あかり展が終盤になりました。
駆け足で桜が咲き出したと思ったら、寒の戻り。
古民家では囲炉裏、かまどの火が暖なので寒いです。
昔の生活は、寒さ、食事、あかり、生活のために火を欠かすことなく、大切にしていたのだろうと思いました。
りゅうのガラスのあかりの新作『籠目(かごめ)』。
このあかりで、膳の雰囲気をだしました。
昔は蝋燭のあかりで、夜はこのような雰囲気だったのでしょう。
電球一つで部屋のすべてが見渡せられると、陰影の趣がうすくなってしまいます。
あかり一つで、世界ががらりと変わるものです。
この『籠目』、全体を削っていて、ガラスの厚みで光に当たった場所の色が変化してきれいです。
ふぞろいの削りが色の趣をだしています。
ゆっくりと作品を眺めると、色のよさが沁みてきますよ。
囲炉裏の上には新しいけどなんだか懐かしいランプ、『古銀釉』
ガラスのやさしい輝きと、銀を焼き込んで表現した渋好みの景色、すっかりこの雰囲気に馴染んでいます。
温かいお茶から立ち上る湯気と一緒に、あかりを見上げてくださいね。
桜も咲き出して、あかりと桜、両方楽しんでいただけました。
ほのぼのとしたガラスのあかりで
心が癒されます。