世間知らず

毎日のやられっぷりを書いていこうかなと・・・

ダイヤモンドのこと

2007-09-11 | ニュース
今回のニュースはこちらです。
世界は不思議でいっぱいです。

愛媛で国内初の天然ダイヤ「日本で採れない」定説覆す 科学 YOMIURI ONLINE(読売新聞)
 名古屋大と東京大の研究チームは10日、国内で初めて天然のダイヤモンドを愛媛県内で発見した、と発表した。
 アフリカ大陸などと比べ、新しい地質の日本列島では、ダイヤの産出はないとする定説を覆す画期的な発見で、札幌市で開かれている日本地質学会で同日、報告した。
 発見したのは、名古屋大の水上知行さん(地質学)。愛媛県の山間部で数年前に採取した火山岩に、レーザー光を照射し分析したところ、約1000分の1ミリ・メートル(1マイクロ・メートル)ほどの大きさのダイヤを見つけた。
 発見場所は地質学的に貴重で、保護する必要があるため、詳しい地名は明らかにされていない。
 天然ダイヤモンドは、地下100キロ・メートルよりも深いマントルで、1000度以上の高温、5万気圧以上の高圧の状態でできると考えられている。マントルでできたダイヤは、マグマの働きで地上に運ばれてくるが、こうした現象の痕跡は、今から10億年以上前に形成された古い大陸のアフリカやオーストラリアなどでしか見つかっていない。
 一方、約6億年前より新しい時代に形成された日本列島は、天然ダイヤの産出には向かないとされ、これまで発見例もなかった。
 水上さんは「発見されたダイヤモンドの商業的価値は分からないが、日本で本来あるはずがないと思っていたダイヤモンドが見つかり、大変驚いた」と話している。


水上さんは現在北大で開催中の地質学会でこのことを発表、マスコミも大勢取材にきていました。

第114年学術大会(札幌大会)

科学の世界は答えはひとつではないんだと改めて思いました。
組成はもちろんでき方もある程度わかってるし、その結果として産地も限られていることは学術的にはごく当たり前の認識だったと思われるのですが、あっさりと覆されてしまいました。

実は、ダイヤモンドについて読んだばっかりだったんです。

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こういう発見ってもしかすると検出技術や分析方法の向上でもあるのかもしれません。同じ分析をほかの場所の岩石に試してみるとおもしろい結果が出るかもしれません。
『約1000分の1ミリ・メートル』ってきょうじゅ秘書には全く現実的でない大きさですけど、その世界のみなさまには十分な大きさなんですよね。

水上さんがおっしゃっているように、このダイヤモンドには商業的な価値は全くないでしょうが、そこにあったという事実が大事なことなんだと思います。

誰も見たことのない地下深い世界、今も自分の足の下でダイヤモンドができてるのかもしれないと思うとちょっとドキドキします。

コメント
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