イタリアの風に吹かれて ~con te partiro~

前世(かこ)から未来(いま)へと紡がれし時の記憶
あなたと交わした約束の欠片を辿る遥かなる愛しき旅

雨水の音に想うこと

2012年04月11日 18時39分11秒 | デザイン画・書画

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       第2回目となる昨日放送された

  『ココロとカラダ満つる時間』 宿坊の旅 では
平安時代から続く修行の場、滋賀県大津市の町から

  少し山に入った所にあるという 比叡山延暦寺を

  一泊二日で女優の一色紗英さんが訪れました。
延暦寺に足を踏み入れた彼女を優しく出迎えたのは

       水琴窟の清らかな音色でした。

  人工的に作られたこの音色を「楽器ですね」と、
        彼女は表現されていましたが、

      ひんやりとした洞窟の中に身を置き、
自然に垂れる滴の微かな音に耳をすましている様な
  心あらわれる音に、画面からではありましたが
        私自身も とても癒されました。
 今日の書はその水琴窟から2文字を頂きました。

     (相方は昨日と同じサインペンです)

彼女は座禅を組む修行ののち延暦寺の宿坊に1泊し、

       翌朝最初のお勤めは、インドから
  中国を経て伝わった
とされる、節をつけたお経、

  声明 (しょうみょう)を聴く事から始まりました。

( 余談ですが、インドから伝わるものというのは
そこかしこにある気がします。20代の頃、骨休めに

よく訪れた大好きな山梨県。可愛がって頂いたペンションの

  オーナーご夫妻から頂いた、今も大切に愛用している

山梨の伝統工芸品である、鹿の革をなめして造られた

   甲州印伝(インデン) も インド伝来と聞きました )

その後は自信がないと言っていた写経の修行です。

2時間かかって書き上げた彼女の写経を前にご住職は

                  「 座禅と写経は似ていて 

      自分の心の迷いが分かります。座禅と同様、

    自分自身がどんな人間であるかを見つめます。」 

             と、説かれていました。

 写経の様子を拝見した時「いいなぁ~」と感じたので
     久しぶりに私も、自身の精神統一の為に

    大量に半紙もあるので(笑) ○年ぶりにまた、

      写経を始めようかしら、と思いました。

      因みに私は、お寺さんの子供でもなく、

     誰かに薦められた訳でもないのですが、

   思春期の頃、写経をしたいと自然に思いました。

(当時は護符にも興味があり本を読んでいたのですが

今は亡き護符の書籍を書かれたある著名な先生にも、

  ある事のご相談で畏れ多くもお手紙をしたため
お送りしたのですが 後日、
達筆な素晴らしい内容の

 お返事を頂戴した事もありました。勿論そのご本や
       お手紙も大切にとってあります)

  私が最初に写経をしたのは 中学生の頃でした。
書店に般若心経の本を買いに行き暫くは毎日の様に、
 20代初頭も時々、墨と半紙と向い写経をしました。

 なので当時は般若心経を諳(そら)んじられました。

  手元には大人になってからも購入した数冊の

    般若心経の本と共に付録でついていた

          CDなどもあります。

  後日談なのですが、それからだいぶ時を重ねた

今から2年程前、私が写経に自然に惹かれた理由が

     思いがけず知らされることとなりました。。
 ※ここからは夢物語としてお付き合い下さいませ

ある過去世の中で仏師の様な事をしておりその時に

  仏画を描き、般若心経も書いていたようでした。

      又悩みを抱えられた方々と相対し

  インスピレーションで受け取った言霊を書にしたため

 (今でいう所の自動書記) お渡ししていたようです。

  今、私がさせて頂いている事も、その過去世に

  通じる所が多々あるので、それを知らされた時

       不思議な魂の流れを感じました。

中学校の修学旅行をきっかけに私は仏様に魅せられ、

お土産に仏像写真のポストカードを購入し、部屋に飾り

暫くは仏像の美に惹かれていました。その当時から

     弥勒菩薩を美しいと感じていました。

   私に限らずとも、誰に薦められるわけでも、
  説得されるでもなく、誰かの真似をするでもなく、

気付けばそれに惹かれ、その道を自然に選び取り

   自分の心地良いペースで歩いている・・・・
使命とは、本来そういうものなのかもしれませんね。

     そして思うのは、自分にしか出せない

    オリジナルという色を大切に育むことこそが、

       自分の魂を輝かせて生きる事、

   使命に自ずと繋がってゆくのかもしれないと

            今、ふと思いました。

 私は未だ、自身と深いご縁があるとされている

     高野山も、そしてこの比叡山も
      訪れたことがないのですが

   (夢の中では何度となく訪れていますが)
    そう遠くないうちに参りたいと思います。