娘が幼く尋ねてきた。
『1000円ってなんで1千円(いっせんえん)って言わないの?10000円は万円じゃなくて1万円(いちまんえん)って言うのに』
これって何年か前にも聞かれた気がするが、明確な答えを返せなかった覚えがある。
あらためて今回考えてみたら、そもそも“円”をつけなくても数の数え方じたいがそうだってことに気づいた。
“10000”は“いちまん” “100000000”は“いちおく”だが、
“1000”は“せん”で“円”がつかなくてもそもそも“1”は発音しないのだ!
って、ついに答がわかった気がしたが、
冷静に考えたら、どこにもたどり着いていなかった(笑)。
この手の話題に触れた記憶があります。
おそらくですが、これは日本語の発音上の問題によるものと思われます。
U+301DちU+301Fという音の後にU+301DせU+301Fという音を出すのは、
舌の動きからして、発音しにくいものです。
このような発音しにくい音が並ぶ時、日本語には
これを別の発音に置き換えるという手法が存在します。
撥音や音便などと言われるものです。
(例)三角形 : さんかくけい→さんかっけい
錦織 : にしきおり→にしこり など。
千円の場合、前にU+301DちU+301Fがあると、次のU+301DせU+301Fが発音しにくいため、
U+301DちU+301Fを撥音化、つまりU+301DっU+301Fにすることで、発音しやすくしてると思います。
ですから、八千円も、はちせんえん ではなく、はっせんえん ですよね。
変な英数字の部分のみ、飛ばして読んでください。
(ち)の後に(せ)が続くと・・・と書いてますんで;^_^A
あ、しかしよく考えたら、なぜ千円のときだけ数字の(いち)を読まないのか?という質問から離れてしまってますね(笑)
正しい答え、調べておきますね。
欧米では、3ケタごとに基本単位が変わります。
千の位はthousand、百万の位はmillion、十億の単位はbillion って感じで。
その証拠に、3ケタごとにカンマを付けますよね。
日本も、今でこそ欧米の影響で、3ケタごとにカンマをつけてますが、
本来は、4ケタごとに基本単位が変わってました。
そろばんに、その名残がありますよね。
一、十、百、千、と続き、
基本単位「万」が、万、十万、百万、千万、
基本単位「億」では、億、十億、百億、千億、と。
そして、この基本単位の最小ケタである万や億には、「いち」を付けるようです。
また最大ケタである千万や千億については、「いち」を付けても付けなくてもいいみたいです。
詳しい解説ありがとうございました~。
中でも
>本来は、4ケタごとに基本単位が変わってました。
は説得力がありますね~。
そして、娘の疑問の原点は
>千万や千億については、「いち」を付けても付けなくてもいいみたいです。
これの気がしました。
【千円】にも付けても付けなくても良いならわかるんでしょうが(笑)。
そういう意味では、その昔は付けても付けなくても良かったのかもしれませんね。
ありがとうございました~。