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日本留学フェアが開催

2010年07月27日 20時12分34秒 | 台日交流

 7月24日、25日の二日間、高雄(24日)と台北(25日)で日本留学フェアが開催されました。
 日本への留学生を増やそうと、日本学生支援機構(JASSO)の主催で2004年から毎年この時期に開催されています。
 今年は、国公立+私立大学が計67校、専門学校74校、日本語学校58校の合わせて199校が参加しました。


会場入口の案内板を真剣に見つめる参観者


悪天候にもかかわらず参観者はほぼ例年通りの6200人以上、
(高雄約2300、台北約4000)

 来場者は、日本の大学院進学を考える大学生から、短期で日本語学校に通い日本を体験してみたい、という若者、更には、「いずれ子供を留学させたい」という小さなお子さんを持つ親御さんなど、実に様々。
 中には、「まだ具体的な留学計画はないけど、勉強中の日本語を使ってみたい!」とチャレンジ精神満々で、資料を見ながら一生懸命質問する学生もいました。


学校担当者の説明を受ける参観者
各ブースに通訳がつくが日本語ペラペラの人も多い

 私は毎年留学フェアを手伝いに行っているのですが、驚くのは参観者たちの熱意の高さです。
 留学フェアに来ているという事は、大多数の来場者はまだ日本留学未経験。
 来場者の日本語レベルは基礎から日本語能力試験一級まで色々ですが、皆とても積極的。
 会場では、文部科学省や交流協会(日本の対台湾窓口機関)などの担当者らによる、奨学金についての説明や日本の教育システム紹介なども行われます。
 また、留学経験者との座談会なども開かれ、勉強の事から日本での生活、卒業後の就職など、あらゆる質問が飛び交います。


参加校全ての教育内容紹介から、日本での生活指南まで
資料をもらうだけでも価値がありそう

 日本は今、「留学生30万人計画」を打ち出し、留学生の受入拡大を目指しています。
 昨年2009年5月時点での留学生総数は13万2000人あまりで、過去最高を記録しました。
 出身地別では、中国大陸が7万9000人あまりでトップ、韓国が1万9000人あまりで2位、そして5,300人あまりで台湾が3位につけています。

 今、台湾における海外留学の主流は欧米にシフトしており、日本を目指す人は以前に比べて大幅に減少しています。
 若い人たちは非常に親日的で、日本に対する関心も高いものの、日本はあくまでも「趣味の延長」となりがちで、本格的に勉強するなら欧米へ、という人が増えているのです。
 原因の一つには、台日関係はこれまで台湾の日本語世代に大きく依頼していたため、新しい時代に適応した日本の側からの働きかけが弱かったという事が指摘されています。

 ですが最近では、台湾に新世代知日派を育もうという日本からの働きかけも始まっており(関係過去記事)、留学フェアでの呼びかけなどを通じて日本への留学は再び増加傾向にあります。
(2009年の台湾からの留学生総数は前年比4.9%増)

 今回のフェアに足を運んだ人たちの中にもきっと、来年日本に留学する人がたくさんいるはずです。
 また会場では、参加各校に留学していた台湾の卒業生たちが、母校に台湾の後輩を呼び込もうと、ボランティアで一生懸命に日本留学のよさなどを説明していた姿が強く印象に残りました。
 夢や希望を持って日本にやってくる多くの台湾の留学生たちにもっと日本を好きになって帰ってもらえるよう、温かく受け入れたいと思います。(華)


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