とくおかレディースクリニック~ブログ~

日々、徒然なるままに、書き込んで参ります。
どうか宜しくお付き合い下さい。

9月のラボ便り

2009年09月25日 | Weblog
9月のラボ便り

精子の状態を調べる検査に一般精液検査があります。
検査を受けられた方はご存じかと思いますが、
この検査では
・精液量
・精子濃度
・精子運動率
・正常形態率
・高速運動率
を調べます。
どの項目もその精液の状態を知るためには重要な項目です。

初めて精液検査を受けられる男性は緊張や不安を感じると思います。
そして、結果が良ければ安心、
結果があまり良くなければ落ち込んでしまうという方も少なくないのではないでしょうか。

しかし、一度の検査で結果が良くなかったからと言って
その結果が全てを現しているわけではありません。
その仕組みを少しだけお話させていただきたいと思います。

精子は男性の精巣で作られます。さらに詳しく言うと精巣内の精細管と言われる
直径が150~300μm(0.15mm~0.3mm)程の細い管の中で作られます。
精子のモトとなる細胞から精子ができるまでは約74日間かかると言われています。

つまり、過去2ヶ月半の環境や体調が今日の精液の状態を決めているわけです。
2ヶ月半の間、ストレスが全くなく、体調もバッチリという方はなかなかいないと思います。

卵と比べて外部環境の変化には強い精子ですが、
その形成過程では様々な要因に影響を受けるという繊細な面もあります。
精子の為に良いことは、日々の健康的な生活が一番なのかもしれません。

とくおかLC 胚培養室スタッフより
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