山田里奈オフィシャルブログ∞

文学座 山田里奈本人によるブログです。

外出許可で仕事納め。

2008年06月25日 10時03分12秒 | Weblog
昨日は【仕事納め】の収録でした。

入院前から決まっていた大切な作品。

一時間の検診の結果、先生に外出許可を頂き、朝早くから点滴を済ませ、タクシーでスタジオへ。

カン・へジョンさんの吹き替えです。

カンヌ映画祭グランプリ作品『オールドボーイ』から始まり、『トンマッコルへようこそ』etc.…彼女の吹き替えは、何作目になるでしょう…?!(6、7作目?)彼女の吹き替えをする度に言っていますが、とにかく個性的で、作品ごとに全く違ったアプローチをする彼女の芝居には脱帽です。

そして私は…回を重ねるごとに、四苦八苦です(笑)

そんな彼女は、今年?来年?には、ハリウッドに進出するそうな…うん、うん、それも頷ける。

今回の作品では《精神遅滞障害をもつ女性》という複雑な役どころ。
しかも、135ページ中130ページ喋っているという…かなり芝居的にも分量的にもハードなもの。


まさに【仕事納め】に相応しい、やりがいのある作品でした。

今回、私が休座に入る前に…と、翻訳を早く仕上げて下さり、収録日も繰り上げて下さった制作の皆様に感謝。


そこへもってきて、先週からの急遽入院!!かなり慌てた私でしたが…マネージャーのサポート、看護士さんの協力と主人の理解とで、仕事に穴を空けることなく、無事に仕事納めに向かう事が出来ました。

沢山の方々に感謝。

入院中という事もあり、VTRチェックや稽古もままならない状況でしたが…それでも出来る限りの事はしました。

収録は、スタジオに私ひとりの【完全別録り】でしたが…それでもハード。

テスト無しの本番で収録していったのですが…泣き叫んだりするシーンも続き…正直、後半には体力が…《OKテイク》が出ても、自分で納得がいかなかったり、思ったようにお腹に力が入れられなかったり…悔しい思いもありますが…それはそれこれはこれ、それが今の私なんだな、と。


“ひとりじゃない私”が出来る、精一杯。


“ひとりじゃない私”だからこそ出来た芝居。

色々な意味で、いい仕事納めとなりました。

帰りにマネージャーと2人でタクシーに乗り込み劇団へ。

社長へ仕事納めの報告と休座の御挨拶を。

正確には7月1日からの休座ですが、まだ退院の目処がついていないので、昨日の外出許可を利用して済ませてきました。

社長の言葉が胸に響いたな…。

休座前に、映画放送部、企画事業部、経理部…皆さんにそれぞれ御挨拶(お喋り?)が出来て良かったぁ。(戌井先生とも偶然にすれ違って御挨拶出来たし)

何だかんだとお騒がせしましたが…やっぱり劇団はあったかい。

帰り際、劇団アトリエをパチリ。

この画像の風景…一生忘れないだろうな。

画像では見難いかもしれませんが、文学座入所当時から、かれこれ10年…私が毎年楽しみにしているアトリエの“紫陽花”。

今年も綺麗に咲いていました♪

見られて良かった!

劇団での楽しいひと時に時間を忘れ、気がつけば外出許可時間ギリギリ、仕事納めの感慨に耽る間もなく…劇団前からタクシーに乗り込み病院へと戻りました。


病院の夕食に間に合わなかった為、病院向かいのお蕎麦屋さんでササッと食事。
いつもなら何てことない“とろろ蕎麦”が「美味しい!」薄味の病院食が続いていたので、衝撃的な味でした(笑)

そして病院に着くなりパジャマに着替え、消灯までの一時間、モニター検査やらでバッタバタ。

昨日は、朝早くの点滴から始まり…収録…そして消灯ギリギリのモニター検査まで、てんやわんやの一日でした。

今日からまた、一日も早く自宅に戻れるように、気持ちを穏やかに、そしてしっかり安静にして過ごしたいと思います。


何はともあれ…仕事納め、万歳っ!!
コメント (1)
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