あの東日本大震災と、福島第一原発事故から1年半。
どれほどたくさんの涙が流されたことでしょう。
そして多くの人々が、思わぬ運命に翻弄されました。
原発事故による緊急避難地域で「みなしご救援隊」に保護された希(まれ)。
保護された犬たちのうち、三分の二の身元がすでに判明しました。
そのような中、希(まれ)は問い合わせなく、半ばあきらめていたのですが・・・
先日、我が家の犬にほぼ間違いない、というお問い合わせがありました。
担当窓口を通して何度かやり取りをし、10月20日、確認のため
我が家で対面することになりました。
結果は間違いなし。希(まれ)はキャノンという名前で、年齢は16歳。
福島県の富岡町で大切に飼われていた子です。
そのいきさつも含めて再開の様子を動画にしました。
ぜひご覧ください。
希(まれ)、ご両親と再会!
キャノンは今日も元気です。
ただ、高齢で心疾患があるので命あるうちに
ご家族と再会させたい。それが心からの願いであり夢でした。
夢は現実となりました。
当時、理由もきちんと解らず、情報も不確で、私には想像もつかないような混乱の中、すぐに迎えに帰れると思い、餌を大量において避難。しかし避難後、インフラが機能しなくなり、ガソリン不足や入村規制で、ようやく半月後に迎えに行ったときは行方不明。
しかし、希(まれ)はその数日後にみなしご救援隊により、無事保護されて福島から八王子に来ていました。我が家で家族として過ごしていた1年半。本当のご家族は深く暗い思いで過ごしてこられました。命に対する負い目...これは経験した者でなければわかりません...探して探して、ようやく見つけることが出来た、失ったと思われていた命。どれほどの喜びでしょうか。私はこの感動の場面に立ち会えたことを心から幸せだと思いました。
ご家族は避難生活のため、現在の場所で犬を飼うことが出来ません。それゆえ、キャノンは私たちの家でたぶん、生涯を過ごすことになるでしょう。どんな生き方をしてきたのかわからないまま終わりを迎えるようなことにならず、本当に良かったと思います。今まで全く見えなかったキャノンの過去。でも今、彼はどこの誰だかわからない犬ではありません。かつて幸せであり、今も変わらず愛されている家族がいるキャノンなのです。
キャノンを応援してくださった皆様、具体的に支援活動をしてくださったご担当者様、ちばわんのメンバー、キャノンを保護してくださった、みなしご救援隊の方々に心からお礼を申し上げます。ありがとうございました。
★ちばわん いぬ親会in八王子!
みなさん、ぜひお出かけくださいね。踊(よう)も参加予定です。


★踊(よう)を我が家にと思われる方はこちらへ→いぬ親さん募集ページ(成犬メス)