MとAのミュージカル・ラン日記 ♪♪♪

音楽を聴きながら走る市民ランナーのブログです。ランと音楽以外のスポーツについても書きます。今は大谷翔平に夢中です!

とうとう出ちゃいましたね。ベルリンで2時間2分台

2014-09-29 | レース観戦・応援
 遅ればせながら。
 高速コースで知られるベルリンマラソン。
 本日行われたレースで、ついに2時間2分台の記録が出ちゃいましたね。
 ケニアのデニス・キメットが2時間2分57秒を記録しました。キメットは30歳だそうです。2013年の東京は優勝ながら2時間6分50秒と彼のキャリアで唯一大幅に記録を落としていましたが、その後のシカゴで2時間3分45秒(優勝)、そしてこの2014年のベルリンの優勝。まちがいなく、今世界最強のマラソンランナーに違いないですね。

 昨年のベルリンで同じケニアのウィルソン・キプサング出した2時間3分23秒を26秒更新。2位のエマニュエル・ムタイ(ケニア)も2時間3分13秒で世界新記録。さすがの高速コース。
 しかしながら。日本か参加した二人は2時間11分台、12分台の平凡な記録(といっても市民ランナーから見たら驚異的なタイムなわけですが)なので、高速コースだから誰もが速く走れるわけでもないようだ。
 ぜひ一度このコースを川内選手に走ってもらいたいですね。

 女子の優勝タイムは2時間20分18秒。期待の福士は自己ベストからも約2分遅れ、2時間26分25秒で6位に終わりました。後半ラップが落ちました。ぜひどこかのテレビでこのレース放送してほしいなあ。
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御嶽山の噴火

2014-09-28 | 走らずに考えたこと
 びっくりしましたね。本当にこういうことが起こり得るんだな、と改めて山へ行く--に限らず自然の中に身を置くアクティビティに潜む人間の限界を超えるような力の影響--ことの或る種のリスクと覚悟について考えさせられました。

 昨日もニュースを見てすぐ、空気が澄んでいれば遙かに望むことができるこの山が見えないものかと階段に立って見ましたが見えませんでした。今朝も見えませんでした。

 そのうちに登ってみたい山の一つだったし、昨日は土曜。ひょっとしたらその場に行っていても不思議はありません。
 2年前、富士山に登るときに、一緒に行く仲間から「富士山が噴火しない事を祈りましょう」と言われて、たしかにその頃すでにそのような可能性が一部取りざたされていたのは知っていたんですが、(人間的時間では)ずいぶん長いこと噴火の徴候も一切ないなかで、可能性がゼロでないにしても自分の中でそれは「まず起こり得ない」事象として認識されてました。

 そもそも御嶽は1979年10月28日、休火山もしくは死火山と思われていたのに突然噴火したということだそうで(知りませんでした)現在も気象庁が継続して監視している山ではありました。
 しかしながら噴火のリスクを現実的に感じている登山者は少なかったのではないでしょうか。日本で、噴火による被害者がこれほど出るのはまれですが1958年阿蘇山で12人、記憶に新しいところでは1991年に雲仙の火砕流で43人が亡くなっています(行方不明の方を含む。気象庁のHPから)。

 この小さな国土に世界の7%に当たる110の活火山を有する日本。穏やかな時に見せる美しい景観は危険と裏表である事を今一度しかと胸に刻む必要がありそうです。
 実際、日本の名山として定着している百名山も「火山防災のために監視・観測体制の充実等の必要がある火山」47にたくさん含まれているのですから。※太字が百名山。自分で拾ったの一部間違っているかもしれません。

火山防災のために監視・観測体制の充実等の必要がある火山(気象庁)

雌阿寒岳十勝岳、樽前山、有珠山、北海道駒ヶ岳、秋田焼山、秋田駒ヶ岳、吾妻山那須岳草津白根山浅間山、新潟焼山、焼岳御嶽山、伊豆大島、三宅島、硫黄島、阿蘇山霧島山、桜島、薩摩硫黄島、口永良部島、諏訪之瀬島

アトサヌプリ、大雪山、恵山、岩手山、栗駒山、蔵王山安達太良山磐梯山日光白根山乗鞍岳白山、箱根山、伊豆東部火山群、新島、神津島、八丈島、鶴見岳・伽藍岳、九重山

岩木山鳥海山富士山、雲仙岳

倶多楽、青ヶ島

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 いまだ行方不明の方も多いようです。一人でも多くのかたのご無事をお祈りしたいと思います。

 
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ハーフタイツの心地よさ

2014-09-27 | ランニング・ギア
 ずいぶん前に買ったハーフタイツ。膝下とかじゃなく、ちゃんと短いやつだ。
 これがなかなか穿く機会がなくて、本当に久しぶりに穿いて走った。短パンのレイヤーはなし。

 タイツはどれもそうだけど、普段の練習程度だと、しかも街中を走るということになると、慣れないものだからどうしても人の目が気になったりする。
 ランニングを始めて間もないころはロングタイツに短パンなしで、レースなら平気で走っていたのだが、このところは短パンを上に穿くレイヤー・スタイルばかり。見た目的にも今風で格好いいし、「気合入り過ぎ感」も薄れて余計な気を遣わなくて済む。
 個人的には「なるべく身につけるものを少なくして走りたい派」(そんな派があるかどうか知らないが)なのでタイツ1枚で済むならその方が好みなのだが気になると言えば気になってしまう。

 ハーフタイツの場合レイヤー・スタイルだとまったく見えなくなってしまうわけでハーフタイツを穿く意味というのがあまりない。それならハーフパンツ1枚でいい。
 結果、ハーフタイツは使用する機会がほとんどないまま放置されていた。

 今回、池田ふれあい街道が新たなマイ・コースとなった。家の近所というわけでもないし、街中でもない。むしろ路上で出会うのはランナー、バイカーばかり。タイツ派もゴロゴロいそうな田舎道であり自然いっぱいのコース。

 ここならいける!

 と、早速実行。

 これが穿いて走ってみたら、軽いし、肌触りも良くて、実に気持ち良く走れる。人の目も気にするほどない。
 膝下やロングのタイツでは感じたことのない自由さがハーフタイツにはある。ハーフタイツ派もやや少数派ではあるが、藤原新はじめ少なからずいる。穿いて走った人にしかわからないだろうな。わたしの持っているのはナイキ製でコンプレッションというよりはストレッチが少し利いている程度のものだ。コンプレッションのきついものは苦手なのだ。

 とはいえそういつも穿くわけにはやはりいかない。
 この格好でエレベータで同じマンションの住人にあったりはあまりしたくないし、かといってわざわざ上にロングパンツを穿いて行くのも面倒だ。自由を手に入れるのはいつだって簡単ではない。
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「岐阜県民スポーツ大会オリエンテーリング」に参加しました

2014-09-27 | 参加マラソン大会
 過去2回フォトロゲイニングに参加させていただいた縁でご案内を頂戴し、今回は初めてオリエンテーリングに参加させてもらいました。
 場所は養老公園の中にあるこどもの国。といっても受付、スタート、ゴールがこどもの国なだけで、競技フィールド(テレインというみたいです)は公園一帯です。


※「こどもの国」の正門。すぐ横がもう「養老天命反転地」。広々とした芝生の広場なんかがあってとってもいいところだった。駐車場は有料。300円也。


※受付の様子。家族連れもいればUTMFのTシャツを着た方もいた。事前申し込みの人数によっては当日参加もOK。たとえば一般男子ソロだと9人が当日参加で計23名がエントリーした(欠席2名)。参加料600円/人を払ってコントロールカード(CC)を受け取る。

 オリエンテーリングというとボーイスカウトが頭に浮かびます。わたし自身はボーイスカウトに所属した経験がないので、オリエンテーリングにはまったく縁がありませんでした。地図を読み仲間と相談しながら歩いて隠されたポイントを探すゲーム的なものを漠然とイメージしてました。

 実際にはオリエンテーリングにもいくつかの種類があり、どうやら最も盛んなのはポイントオリエンテーリング--決まったポイントを決まった順番にまわっていかに早く戻ってくるかを競う競技なようです。
 フォトロゲに似たルールが今回採用のスコアオリエンテーリングになります。ポイントが記された地図を渡され地形やルートを読み参加者自身が回るポイント順やコースを決めます。今回設定されたポイントは25。大まかに言えばスタートから遠いところ、行くのが大変な場所ほど高得点が与えられています。すべてのポイントを回るには相当な走力と地図読み能力、経験が必要で、そう簡単なことではないと事前に説明がありました。
 今回の制限時間は1時間。時間超過1分までごとに10点減点になります。25か所全部を時間内に回れると325点。テレインのサイズはざっと2㎞×1.5㎞。


※初心者には事前にルールやコンパスの使い方などについて説明もあった。コンパスは無料で貸し出してくれる。

■競技開始


※これがこの日の地図。赤線はすべてのコントロールを回って優勝した方の経路。少し大きめの画面で見てもらうとコントロールの番号も見えます。

 11:15スタートで競技開始。あとから気づいたのですが、本来なら地図を見た時点で、大まかな地形図をイメージし、

「前半は体力もあるから上れるだけ登って、後半は下り中心に攻めよう」

とか

「川沿いはわかりやすいし走りやすそうだからまずは行ける所まで行って、戻りは回れるだけ回ってポイントを拾おう」

というような作戦を練らなくてはならなかったのですが、初めてで3Dで考えるという頭がありませんでした。
 わたしが考えたのは、とにかく一番遠い24番のコントロール・フラッグ(単にコントロールとかフラッグ、あるいはポストとも呼ぶ)を目指そうということだけ。平面的な思考しかできませんでした。
 川沿いということも全然思い浮かばなかったので、途中近そうに見えるコントロールに立ち寄って行こうと考え、まず8番に。とにかく1つパンチしてみようという考えでした。
 そのまま急坂を上り13番を目指しましたが見つかりません。同じようにやってきた参加者が5~6人いましたが、誰も見つけられませんでした。
 割と早めにあきらめ、ただ、川沿いのコースへ戻らず、そのまま中腹を西へ走り18番をゲット。ここでも川沿いの元のコースに戻る選択もあったんですが、九十九折に山を登ってゆくコースを選択しました。9番、12番へ足を延ばすことも考えたけれど時間との兼ね合いで断念。後ろから追いかけてくるランナーが1人いて、心強いような、抜かれないようにしたいような。けっこうきつい勾配でした。
 しかし、この先はコース沿いの22番10番24番を順調にゲットしました。24番は、よく見ればすぐ分かったはずの養老の滝でした。天気もいいから観光客もたくさん。人ごみを抜けて階段を下るのが大変でした。

 ここからは戻り。残り時間を考えながら走ります。滝からの川沿いの下りで19番21番もゲット。疾風のごとく駆け下りるのは気持ちがいいけど脚には堪えます。人のいるところでは無理せず歩き。
 このあと道をそれて坂を上り20番15番もゲットします。ほぼ同時にこのコースを選んだランナーがいて話はしませんでしたが二人で探す格好に。こういうのは意外と楽だったりします。
 15番でパンチしたのち、道はないけど原っぱを突っ切りショートカットで14番に行けそうな気がしたけれど、リスク回避して川まで戻りました。
 優勝者のコース取りを見ると突っ切ってますね。こういうのも経験がものを言うところだと思います。
 川沿いの道を走ってまず14番をゲット。続いて16番を目指します。向こう岸へ渡る橋の途中?にあるような感じ。あったと思って橋を走ったが見当たらず、渡り切ったところでフラッグが見えたので行ってみると最初にゲットした8番でした。しまった!
 16番は通り過ぎてしまったようです。すぐ上にあるはずの、行きに見つけられなかった13番にちょっとだけ色気を出し向かいましたが見つからず深追いせず断念。

 このあたりで残り時間は20分くらいだったでしょうか。今いる場所からゴールまでの距離感、必要時間などが計算できてませんでした。今考えてみると南北に引かれた水色の線の間隔が250mだということも全く考えずにがむしゃらに走ってましたね。
 帰りのルートも視野に入れつつ、川沿いの道を離脱して南下。まずは6番、あわよくばその先の23番もと考えました。テニスコートの周りをぐるっと回ったんですが6番が見つからない。ここでだいぶ時間をロスしてしまいました。
 時間的に23番まで行くとタイムオーバーしそうだと考えこれも断念。養老天命反転地の南側を走っていたら、畑をはさんだ向こうの道に5番のコントロールが見えました。大きく遠回りしないといけないけれど、ここは無理して行きました。
 引き返して真っすぐ走れば数分でゴールだとわかったのでとにかく近くまで行って、間にあいそうなら3番へ行くことを考えました。そこで、ちょうど戻ってきた家人と遭遇。3番のCPの方向からだったので「ここから近い?」と聞くと、「遠いよ。もうゴールに向かった方がいいよ」と言います。でもまだ時間は少しある。ここで3点取れるかどうか、最後まで頑張りぬいたかどうかで結果も変わるかもしれない、そう思ってとにかく向かうことにしました。
 しかし、ここも結局見つけることができず、やむなくゴールへと引き返しました。


※写真はゴールの様子。

 続々とランナーが戻ってきています。そんな中公園の芝生を横切り約2分残してゴール。パンチングをしてきたコントロールカードを提出して、先にゴールして芝生で休んでいた家人のもとへ。手は抜かずに走り切ったので充実感もありましたが、疲労も相当でした。大の字になって横たわりました。息も上がってます。

 12:15までが制限時間内ゴールでしたが遅れるランナーもいます。着替え・休憩および得点集計の時間も必要なので13:30から表彰式の予定でした。しかし、いろいろあったようで表彰式の召集は14:00頃。まだ表彰状が用意できてなくて、表彰の前に、ただ一人25箇所完全制覇した選手の戦略や感想、普段の練習などについてご本人の解説と質疑応答がありました。


※「今日は55分でゴールしましたがトップ選手ならもう10分は早く戻ってくると思います」との話でたまげた。普段のランニングは月200kmくらいで、ほかにバイクでクロストレーニングを行っているのと、南宮山への上り下りをよくやっているそうだ。

■大会を終えて

 今回初めて「ソロ」のカテゴリーで参加しました。事前エントリーが13人だったので半分の6位以内が目標でしたが、当日参加含め、出走21人。途中経過を考えたら10番以内に入りたい、いや入っているだろうと甘く考えてました。
 脚の調子は良くて、けっこう目いっぱい走れていたし、走力ではトップの数人を除いて負けてないんじゃないかという感触を持ってました。
 しかし結果は惨憺たるもので、順位のみならず得点的にも上位と大きな差がありいささかショック。
 行ったみたけど結局コントロールを見つけられないケースが5回ありました。そうなると時間のロスだけでなく精神的なショックが大きい。1にも2にも読図の力とテレインの形状をイメージしてタクティクスを練る構想力が要求されるのだと感じました。
 JognoteのGPSアプリの測定で距離は7.2km、オートポーズで時間は37分35秒(5'11/㎞)でした。近視用の度付きサングラスをしてましたが地図がよく見えずに時間を要したという面もありますが、それを言っても始まりません。コントロールは11/25をまわりました。それにしても20分も止まって考えたり地図見たりしてたとすれば、やはりそのロスが最も大きかったことになりそうです。
 でも楽しいので、また参加出来たらと思っています。

 最後になりましたが、大会関係者の皆さんに心よりお礼申し上げます。ありがとうございました。


《おしまい》
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「池田ふれあい街道」を2日連続で走る 2日目

2014-09-26 | ランニング・コース
【2日目】
・池田温泉~西美濃お茶街道~池田公園~黒田橋~朝鳥公園
 粕川大橋~池田ふれあい街道~池田温泉





 前日走った「池田ふれあい街道」。があまりにも気に行ってしまい、2日連続で池田温泉へと向かう。昨日入り損ねた温泉にも今日こそは入ろうというのも大きなモチベーションだった。昨日よりは1時間ほど早く出発できた。
 昨日と同じコースというのも芸がないので、今日は西美濃お茶街道の長い直線をまずは走り、粕川大橋南詰を目指すことにする。およそ15㎞。もともとこのコースを考えていたのだが、アップダウン激しく眺めの素晴らしいふれあい街道にやられてしまい(時間も遅くなってしまったこともあって)、昨日は折り返して同じコースを走ったのだった。

 2日目はカメラを持っていかなかった。どうしてもとなればGPSアプリを使うつもりでiPhoneを携行していたのでそれを使えばいいというつもりだった。
 今日は曇りがちの天気で、あまり撮影に適していないこともあって、昨日カメランできてよかった。

 それにしても西美濃お茶街道の直線は想像以上に長かった。半月前に走った北海道マラソン(まだ参戦記を書いてない)の最もやっかいなところが後半延々と続く直線コース「新川通」なんだけど、ここを走りながらあのときのつらさを思い出してしまった。
 新川通には及ばないが、およそ4㎞に渡って直線が続く。車の往来はふれあい街道よりは少し多いが、ほぼ信号で止まることもなく、これはなかなかの直線コースだった(走りだしは特に車がちょっと危ないかも)。もしも、来年も北海道マラソンにエントリーすることができたなら、真夏にこの直線で練習を重ねれば、今度こそ三度目の正直で、あの道マラのコースを克服できるかもしれない。
 曇りだったとはいえ、気温は25~26℃だったようだ。とはいえ激しい暑さは感じなかった。

 基本的にアップダウンはあまりなくて走りやすいコースだった。割と大きな道を選んで何度か曲がり、揖斐川町も近づいてきたところで、「池田公園」の表示が目に入ったので、せっかくだから寄ってみる。園内には立ち入らず脇を通ってすぐに粕川にぶち当たった。
 粕川大橋ではなくて黒田橋という名の橋だった。この橋を渡って川沿いに西に行けば粕川大橋にたどり着くに違いない。
 そろそろかな、というあたりで「朝鳥公園まで3㎞」の表示を発見。「昨日より早く出てきたしな」という考えが頭に浮かび(温泉に入るつもりだったことを忘れていた)、「15㎞じゃ物足りないし、往復6㎞走れば21kmとちょうどハーフマラソンの距離じゃないか。よし、行ってみよう」と粕川大橋へ向かう直進ではなく右にコースを取る。

 朝鳥公園は、いびがわマラソンのコース上38km地点にある。最後のトイレがある。この辺りまで来ると山を抜けて視界も開けて、あとは揖斐川沿いを必死でゴールに向かうのみ。一番苦しいところを抜けたあたり。ラスト4㎞。(余力がわずかでも残っていれば)わたしはでラストスパートに入る。
 駐車場もあるし、この公園はコース試走をするランナーたちの基点にもなるところでもある。ただし、過去熊が目撃されている場所でもある。

 走り始めて小一時間。ようやく朝鳥公園にたどり着く。今日の写真は防水パックに入ったまま取っているのでいささかぼやけているがご容赦いただきたい。
 車が一台とまっていたが人影はなかった。熊もいなかった。けっこうよおく目を凝らしたんだけど。



 そういえば、いびがわマラソンの練習会などを行っている九ちゃんクラブの練習会の案内なんかも掲示されていた。ここはいびがわマラソン練習のメッカでもあるのだな。


 公園内を少しブラブラして4~5分もいたろうか。給水してすぐに再び池田温泉を目指す。今来たコースを引き返し、今度は粕川大橋を渡って、昨日も走った池田ふれあい街道をひた走った。昨日のタイムを目標に走る。
 すでに14~15㎞は走っている計算なので、もっときついかと思っていたが、想定よりはまだ脚が残っているようだ。
 この繰り返すアップダウン--やっぱり普段走るコースに比べれば圧倒的に長いし急--はそうは言ってもきつい。きついけれど足を止めようとは思わなかった。不思議だな。
 時にはほとんど歩いてるようなスピードのように思うけれど、たとえばこないだの北海道マラソンのようにきつくて「歩いてしまおう」という誘惑にかられるようなことはなかった。
 体感としての暑さの違いもあるかもしれない。
 でも、この時考えていたのは全く別のことだった。
 それは「心が折れる、とはなんのことだったんだ?」っていうこと。きついコース(あるいはレース条件)だからといって必ず「心が折れる」わけじゃないんだよな、ということだった。
 「心が折れる」とは結局のところ「心」の問題じゃなくて、やっぱり身体の問題なんじゃないかということだ。脚さえ残っていれば、心も折れない。
 いつからか、誰かが使った「心が折れる」「心が折れそう」という表現を「こりゃあいい」とどこかで思ったのかもしれない。これはいいエクスキューズになる、と。意識していたわけではない。
 そんな言葉を覚えてから、ガマンもきかなくなったんじゃないか? 金輪際(レースの言い訳としては)「心が折れる」は遣わないことにしよう、と走りながら心に決めた(また別のシーンでは、心が折れることもあるかもしれないがレースで歩いたり立ち止まる理由にはしない)。

 そんなことを考えているうちに、なんだかあっという間に、池田ふれあい街道を走り切った。「ひさしぶりにいい練習だったなあ」と思えるような充実したランだった。

池田温泉新館東交差点⇒片山北交差点(西美濃お茶街道)⇒朝鳥公園<11.24km>・・・1時間3分46秒(5'40/㎞)
朝鳥公園⇒ふれあい街道入口(池田町側=第1日目2枚目の写真)<9.8km>・・・57分16秒(5'51/㎞)

 いささかタイムが遅い気がするけど、気分は上々だったし、まずもっと良しとしよう。
 しかしながら、さすがに疲れてはいた。駐車場に戻って、池田温泉は目と鼻の先。距離にして200mくらい(反対側の遠い駐車場だった)だと思うけど、とてもそこまで歩いてゆく気になれなかった。時間も昨日と変わらない。
 温泉はこの日もあきらめることにした。
 ここは道の駅の駐車場でもある。出発時にはバームクーヘンだかロールケーキだかの店に大変な長い列ができていたが、そのときはもう閑散としていた。


<おしまい>

1日目に戻る
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