Vol.32 ROMANESQUE

2004-08-11 07:06:00 | 日経新聞
<今日の日経新聞 04年08月11日朝刊>

「郵便局~130年目の岐路~ 1面」

「郵便や郵便貯金も扱うコンビニへの育成」
これがドイツポストを視察した竹中平蔵氏の郵便局改革案である。
郵政公社総裁は「郵便局の利便性を高めるにはコンビニを入れるのがいちばん」と提携拡大に意欲を見せている。

郵政公社の狙いは収益力の向上である。
都市部での併設店では待ち時間に食品などを購入する利用者が目立つ。
ローソンは提携によって過疎地への営業基盤の拡大がのぞめるとしているが、
現在の郵便局にコンビニが求める人通りの多い立地はほとんど望めない。
青葉台局に設置したローソン店舗も郵便局の利用者以外に客は少なく採算が合っていない。

セブンイレブン会長は「コンビニは片手間でできるものではない」と厳しく評価している。
市場の変化ですばやく統廃合するコンビニの立地条件として郵便局は望ましくないのかもしれない。


コンビニの最大の利点は何か。
大して安くもないコンビニに消費者が足を運ぶ理由、
それは「近所で24時間営業、気軽に購入できる」という利便性である。
ただコンビニがあればいいというわけではない。
隣に激安スーパーがあればどちらが撤退するかは自明の理である。

郵政公社の誤算がここにある。
コンビニならどこに出店してもいいわけではないのである。
都市部の駅前大型郵便局ならまだしも、
人通りが少ない過疎地の郵便局では収益をあげることなど到底不可能である。
郵便局にコンビニを誘致するのではなく、
コンビニで扱える郵便局の業務を拡大したほうが消費者にとって利益がある。

郵政民営化によって収益の拡大が期待されているが、
まさに選択と集中によるリストラクチャリングが適当である。
コンビニで扱える業務を拡大することで郵便局の統廃合を実行し、
それに伴って現在の従業員をコンビニへ出向させるのである。
これによって人員の解雇もある程度軽減できる。
コンビニで郵便貯金の引き出しができればどれほど便利か。
レジにポストがあるコンビニを見るからに、すでにこういった事態に進捗しているのかもしれない。
これが実現できればおそらく銀行も手数料などのサービスを見直さざるをえないだろう。
消費者を意識した経営やサービスが増加し、結果として民営化による好循環が生まれるのではないだろうか。


<後書>
blogを毎日更新してとうとう一ヶ月です。
てかもう一ヶ月?早すぎだろ。
最近は日経新聞にコメントはさむのが定番になっていますが、
今後もしばらくこの方針でいきます。
毎日心理テストを紹介とかおもしろいかもね。
中身も重要だけど、継続することってやっぱ色々と身につく。
目標の一ヶ月も過ぎたんで、今度は年越しを目指してみようかね。

コンビニヘビーユーザーって考え物ですよ。
近所のスーパーはダイエットコーラの500を100円税込みで売ってるし、
ポカリの2リットルなんて200円かからないからね。
コンビニの利点はやっぱ立地と手軽さでしょ。
お酒もスーパーのがもちろん安い。
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