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MとAのミュージカル・ラン日記 ♪♪♪

音楽を聴きながら走る市民ランナーのブログです。ランと音楽以外のスポーツについても書きます。今は大谷翔平に夢中です!

ストライドを伸ばすには、強く踏み込む、べし。

2015-05-07 | Books(ラン、マラソン関連)
 マラソンのスピードアップには、極端に言えば2つの方法しかない
 1つはピッチを上げること。つまり、足の回転を速くする。身体が小さくて足が短い日本人向き。いわゆるピッチ走法。Qちゃんのピッチは1分間に200を越えていた。自分がどのくらいか計ってみるとわかるけど、200というのは「目にも止まらないくらいの速さ」と表現したいくらいのもんである(実際にはもちろん見えるけど)

 2つ目は、ストライドを伸ばすことだ。同じヒピッチなら歩幅が広い方が、先にゴールに到達できるのは誰にだってわかる。
 ピッチというのは、これまたやってみればわかるけど、鍛えて上げるというのはかなり難しい。といっても、レースなどでスピードが上がると、自然にストライドもピッチも上がるので、単純な話、スピード練習をするとか、実際スピードがつけばピッチはいくらかは上がるのだとは思う。

 だから、手早くスピードを上げるコツは「ストライド」のほうにあると思う。根拠もある。エリートスピードランナーと市民ランナーの大きな違いはストライドだからだ。ピッチはトップランナーに近づけることができるが(あるいは大した差がない)、ストライドはとてつもなく差があって、それはまさに身体全体の筋力がないと(柔軟性も少しは必要かもしれないが走ることについてだけ言えば、そのメカニズムから言ってかならずしも重要かどうか難しいところはあるかもしれない。故障しないためには柔軟性は重要だけど)伸ばせないからでもある。

 筋力とともにフォームが重要だとは気づいていた。いくつか重要なポイントがあると思ってるけど、その1つが地面を蹴った後の踵の引き上げだった。「Born to Run」の中にもこの点についての記述がある。「走るのはすっくりでもいいけど、踵をしっかり上げること」とても大事なポイントである。これも、エリートランナーを見ればすぐわかる。自分の影を見て走ることがたまにあるけど、全然上がっていない。
 ただ、意識はするんだけど、踵の引き上げをするのは実際には簡単ではない。自分でちゃんとできてるかわかりにくいのだ。

 今回、いつものようにトイレでパラパラと本を読んでいた。金さんのランニング本。何度も読んでるはずなのに、ある一節を呼んで、ハッとひらめいた。目からうろことはこのことだ。

 ストライドを伸ばすのは簡単で、強く踏み込むことを意識すればいいんです(だいたいそんな意味)。

 早速実践してみたんだけど、ストライドが伸びたかどうかは、今使ってるガーミンでは計れないので定かではないが、スピードが上がったということは証明できた。坂道を登るときの極意として、同じように「強く踏み込む」ことが有効とされている。水平ではなく幾分垂直方向への推進力を地面からの反発によって得るためだけれど、水平方向への推進力も原理的には同じなのは理の当然で、何でそんなことに気づかなかったのか、わかってみれば不思議なくらいだ。
 ただし、これを繰り返すには、やっぱり脚力を筆頭にインナーマッスルなど全身の筋力アップが必要なはずで、一長一短ではその走りを維持できないに違いない。でも、「強く踏み込む」というのは分かりやすいから、フォーム改善に取り組みやすいのは確かだと思う。

金哲彦のランニング・メソッド
金 哲彦
高橋書店


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サブ3ランナーのLSD

2014-03-16 | Books(ラン、マラソン関連)
 レース前の練習計画に、小出監督の書かれた「30キロ過ぎで一番速く走るマラソン」を参考にしている。サブ4向けとサブ3向けしかないので、やむなくサブ3向けをアレンジしているのだが・・・

 今日は35日前。どれどれ、と見てみるとこんなメニューが書かれてあった。

 LSD:2時間30分 距離にして30~32㎞走る

 なるほど。昨日のメニューは5㎞×2~4回のタイムトライアル。短腓骨筋腱付着部炎のことがあってとてもTTは難しいのでやっていない。昨日の練習が◎(週の中でもっともキツイ)。今日はまあまあキツイ(○)というしるしが付いている。

 読むともなく解説が目に入ったので読んでたまげた。

 平均ペースで言うと1㎞4分42秒~5分のスピードです。

 ええっ?! LSDじゃなかったっけ?

 前日のタイムトライアルで疲れた脚の疲れをいやす意味も含んでいるので・・・

 
 サブ3ランナーの練習メニュー、恐るべし。


マラソンは毎日走っても完走できない 「ゆっくり」「速く」「長く」で目指す42・195キロ (角川SSC新書)
小出 義雄
KADOKAWA / 角川マガジンズ
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「マラソン中毒者(ジャンキー)」はとても面白かった。

2014-03-14 | Books(ラン、マラソン関連)
マラソン中毒者 北極、南極、砂漠マラソン世界一のビジネスマン
小野 裕史
文藝春秋


愛と勇気と感動の本

 いや、ホント面白かったです。くだけた調子で書いてるけれど文才もありますね。
 とにかくこの人の走り方(ランニングフォームではなく走る距離やエントリーする大会の内容、いつ走るかなどなど)はハンパない。この本の執筆時点で3~4年のラン歴なのに、ゴビ、サハラ、アタカマという砂漠マラソン--環境も過酷だがどれも250kmとかちょっとやそっとでは走れない距離--に北極、南極でのフルや100kmマラソン。果ては520kmという「川の道」ウルトラ。
 毎週のようにフルやウルトラレースにエントリーし、経営者という多忙な立場にもかかわらず週100kmは走るという。
 故障もたまには?するが、まずもってそんなのカンケーねえ。「痛いと思うから痛い」そんな感じ。まあとにかく企画外の凄さだ。しかも3年前までほぼ運動歴なしの東大卒だそうだ。

 そんなことあり得るんだろうか? この男にかかっては距離もタイムも細かな話をするのが意味をなさない。単位がちがうのだ。1㎞や2㎞違うからなんだって言うんだ!? 5分や10分のロスがどれほどのもんじゃ!?

 ちょっと足に違和感がある!? そんなものどうにでもなる。なに走れるさ。いや、絶対走れる。走ってみたら。ほら走れるじゃん。

 この本を読んでると、もうほんと、こまかなことをあれこれ言うのがばかばかしくなってくる。
 なんだってどうにかなる気になってくる(実際にはこの男=小野裕史さんのようなわけには多くの人は行かないと思う。たぶんかれは走るための特別な素質をもってこの世に生まれてきたのだと思う。同じことをやったら、寒さで凍え死ぬか、暑さで心臓まひを起こすか、脚が壊れて歩くことも困難になる可能性もあるし、余りの無力感に自殺するかもしれない。小野さんにしても何度かそういう場面にも出くわしているので、彼が無事生還しているのは少なからず運がいいせいかもしれない)。

 しかも、この本に書かれているレースの模様はこちらのブログで公開されている(読んで初めてわかったがもともとブログを編集し直す形でつくった本らしい)。ブログで読んだ「川の道」の苦闘の記録などは本には載っていない。彼の仕事はIT関連のベンチャー企業への投資と経営指導なのでIT技術は自家薬籠中のもの。ブログのほうが、たとえばUstreamなんか駆使して動画で声や走る様子なんかも見れたりする。

 この本買う必要なかったかもしれない。

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