3月のラボ便り
皆様、こんにちは。
本日は「その2」を書かせて頂きますね。
「その1」では、着床までの流れを書かせて頂きました。
着床が成立すると、胎盤が形成され始めます。
胎盤からhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)が分泌されます。
このホルモンは血液中や尿中でも検出される為、
妊娠の有無を調べる際にも利用されます。
hCGが分泌されることによって、妊娠を継続することが出来ます。
しかしながら、
受精卵の染色体に異常があると、受精卵の成長は途中で止まってしまい、
多くの場合、着床に至りません。
もしくは、着床したものの、
すぐに成長が停止してしまう化学流産となってしまうことがほとんどです。
受精卵が子宮の内膜へ着床していく為には、いくつかの条件があります。
まず、子宮内膜が6ミリ以上に厚くなっていることです。
さらに、生理周期の中で、受精卵を受け入れられる時期は決まっています。
受精卵受け入れの時期は、月経周期28日間の内、1〜3日しかありません。
この限られた時期に着床できる状態まで成長した受精卵が子宮に到達していなければなりません。
他にも、
子宮内にポリープや子宮筋腫など、
着床の妨げになってしまう因子がある場合は、
妊娠していく為に、治療を行う必要があります。
受精卵の質、子宮内膜の環境などの様々な条件が整って初めて、妊娠が成立します。
何かご不明なことがございましたら、お気軽にスタッフにお声掛けください。