KAORU♪の「気ままなダイアリー」

KAORU♪が見つけたステキな風景、出会ったおもしろいできごと、おいしい料理などを“気が向いた時”にご紹介します。

★猛暑に負けない江戸風鈴

2010年07月21日 | KAORU♪ in Japan
朝目覚めたら、いきなり猛暑だった。


今日はいったい何度を記録するのだろう。


赤道に近いバリだって
こんなにすさまじい暑さじゃなかった。



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いつも電車を降りると森の香りがする
原宿駅も今日ばかりは
ジャングルの亜熱帯の匂いがした。


炎天下の中、まだ9時過ぎなのに
ジャニーズショップの開店を待つ
若い女の子たちが長蛇の列を作っている。


そうだ、梅雨が明けて
いよいよ世間は夏休みが始まったのだ。


そう思って見回してみると、
リュックサックを背負ったちびっ子との
親子連れがあふれている。

郵便局のATMで振り込み手続きをしていたら、
金髪ミニスカートの女の子たち二人に呼び止められた。

「チョット待っててクダサイ。
使い方、オシエテクダサイ。」


ぎこちない日本語で必死に引き止める。


どこかの国の言葉で二人は
会話をかわし、困っているようだった。


どこから来たの?と英語で聞いたらロシア、だという。

どうりで、透き通るほど白い肌なわけだ。


私たちは千葉に住んでいるの。
2日前にこのカードを使って郵便局のATMで引き出せたからできるんだと思う。という。


最初の子は、2000円引き出したいの。これでいいの?見て見て!という。


次の子は30000円引き出したい、という。
同じように見て見て!と画面を指さしている。


え?3万円?と聞き返すと、
靴を買いたいの。と教えてくれた。

操作が無事終了するたびに
大喜びし、「アリガトウ!」と何度も言う。

わたしたちは一緒に郵便局を出た。


「日本は本当に暑い!」と
ぐったりした様子で訴える。

「それに湿気がすごいでしょう?」と言うと、
深くうなづいている。


別れ際に、背の高い方の子が聞いて来た。

「あなたはどこから来たの?」

「え?日本よ。」


今、振り返ってみるとかなり
とんちんかんである。


彼女たちは、日本のどこに住んでいるのか
聞きたかったに違いない。

それでも最後に、
「英語上手ね!」とふたりは誉めてくれて
お互い手を振って別れた。

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そう思って見回してみると、
やっぱり表参道はいろんな人種が行き交っている。


時折、風に吹かれて
涼しげな音色を奏でる風鈴は
人々に涼を贈る江戸の心意気。

暑さに負けることなく、
人波に飲まれることなく、
時間に流されることなく

とにかく乗り切ろう。


それは人生もおんなじだ。


そんなに心配しなくたって
道は開ける。

夢中になっていたら
いつしか開けていた。
そんなことの連続で今まで生きてきた。


これからも、そんな毎日を
積み重ね、繰り返し、
今日もまた次への扉を開いていく。

kaoru♪〓

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