RED a knot

V系、スポーツ観戦、マンガ大好き社会人のブログです。特にDIR EN GREY、浦和レッズが好きです。

DIR EN GREY/The Insulated World

2018-10-10 00:00:40 | 音源紹介
 DIR EN GREYの記念すべき10枚目のオリジナルアルバム。前作ARCHE以来約4年ぶりとベストアルバムリリースがあったとは言え彼等の中では前作からスパンの空いたリリースとなりました。

 シングルの詩踏みと人間を被る、更にはライブにて先行で披露されていたRanunculusとValues of Madnessのを聴いてのイメージだとARCHE以上にメロディアスな楽曲が多くなるかと思ってたんですよ。ただ一通り聴いてみますと荒々しさを重視しちょいとパンク寄りの楽曲が多いかなと言う感想になりましたね。とは言え激しさ一辺倒にならずに彼等独特の濃い世界観は失わないメッセージ性の強い楽曲が多いです。相変わらず門は狭いですが好きな人にはたまらない楽曲を揃えてきてると思います。

 個人的な印象としてはTHE MARROW OF A BONEとDUM SPIRO SPEROを足して2で割った様なアルバムって感じですかね。個人的にはこの2枚のアルバムはメッチャ好みのアルバムって訳では無いんですけどThe Insulated Worldに関してはこの2枚程聴き始めた時の苦手意識は無いんですよね。その理由はメロディーの完成度の高さですかね。激しい分メロディアスな部分は拘って作って来てるのかなと思います。特にRanunculusは別格ですね。鬼葬ツアーで聴き始めた時から名曲オーラは半端無く出てましたが改めて音源で聴くとその美しいメロディーに引き寄せられるものがあります。後はFollowersも美しさと激しさを兼ね備えた名曲ですね。この2曲と理由の再録の3曲でお腹いっぱいになれるレベルです。

 後の激しい曲は聴きながら模索してますがその辺りはライブで聴いてからの判断になりますかね。音源でピンとこない曲でもライブで聴いて好きになった曲は多々ありますから。とは言えそのライブが来年の3月まで行われないと言うのが寂しい所。唯でさえ会場少なくなってる上に年末年始を迎える今の時期に会場を抑えるのも大変なのでしょう。

 過去のアルバムと比べるハードな曲はよりハードに、メロディアスな曲はよりメロディアスにと拘ってる分他のアルバムよりもシンプルさは出てると思います。DIR EN GREY初心者にオススメするなら今作よりもベストアルバム「VESTIGE OF SCRATCHES」をオススメしますがそれでもRanunculus1曲だけでも聴く価値はあると思います。下にMVも貼っておきますので興味があれば是非聴いてみて下さい。では最後に簡単にではありますが1曲ずつ紹介していこうと思います。

軽蔑と始まり・・・薫原曲。去年のDUMツアーで先行披露されてた楽曲。1曲目からいきなりゴリゴリのスピード感溢れるナンバーを持ってきましてインパクトは抜群でした。サビで若干叫ぶ様な歌う部分はありますが基本的のはシャウト一辺倒で進みます。

Devote My Life・・・Toshiya原曲。1曲目の流れを消さない事を意識した様な激しい楽曲ですね。スピード感は軽蔑と始まりにやや劣りますがこちらはよりシャウトに力強さを感じさせます。

人間を被る・・・薫原曲でシングル曲。京さんの歌は再録されてまして個人的にはアルバムVerの方が好きです。メロディアスだけど捉えにくさのある楽曲でしたがライブで化けた感がありアルバムの中でも存在感のある曲になってると思います。
DIR EN GREY - 人間を被る 'Ningen wo Kaburu' (Unrestricted Promotion Edit Ver.)


Celebrate Empty Howls・・・薫原曲。速くなったり遅くなったりと変則的なリズムの楽曲。終盤に若干メロディアスな部分はありますが基本的には叫ぶ事の多い曲。

詩踏み・・・薫原曲でシングル曲。サビはメロディアスでそれ以外は激しく攻めるの彼等王道の楽曲ですね。こちらも再録されてましてアルバムの雰囲気に合わせた感じになってますが人間を被るとは対照的にシングルにあった鋭さが失われまして個人的にはシングルの方が好きです。
DIR EN GREY – 詩踏み (Promotion Edit Ver.) (CLIP)


Rubbish Heap・・・Die原曲。詩踏み同様にサビのみメロディアスで後は激しく系統の楽曲ですが詩踏み以上にキャッチーで美しいメロディーでありながらそのサビが1回のみと言うアルバムっぽさが強く出てる曲ですね。

赫・・・Die原曲。歌モノではありますがキャッチーさよりも世界観重視の楽曲。淡々と暗く綺麗なメロディーを歌い上げていくのが印象的な曲ですね。

Values of Madness・・・Toshiya原曲。4月に行われた真世界ツアーで披露された楽曲。人間を被るリリース時にシングル候補に上がった曲の様でそれも納得の今作と言うか近年のDIRには殆ど無いレベルのポップなメロディーを聴かせてくれます。この曲をシングルにしない辺りは良くも悪くも彼等らしいですかね。

Downfall・・・薫原曲。今作随一の激しい楽曲でライブで重宝されそうです。ハードな部分だけ切り取ると今作を象徴する様な楽曲かな。

Followers・・・薫原曲。激しく美しいメロディーが売りのロックバラード。京さんが切なく力強く歌い上げるサビのメロディーがたまらないです。Ranunculusの影に隠れてしまいそうですが充分に主役を張れそうな楽曲です。

谿壑の欲・・・薫原曲。「けいがくのよく」と読むみたいです。DUM色の強いミディアムテンポで妖しげな雰囲気の楽曲。途中シャウトもありますが掴みにくい楽曲。

絶縁体・・・薫原曲。7分を超える今作一の長さを誇る大作。暗い世界観の中に淡々と歌う場面有、ゴリゴリシャウト有、壮大で美しいメロディー有とある意味彼等のやりたい事を全て取り入れた楽曲。

Ranunculus・・・薫原曲。去年の鬼葬ツアーで披露された今作のリード曲。美しく透明感のあるメロディーが響き渡る超名曲。ain't afraid to dieの儚さとTHE FINALの悲痛さを兼ね備えた2曲とも大好きな俺にとっては最高レベルの楽曲。ロックバンドが作るバラードが好きな人には是非聴いて貰いたい楽曲です。
DIR EN GREY - 「Ranunculus」(Promotion Edit Ver.) (CLIP)


 ここからは完全生産限定盤に収録されてる再録曲についても紹介していきます。

鬼眼・・・3rdアルバム「鬼葬」より再録された楽曲。原曲に比べるとメロディアス要素は薄れて激しさを重視した仕上がりになってますね。サビもがなる様に歌う仕様に切り替わってます。

THE DEEPER VILENESS・・・6thアルバム「THE MARROW OF A BONE 」より再録された楽曲。原作がシャウト一辺倒でしたがより凶暴凶悪に生まれ変わってますね。今後はライブで重宝されるのでしょうか。

理由・・・2ndアルバム「MACABRE」より再録された楽曲。再録曲で1番楽しみにしてた楽曲。原曲の様にV系要素は薄れてますが今の彼等が歌う力強く切ないメロディーで生まれ変わってるのが堪りません。最後のサビ前のCメロの高音や今作より追加された最後のサビ後の淡々と歌い上げるDメロがツボです。

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