中村つよし、という人を実は今でもよく知らなくて、これからググってみようかと思わないでもないんだけれども、だから、当然今回ここに取るのは初めてです。
この曲がわたしのiTunesに登録されていることにも気が付いていなかったのです。というのも、この曲は「誰も知らない泣ける歌 オフィシャル・コンピレーションアルバム」(2009)ってのに入ってて、西田敏行がMCを務めてたテレビ番組で歌われた曲を集めたもので、かならずしもすべてを知っているわけでもなく、実はいくつか聴いてみて、思ってたほどグッと来なかったので、あっという間にきかなくなってしまったというのがホントのところなんです。
けれども、何の気なしに流れてきたこの曲は、思いのほか心にしみて--たそがれ時だったからかもしれません--今改めてかみしめながら歌詞を聞くと、そこには何がしかの真実が混ざっていると思うけど、別に歌にして聞きたいような内容では必ずしもなく(この手の歌詞が実はこのコンピレーションアルバムには多くて、よーく聴くとちょっと気がそがれるものが多いんです)、それでもこの人の声や美しいメロディには、ちょっとほっておけないような魅力があります。
喧騒を避けて、広々とした静かな風景の中をゆったり走りながら、夕日でも目に入ったりしたら--ちょっと泣けてきてしまうかもなあ。
愛のカタチ 中村つよし