部形の吐水口」水道のバルブも展示されていました。また入浴時に使われた「カミソリ」や入浴道具などの展示もありました。

     

     

 

浴場は饗宴の場でもあったそうで、「ガラス杯」をはじめ椀や酒器、それにワインを輸送するための容器などがたくさん展示されていました。これらは「平山郁夫シルクロード美術館」から出張してきたものでした。以前にこの美術館に行った時のことも思い起こしながらローマの饗宴を思い浮かべました。

     

  

  

 

こうした「香油壺」や「装飾瓶」にも心惹かれました。

     

     

 

「国立西洋美術館」の「橋本コレクション」からやって来たいくつもの当時の指輪にも注目でした。

     

 

当時の浴場の一部が再現されていました。浴場は清潔を保つためばかりでなく、医療的な意味もあり、娯楽として演劇を楽しんだり宴が催されたりする場所でもあったようです。

     

     

 

大理石でできた浮彫や大理石でできたビーナスなども目を引きました。モザイク画も注目でした。

     

  

     

 

ローマの時代の作品を鑑賞した後は日本の入浴文化の展示でした。「入浴と信仰」では湯屋の模型がありました。「戦国武将と温泉」では温泉を愛した武田信玄像が展示されていました。

     

 

「江戸時代の入浴文化」では湯屋の模型が展示されていました。当時の湯屋の様子が良く分かったおもしろかったです。

     

 

「近代以降の入浴」には「中将湯温泉看板」や「花王石鹸」や「ケロリンの桶」などが展示されていました。

     

  

  

 

「明神湯」は東京で関東大震災以後に登場した銭湯のお手本のような建物だそうで、ジオラマを注目して見てきました。

     

 

ルシウスと一緒に記念撮影ができるコーナーもありました。この企画展のオリジナルグッズはミュージアムショップで販売されていました。

     

  

 

撮影禁止の作品もありましたので、この企画展のパンフレットを載せておきます。

  

 

「片倉館」は登場しませんでしたが、イタリアからやって来た古代ローマの作品にたくさん出会えて感激の企画展でした。テルマエ(公共浴場)の文化に触れることが出来、興味津々に鑑賞してきました。

 

コメント (4)
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