りとるぱいんわーるど

ミュージカル人形劇団“リトルパイン”の脚本の数々です。

“自由へ・・・―リーザ序章―” ―全○場―

2013年06月29日 21時13分15秒 | 未発表脚本



    ほんとに書き出したばかりのこの作品・・・
   7回公演作品の一本の序章に書いてみようと、思いつき
   で書き始めた作品です(^^;
   
   ・・・なので、どんな話しを本編へとつないでいこうか・・・
   今はまだあやふやな流れしか頭の中にありません(^_^;)
   ・・・が・・・夏公演へと続く今作品、よければご覧下さい♥

   あ・・・、時々立ち止まるかもしれませんが・・・書き綴ってる
   最中の為、お許し下さいm(_ _)m  



 ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪


    〈 主な登場人物 〉

    
    リーザ  ・・・  本編の主人公。ある国のお姫様。
               好奇心旺盛なお天婆娘。
                           ※

    ハンス  ・・・  祖父母に育てられている少年。

    ハンナ  ・・・  ハンスの妹。


    アンドレ  ・・・  リーザの兄。

    アレク  ・・・  王国の老家臣。


    王様  ・・・  リーザの父親。

    お妃様  ・・・  リーザの母親。  


    その他


    

    (多分、後ほど登場人物は増えるでしょう・・・^^;)


 
 ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪

 
         音楽流れ、幕が開く。

    ――――― 第 1 場 ―――――

         (森の中の小高い丘の様子。)
         一人の少女(リーザ)、中央奥より走り登場。
         歌う。

         “素敵ねこの風景
         果てしなく広がる青い空と
         自然溢れる緑のコントラスト
         深く息を吸い込めば
         心まで溢れるようだわ
         小鳥が囀り時を刻むの
         ようこそいらっしゃい
         私達の森へと!”

         リーザ、舞台中央、ゴロンと仰向けに
         寝転がる。      ※2

  リーザ「はああ・・・私、この場所が大好きよ!ここに来て、こうや
      って大地に寝転がって青空を見る・・・なんて素敵な一時
      なのかしら・・・」

         その時、遠くで犬の吠える声が聞こえる。

  犬の声「ワンワンワン!」
  青年の声「こっちだ、シュテファン!!」

  リーザ「(慌てて起き上がる。)大変だわ!!(上手方を気にしな
      がら、中央奥へ走り去る。)」

         その時、一発の銃声が轟き、鳥達が
         飛び去る音。
         (舞台上、何かが落ちた様子。)
         上手より、銃を手に回りを見回しながら
         リーザの兄(アンドレ)登場。  ※3

  アンドレ「やったぞ!!(回りをキョロキョロ見る。)確かに今、手
       応えが・・・可笑しいなぁ・・・どこに落ちたんだろう・・・」

         アンドレ、何かを探すように下手へ去る。
         入れ代わるように、下手方を気にしながら
         一人の少年(ハンス)、用心深く登場。

  ハンス「(回りを見回して、何かを見つけたように後方草むらに
      駆け寄る。)ピッピ!!(落ちていた一羽の小鳥を、そっと
      手に乗せる。)ピッピ!!」

  小鳥の声「(か弱く。)ピー・・・」

  ハンス「ピッピ!!良かった、生きてるぞ!!あ・・・羽が傷付い
      てる・・・あの野郎・・・!!直ぐに傷の手当をしてやるから
      な!!」

  小鳥の声「ピー・・・」
  
         その時、中央奥よりリーザ、回りを見回し
         ながらゆっくり登場。

  リーザ「はぁ・・・危なかった。もう少しでお兄様に見つかるところ
      だったわ。こんなところにいることがバレたら大変!でも
      ヨカッタ・・・(ハンスに気付いて近寄る。)こんにちは!」

         ハンス、チラッとリーザを見るが、知らん顔
         して上手方へ行こうとする。

  リーザ「待って!どうして知らん顔するの?」
  ハンス「煩いな・・・僕は急いでるんだ・・・」
  リーザ「急いでる・・・?」
  ハンス「ああ。だから放っておいてくれよ。」
  リーザ「何をそんなに大事そうに持っているの?(ハンスの手に
      持つものを、覗き込むように。)」
  ハンス「(手に持つものを隠すように。)何だっていいだろ!!」
  リーザ「ふうん・・・いいじゃない!見せてくれたって!(ハンスの
      肩ごしに覗き込む。)」
  ハンス「あっ!!(手に持つものを思わず落とす。)何すんだよ!
      !(慌てて拾う。)」
  リーザ「小鳥・・・怪我してるの・・・?」
  ハンス「ああ!だから今から家に連れて帰って、手当してやるん
      だ!!だから急いでるって言って・・・」
  リーザ「ごめんなさい!」
  ハンス「・・・え・・・?」
  リーザ「私、知らなくて・・・あなたが大切そうに何かを隠し持って
      いるから気になって・・・。でもどうしてこんな怪我・・・さぁ、
      早く行って!!早く帰ってその小鳥さんを手当してあげて
      !!」
  ハンス「言われなくたって・・・(上手方へ行く。)」
  リーザ「傷、良くなるといいわね!!また私にも、小鳥さんの様
      子を教えてね!!(大きく手を振る。)」
  ハンス「(立ち止まり、振り返る。)」
  リーザ「(不思議そうにハンスを見る。)」
  ハンス「・・・一緒に・・・来る・・・?」
  リーザ「え・・・?」
  ハンス「あ・・・ううん・・・(首を振る。)君があんまり心配そうに言
      うもんだから・・・」
  リーザ「本当!?私もついて行っていいの?」
  ハンス「・・・うん!」
         
         リーザ、ハンス歌う。

      2人“何だか分からないけれど
         素敵な友達になれそうな
         そんな予感が・・・”

     リーザ“あなたも”

     ハンス“君も”

      2人“不思議ね(だ)・・・”

  小鳥の声「ピー・・・」
  
  ハンス「あ、ごめんよ!直ぐに手当してやるからな!」
  リーザ「よかったわね、小鳥さん!」
  ハンス「・・・(リーザを呆っと見る。)」
  リーザ「リーザ!」
  ハンス「え・・・?」
  リーザ「私の名前はリーザよ!」
  ハンス「リーザ・・・どこかで聞いたような・・・」
  リーザ「あなたは?」
  ハンス「ハンス・・・」
  リーザ「そう!じゃあハンス!早く小鳥さんの手当に行きましょう
      !」
  ハンス「う・・・うん・・・そうだね・・・!こっちだよ!」
  リーザ「ええ!」

         2人、上手へ走り去る。
         カーテン閉まる。

    ――――― 第 2 場 ―――――

         カーテン前。
         下手より城の老家臣(アレク)、困った
         様子で登場。     ※4
         上手よりアンドレ登場。

  アレク「ああ困ったぞ・・・一体リーザ姫様は、どこに行かれたの
      か・・・いやはや全く・・・」
  アンドレ「(アレクを認め。)どうした、アレク。何か心配ごとでも
       あったのか?」
  アレク「アンドレ王子様・・・それが・・・」
  アンドレ「何だ?」
  アレク「はぁ・・・それがリーザ姫様がお部屋にいらっしゃらない
      のです・・・」
  アンドレ「部屋にいない・・・?」
  アレク「はい・・・」
  アンドレ「リーザのことだ、どこか庭でもウロウロしているんじゃ
       あないか?」
  アレク「それが、サンド、ロスと手分けして捜しているのですが、
      お庭には・・・」
  アンドレ「じゃあどこか書庫や・・・いや、待てよ・・・あの勉強嫌い
       のリーザが、一人で書庫にこもって本を読み耽るなんて
       有り得ないな。(笑う。)そうだ、食堂はどうだ?リーザの
       ことだ、夕食前に腹を空かせて、シェフ達におやつでも
       ねだっているのだろう。(笑う。)」
  アレク「(首を振る。)いえ・・・それが城中くまなく捜し終えたので
      すが・・・おそらくお城の中には・・・」
  アンドレ「・・・何だって・・・?」
  アレク「申し訳ございません、アンドレ王子様!今から王様のと
      ころへ報告に参り、城の外へ捜索の兵を出してもらおうと
      、お願いに上がるところなのでございます・・・。」
  アンドレ「そうだったのか・・・全く仕方のない奴だな・・・。アレク!
       父上には僕から話しをするよ。リーザのことは何とかす
       るから、おまえ達はもう下がって休むといい。」
  アレク「ですが、王子様・・・!!我々、リーザ姫様の教育係が3
      人もついておきながら、城の外へ姫様を易々と行かせた
      となると・・・」
  アンドレ「大丈夫!リーザは直に戻って来るよ。」
  アレク「え・・・?」
  アンドレ「僕が保証する。リーザは少々お天婆だが、分別を違え
       る程、世間知らずの娘ではないからね。・・・だっておま
       え達3人が、僕の時と同じようにリーザを教育している
       のだろう?(嬉しそうに微笑む。)」
  アレク「はぁ・・・ですが・・・王子様と姫様では将来のお立場が・・・
      それに王子様は我々に習わずとも、ご自分で何でもお調
      べになられ、先へ先へとお一人で進んで行かれるような
      お方でしたがリーザ姫様は・・・自由奔放過ぎて・・・。放っ
      ておいたら、糸の切れた風船のようにどこまでも飛んで行
      っておしまいになられるのです・・・。ですからきっと今も・・・
      」
  アンドレ「そうか・・・だが案ずることはない。もう、サンド、ロス共
       部屋へ戻り、ゆっくり休むがいい。」
  アレク「王子・・・」
  アンドレ「(頷く。)」
  アレク「・・・そうですか・・・?そう王子様が仰るのでしたら・・・実
      は午後の間、姫様をお捜しするのに城中駆けずり回って
      おりましたから・・・我々年寄り3人、もうクタクタでクタクタ
      で・・・」
  アンドレ「それはリーザの為に申し訳なかった。これからリーザ
       のことで何か困ったことがあれば、父上より先ず僕に知
       らせるがいい。僕の方が父上よりリーザのことは理解し
       ているつもりだからね。」
  アレク「はい、王子様・・・。少し安心して、何やら急に睡魔が・・・
      それではお言葉通りにさせて頂くと致しまする・・・。」

         アレク、上手へ去る。

  アンドレ「(アレクが去るのを見計らい。)全く・・・リーザの奴は・・・
       こんなことが父上にバレでもしたら、いくら目に入れても
       痛くない程、可愛がられているとは言え・・・だからこそ、
       尚の事、大変なことになるに違いないのが分かっていな
       いのか・・・。(溜め息を吐く。)それにしても一体どこへ
       ・・・」

         フェード・アウト。(カーテン開く。)
         



 



   ――――― “自由へ・・・―リーザ序章―”
                          2へつづく ――――― 













    (ちょっと“淡い初恋”のようなお話しを書いてみたくなり、
    今回そのように仕上げていこうかな・・・と・・・^^;)
    







   ※  このリーザちゃん、7回公演の主人公でもあります(^^;

   ※2 7回公演・・・勿論人形劇です(^_^;)・・・ですが、
       このお話しは・・・人形劇をあまり意識せずに書いて
       います・・・ね(^^;
   
   ※3 このアンドレさん、7回公演の本編では中々熱い好青年
       であります・・・(^O^)

       途中で交代したので、本編では私はリーザちゃんの声
       だけですが、最初、このアンドレさんの声も私担当であ
       りました(^^;
       熱い青年設定が私の中にあるまま演じていた為、つい
       声に熱がこもってしまい、ただでさえ熱い青年が一層・・・
       暑苦しくなってしまっていたのでした(^_^;)
       ま・・・現在は落ち着いたメンバーが台詞担当に代わっ
       たので、アンドレさんも比較的落ち着いた大人な好青年
       となっています・・・(^-^)       

   ※4 この“アレク”さん、7回公演では“サンド”さん、“ロス”
       さんと、いつも揃って登場する3人組の老家臣でありま
       す(^-^)
       なので、こんな風に一人きりでの登場は珍しいのです♪


 
 ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪



    (どら余談^^;)
   
    明日は音楽の先生に来て頂き、7回公演作品の歌レッスン
    であります(^O^)

    久しぶりなので、とても楽しみです♥&頑張ります♪

    夜なので、このページにやって来るのが遅くなるかも知れ
    ませんが、お許し下さいm(_ _)m




    (どら日記^^;)

    6月29日(土)

    昨日は来れなくてごめんなさいm(_ _)m
    帰って直ぐ、寝入ってしまいました・・・(^^;

    少しだけ私事ではありますが・・・

    子どもが車椅子生活になって早1年超・・・
    あまり電車のような公共の移動物に乗ることは、
    ありませんでした(>_<)
    が、昨日は時間に追われて移動を繰り返していた為、
    何度かその電車に乗り移動したのですが、一度、
    学生さんが帰宅する時間と重なり、沢山の生徒さんが
    乗っていたのですが、車椅子の私達を見るなり、多分、
    運動部の生徒さんが揃って乗っていたようなのですが、
    座っていた椅子から立ち上がり、皆で座席を詰め、
    爽やかな笑顔で「どうぞ!」と・・・(*_*)

    あまりに当たり前のようなその親切に、少し胸が熱く
    なった一時でありました(^O^)
 
    「学生さん達も疲れていたかも知れないのに、親切な
    お声掛け、ありがとうございましたm(_ _)m」

        
    あ、歌レッスンは、とても有意義で楽しい時間を過ごし
    ている内に、終了したのでした♥
    夏公演でその出来をご確認下さい(^^;

    そうそう、今夏も毎年お邪魔している小学校から、
    公演依頼を今日貰い、7回公演と合わせて、多忙な
    夏休みになりそうです(^_^;) 































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