過去2回フォトロゲイニングに参加させていただいた縁でご案内を頂戴し、今回は初めてオリエンテーリングに参加させてもらいました。
場所は養老公園の中にあるこどもの国。といっても受付、スタート、ゴールがこどもの国なだけで、競技フィールド(テレインというみたいです)は公園一帯です。
※「こどもの国」の正門。すぐ横がもう「養老天命反転地」。広々とした芝生の広場なんかがあってとってもいいところだった。駐車場は有料。300円也。
※受付の様子。家族連れもいればUTMFのTシャツを着た方もいた。事前申し込みの人数によっては当日参加もOK。たとえば一般男子ソロだと9人が当日参加で計23名がエントリーした(欠席2名)。参加料600円/人を払ってコントロールカード(CC)を受け取る。
オリエンテーリングというとボーイスカウトが頭に浮かびます。わたし自身はボーイスカウトに所属した経験がないので、オリエンテーリングにはまったく縁がありませんでした。地図を読み仲間と相談しながら歩いて隠されたポイントを探すゲーム的なものを漠然とイメージしてました。
実際にはオリエンテーリングにもいくつかの種類があり、どうやら最も盛んなのはポイントオリエンテーリング--決まったポイントを決まった順番にまわっていかに早く戻ってくるかを競う競技なようです。
フォトロゲに似たルールが今回採用のスコアオリエンテーリングになります。ポイントが記された地図を渡され地形やルートを読み参加者自身が回るポイント順やコースを決めます。今回設定されたポイントは25。大まかに言えばスタートから遠いところ、行くのが大変な場所ほど高得点が与えられています。すべてのポイントを回るには相当な走力と地図読み能力、経験が必要で、そう簡単なことではないと事前に説明がありました。
今回の制限時間は1時間。時間超過1分までごとに10点減点になります。25か所全部を時間内に回れると325点。テレインのサイズはざっと2㎞×1.5㎞。
※初心者には事前にルールやコンパスの使い方などについて説明もあった。コンパスは無料で貸し出してくれる。
■競技開始
※これがこの日の地図。赤線はすべてのコントロールを回って優勝した方の経路。少し大きめの画面で見てもらうとコントロールの番号も見えます。
11:15スタートで競技開始。あとから気づいたのですが、本来なら地図を見た時点で、大まかな地形図をイメージし、
「前半は体力もあるから上れるだけ登って、後半は下り中心に攻めよう」
とか
「川沿いはわかりやすいし走りやすそうだからまずは行ける所まで行って、戻りは回れるだけ回ってポイントを拾おう」
というような作戦を練らなくてはならなかったのですが、初めてで3Dで考えるという頭がありませんでした。
わたしが考えたのは、とにかく一番遠い24番のコントロール・フラッグ(単にコントロールとかフラッグ、あるいはポストとも呼ぶ)を目指そうということだけ。平面的な思考しかできませんでした。
川沿いということも全然思い浮かばなかったので、途中近そうに見えるコントロールに立ち寄って行こうと考え、まず
8番に。とにかく1つパンチしてみようという考えでした。
そのまま急坂を上り
13番を目指しましたが見つかりません。同じようにやってきた参加者が5~6人いましたが、誰も見つけられませんでした。
割と早めにあきらめ、ただ、川沿いのコースへ戻らず、そのまま中腹を西へ走り
18番をゲット。ここでも川沿いの元のコースに戻る選択もあったんですが、九十九折に山を登ってゆくコースを選択しました。9番、12番へ足を延ばすことも考えたけれど時間との兼ね合いで断念。後ろから追いかけてくるランナーが1人いて、心強いような、抜かれないようにしたいような。けっこうきつい勾配でした。
しかし、この先はコース沿いの
22番、
10番、
24番を順調にゲットしました。24番は、よく見ればすぐ分かったはずの養老の滝でした。天気もいいから観光客もたくさん。人ごみを抜けて階段を下るのが大変でした。
ここからは戻り。残り時間を考えながら走ります。滝からの川沿いの下りで
19番、
21番もゲット。疾風のごとく駆け下りるのは気持ちがいいけど脚には堪えます。人のいるところでは無理せず歩き。
このあと道をそれて坂を上り
20番、
15番もゲットします。ほぼ同時にこのコースを選んだランナーがいて話はしませんでしたが二人で探す格好に。こういうのは意外と楽だったりします。
15番でパンチしたのち、道はないけど原っぱを突っ切りショートカットで14番に行けそうな気がしたけれど、リスク回避して川まで戻りました。
優勝者のコース取りを見ると突っ切ってますね。こういうのも経験がものを言うところだと思います。
川沿いの道を走ってまず
14番をゲット。続いて16番を目指します。向こう岸へ渡る橋の途中?にあるような感じ。あったと思って橋を走ったが見当たらず、渡り切ったところでフラッグが見えたので行ってみると最初にゲットした8番でした。しまった!
16番は通り過ぎてしまったようです。すぐ上にあるはずの、行きに見つけられなかった
13番にちょっとだけ色気を出し向かいましたが見つからず深追いせず断念。
このあたりで残り時間は20分くらいだったでしょうか。今いる場所からゴールまでの距離感、必要時間などが計算できてませんでした。今考えてみると南北に引かれた水色の線の間隔が250mだということも全く考えずにがむしゃらに走ってましたね。
帰りのルートも視野に入れつつ、川沿いの道を離脱して南下。まずは
6番、あわよくばその先の23番もと考えました。テニスコートの周りをぐるっと回ったんですが6番が見つからない。ここでだいぶ時間をロスしてしまいました。
時間的に23番まで行くとタイムオーバーしそうだと考えこれも断念。養老天命反転地の南側を走っていたら、畑をはさんだ向こうの道に
5番のコントロールが見えました。大きく遠回りしないといけないけれど、ここは無理して行きました。
引き返して真っすぐ走れば数分でゴールだとわかったのでとにかく近くまで行って、間にあいそうなら
3番へ行くことを考えました。そこで、ちょうど戻ってきた家人と遭遇。3番のCPの方向からだったので「ここから近い?」と聞くと、「遠いよ。もうゴールに向かった方がいいよ」と言います。でもまだ時間は少しある。ここで3点取れるかどうか、最後まで頑張りぬいたかどうかで結果も変わるかもしれない、そう思ってとにかく向かうことにしました。
しかし、ここも結局見つけることができず、やむなくゴールへと引き返しました。
※写真はゴールの様子。
続々とランナーが戻ってきています。そんな中公園の芝生を横切り約2分残してゴール。パンチングをしてきたコントロールカードを提出して、先にゴールして芝生で休んでいた家人のもとへ。手は抜かずに走り切ったので充実感もありましたが、疲労も相当でした。大の字になって横たわりました。息も上がってます。
12:15までが制限時間内ゴールでしたが遅れるランナーもいます。着替え・休憩および得点集計の時間も必要なので13:30から表彰式の予定でした。しかし、いろいろあったようで表彰式の召集は14:00頃。まだ表彰状が用意できてなくて、表彰の前に、ただ一人25箇所完全制覇した選手の戦略や感想、普段の練習などについてご本人の解説と質疑応答がありました。
※「今日は55分でゴールしましたがトップ選手ならもう10分は早く戻ってくると思います」との話でたまげた。普段のランニングは月200kmくらいで、ほかにバイクでクロストレーニングを行っているのと、南宮山への上り下りをよくやっているそうだ。
■大会を終えて
今回初めて「ソロ」のカテゴリーで参加しました。事前エントリーが13人だったので半分の6位以内が目標でしたが、当日参加含め、出走21人。途中経過を考えたら10番以内に入りたい、いや入っているだろうと甘く考えてました。
脚の調子は良くて、けっこう目いっぱい走れていたし、走力ではトップの数人を除いて負けてないんじゃないかという感触を持ってました。
しかし結果は惨憺たるもので、順位のみならず得点的にも上位と大きな差がありいささかショック。
行ったみたけど結局コントロールを見つけられないケースが5回ありました。そうなると時間のロスだけでなく精神的なショックが大きい。1にも2にも読図の力とテレインの形状をイメージしてタクティクスを練る構想力が要求されるのだと感じました。
JognoteのGPSアプリの測定で距離は7.2km、オートポーズで時間は37分35秒(5'11/㎞)でした。近視用の度付きサングラスをしてましたが地図がよく見えずに時間を要したという面もありますが、それを言っても始まりません。コントロールは11/25をまわりました。それにしても20分も止まって考えたり地図見たりしてたとすれば、やはりそのロスが最も大きかったことになりそうです。
でも楽しいので、また参加出来たらと思っています。
最後になりましたが、大会関係者の皆さんに心よりお礼申し上げます。ありがとうございました。
《おしまい》