ようこそ我が家へ! ルース&のあ

放棄されて失われかけた小さな命たち。その成長の記録です。

いこいちゃん、虹の橋へ

2018-03-26 21:27:12 | いこい



2012年2月25日、我が家から正式譲渡された「いこいちゃん」が、今年3月24日(土)の朝11時ごろに、虹の橋を渡ったという連絡がありました。

譲渡プロフィール画像の「いこいちゃん」


2月の中頃、いぬ親様からメールがありました。暮れごろより食欲が無くなり、大学病院で精密検査を受けたが特に病気はなく。若く見えるが実は高齢で老衰であろうとの事でした。私たちはすぐにお伺いし、面会してきました。そこにはちょっと痩せていたけど、変わらず可愛い「いこいちゃん」がいました。


お見舞いに行った時の「いこいちゃん」


いぬ親様ご夫妻はありとあらゆる食べ物を試して、少しでも食べてくれるように頑張っておられました。その後は食べることもあれば、食べずに数日過ぎることもあり、それでも亡くなる前日の朝まで、自分で歩いて水を飲んでいたそうです。その後意識が無くなり、少しけいれんがあったけれど、お父さんがけいれん止めの座薬を貰って来て使うと、穏やかに眠っていました。私たちはその日の夜にも面会に行きましたが、いこいちゃんは穏やかに眠っていました。
いこいちゃんはいぬ親様だけではなく、すでにお家を出ておられる息子様たちとお孫様にも大変可愛がられていて、その夜皆が駆けつけて来たそうです。息子様は一睡もせずにいこいちゃんを見守っておられたとのこと。そして、翌朝の11時、家族全員が見ている中、いこいちゃんは静かに息を引き取ったそうです。

亡くなった夜再びご訪問すると、ご家族みんなに囲まれて、静かに横たわるいこいちゃんがいました。


正式譲渡の日、ご両親にすっかりなじんで身を任せている「いこいちゃん」




お孫さんにも可愛がられ



どこに行くのも一緒




ご家族は「いこいちゃん」を「いこい」、「いこいさん」「いこちゃん」と呼んで本当に可愛がって下さいました。




「いこいちゃん」はセンターで譲渡用として分けられた犬ではありませんでした。センターの手違いで、他の譲渡用の犬と間違われてワクチンを接種してしまったため、譲渡用に回された子でした。ですから、間違われなければとうの昔にこの世に存在しなかった子です。預かりの私たちも感じておりましたが、見た目も可愛く、穏やかで利発でフレンドリーな「いこいちゃん」が何故捨てられ、そして殺処分されなければならない運命になってしまったのか、いぬ親様は理解出来なかったとのこと。

「いこいちゃん」がセンターに来るまでどのように生きて来たかは全く分かりません。そして、いぬ親様のお宅で生活したのはわずか6年でしたが、私はこの6年のために「いこいちゃん」は生まれて来たのだと思います。私も我が家の犬を愛していますが、「いこいちゃん」を思ういぬ親様のご様子は、私たちにいつも感動を与えてくださいました。難しいフィラリアの特殊な治療を陰性になるまで根気よく行ってくださったことも驚きでした。そして家族みんなが駆けつけて、見守られながら生涯を終えた「いこいちゃん」は、かつてどんな生き方をしていたにせよ、彼女にとってこれ以上幸せな事は無いでしょう。



黒目が大きくて、本当に可愛かった「いこいちゃん」

いこちゃん、ほんとに幸せだったね!また会う日まで、しばらくのお別れだね。ありがとう。








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