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(北海道に到着したモモさんはエレベーターで「自拍=自分を写真に撮ること」)
台湾の私立東海大学日本語学科の茅瑞羽さんが2月1日から六週間北海道でアルバイトをしている。ニックネーム「モモ」の茅瑞羽さんはJR北海道旅客鉄道株式会社と北海道観光振興機構主催の「北海道でのアルバイト計画」で台湾から選ばれた唯一のアルバイター。茅瑞羽さんは2月1日から3月12日までの六週間、北海道の札幌、然別湖、釧路、知床、富良野、洞爺湖の六ヶ所で働き、北海道の美しさや現地での体験を自らのブログを通じて台湾の人たちと分かち合う。
応募者二百数十人から選ばれた茅瑞羽さんは頭の回転が速いアイデアマンで、日本語もとても上手。選ばれたのは決して運がよかったからではなく、彼女の実力だ。
JR北海道旅客鉄道株式会社と北海道観光振興機構の面接前、モモさんは以前旅行に出かけたときの写真に自分のコメントと音楽をつけてプロモーションビデオを作った。そして台北市内で行われた面接当日には暑い太陽の下、スキーウエアを着て道行く人たちと一緒に写真を撮影。
モモさん曰く:道行く人たちと一緒に写真を撮った目的は試験官に対して誰とでもすぐ友達になれる力を証明するためだという。そのプロモーションビデオと写真は試験官に大きなインパクトを与えた。それだけではない。北海道でのアルバイトだから、寒さに耐えられるかどうかも面接のポイントになっていた。試験官は氷がたくさん入っているバケツを用意。応募者は手をしばらく氷の中に浸けていることが強いられた。
(美しさで知られる東海大学のキャンパスで、北海道からの大きな委嘱状を手にして喜ぶモモさん)
この日、台北市はとても暑かったがモモさんはスキーウエアを着て順番を待っていた。自分の番になったときには暑くて倒れそうだったという。クーラーが利いている部屋に入って手を氷がいっぱい入っているバケツに浸けた瞬間、モモさんは実は心の中で気持ちいいと叫んでいた。冷たさで困らせようとする試験官の思惑はモモさんには全く通用しなかったようだ。これでモモさんはJR北海道旅客鉄道株式会社と北海道観光振興機構が台湾で選んだ唯一の若者になった。合格率はなんと0.47%という難関だった。
モモさんの北海道でのアルバイトは、昨年6月に始まった台湾と日本の18歳から30歳までの青少年を対象とするワーキングホリデー制度を利用したもの。応募者は日本でのワーキングホリデービザを持つのが必須条件。ワーキングホリデー制度は中華民国台湾と日本の政府が両国の青少年交流を促すために2009年6月から実施している制度で、毎年相手国の青少年2000名にワーキングホリデービザを発給。ビザを取得した若者たちは相手国で旅行をしながらアルバイトで滞在費用を補うことが可能。
(モモさんが用意した北海道へのお土産。モモさんのコメントでは、「私は台湾人。台湾には私のパワーあり。台湾は私を支えてくれるパワーなり」)
モモさんは母校の東海大学日本語学科に感謝している。東海大学の交換留学生制度のおかげで、モモさんは2008年10月から2009年8月までの一年間、日本群馬県の群馬大学で短期留学した。最初は日本語をしゃべる勇気がなかったそうだが、日本語を使わないとコミュニケーションできず、生活もできないと分かってからは積極的に話すことにし会話力が大いに伸びた。モモさんは東海大学日本語学科の学生の自主学習と独立思考に対する要求にも感謝。
北海道は台湾の人たちにとって人気の旅行先。年間凡そ30万人の台湾の観光客が北海道を訪れており、北海道を訪れる外国人の45%を占める。外国人観光客としてはダントツのトップだ。しかし、それに対して台湾を訪れる北海道の観光客は年間わずか3万人にとどまる。
モモさんは、「自分は母校だけではなく台湾も代表しているので向こう六週間、北海道の美しさを台湾の人に伝えるのと同時に、台湾の美しさ、そして台湾の人たちの人情味などをより多くの外国人に伝えたい」と話している。期待せずにはいられない。日本のみなさんも台湾のモモさんを応援してあげてくださいね!(旺)
モモ(茅瑞羽)さんのブログ http://www.wretch.cc/blog/km4ever
(写真提供:茅瑞羽さん)
茅さんのブログが日本語ならもっと良かった....のに。でも理解できる。
茅さんのブログは台湾の人たちに北海道のことを紹介するものなので、基本的には中国語を使います。でも、時々日本語も出ていますよ。日本語で書き込めば、日本語でお答えするかもしれませんよ。