9年ぶりに再読。
なかなか面白かったですけど、本(古本で買った)がボロボロなので捨てることにします。
機会があるなら、一度読むことをお勧めします。
9年ぶりに読んでわかったんですが、内容はそれほど難しくないです。詳しく書いてくれているので難しいように思いますが、そんなことないです。
私のような頭の良くない人間が要約すると、秦が統一しました。その秦が嫌われ、あっちこっちで反乱が起きたわけです。その中に項羽や劉邦がおり、韓信や彭越や黥布などがいたわけです。変換して出てくるんだから有名なんですね。
秦を滅ぼし最後は項羽と劉邦の二大勢力の直接対決です。
第三勢力の韓信や、ゲリラ部隊の彭越なんかもいるんですが、彼らは最初項羽の陣にいたのに彼に必要とされなかったので、必要としてくれた劉邦に付いています。
自分の勢力がおおきくなったので日和見していた韓信、劉邦の評価に納得できない彭越、劉邦は彼らを土地と言うエサで釣り、みんなで項羽をやっつけたわけです。と言っても臆病者の劉邦は後ろの方で見てただけですが。
項羽の首を獲った懸賞が大きすぎて、項羽の死骸をよってたかって5人が引きちぎったそうです。
劉邦は平等にその懸賞を五等分したそうです。(これが劉邦の人柄です)
約70年後に二十歳の司馬遷が大旅行した際に楚でこの話を聞いであろうと書いてあります。なので今日に伝わっています。
ついでですが、司馬遼太郎はこの5人を愚劣とまで書いております。
どちらかと言うと、この話よりも統一後に劉邦の奥さんがしたことの方が興味深いです。
韓信も彭越も黥布もみんな彼女に処分されたそうです。
司馬遼太郎が「項羽と劉邦」だけでなく「三国志」も書いてくれたなら、横山光輝の「三国志」とで理解が深まっただろうに残念です。
ご存知の方、少ないと思いますが、本宮ひろ志に「赤龍王」と言う作品があるんですが、私はこれを読んでたので話がすんなり入りました。宦官や阿房宮を知ったのもこの本です。若き日に見た、阿房宮で女性が裸で逃げ回る画は、目に焼き付いてます。
これまでに処分したのは73冊
故郷忘じがたく候1、アームストロング砲1、胡蝶の夢4、真説宮本武蔵1、大坂侍1、北斗の人1、十一番目の志士2、手掘り日本史1、司馬遼太郎の日本史探訪1、尻啖え孫市1、俄-浪華遊侠伝-1、妖怪1、ある運命について1、司馬遼太郎が考えたこと1、歴史と風土1、風の武士2、風神の門2、坂の上の雲8、風塵抄2、功名が辻4、夏草の賦2、義経2、新史太閤記2、箱根の坂3、司馬遼太郎の世界1、城をとる話1、草原の記1、上方武士道1、日本歴史を点検する1、歴史の交差路にて1、ひとびとのあし音2、空海の風景2、韃靼疾風録2、ペルシャの幻術師1、アメリカ素描1、この国のかたち6、人斬り以蔵1、最後の伊賀者1、果心居士の幻術1、戦雲の夢1、項羽と劉邦3
残す作品66冊
梟の城1、一夜官女1、おれは権現1、軍師二人1、菜の花の沖6、国盗り物語4、翔ぶが如く10、覇王の家1、豊臣家の人々1、春灯雑記1、播磨灘物語4、関ヶ原3、殉死1、余話として1、歴史を紀行する1、城塞3、馬上少年過ぐ1、酔って候1、世に棲む日日4、歳月1、最後の将軍1、幕末1、花神3、峠2、燃えよ剣2、竜馬がゆく8、王城の護衛者1、新選組血風録1
【生誕100年 好きな司馬作品】(司馬遼太郎記念財団)
1位、坂の上の雲
2位、竜馬がゆく
3位、燃えよ剣
4位、街道をゆく
5位、峠
6位、花神
7位、国盗り物語
8位、菜の花の沖
9位、関ケ原
10位、世に棲む日日
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