
フィンランドの夏の終わり
8月になると解禁されるのが「RAPU(ざりがに)漁」
フィンランド、スウェーデンにはザリガニを食べる習慣があるんです。
最初はかなり抵抗のあった私も、今や毎年「旬のお味」を楽しむようになりました。
この時期、スーパーなどでも生きたザリガニが売られます。
普通のスーパー価格でも一匹、4ユーロ以上する高級食材なんですよ!
Jokirapu(川ざりがに)と呼ばれるのは唯一のヨーロッパオリジナルのザリガニ。
そして、Ta:pla:rapuと呼ばれるのはいわゆるアメリカザリガニ。
フィンランドやスウェーデンに持ち込まれた外来種です。
こちらは病気に強く、繁殖力もあるので湖に放され増やされています。
(ムイックという美味しい小魚が食べられてしまうので反対している人もいるようです)
漁は許可を取り、買ったタグをザリガニネットに付けて湖に沈めて置きます。
餌は小さいお魚。
陸がコテージにいる時は、VAARI(おじいちゃん)と手漕ぎボートに乗り
ザリガニチェックに行くのが日課です。

60匹以上獲れました



ザリガニは花の咲いたディル、あら塩、砂糖と一緒に茹でます。
覚書
水 8㍑
生きたザリガニ 50匹
あら塩(Karkea merisuola) 280g
角砂糖 5個
花の咲いたディル 2束

ゆでザリちゃん


最初の写真のように綺麗に並べ、ディルでお飾り。
テーブルセッティングもザリガニづくしがフィンランド流。
このザリガニエプロンやランチョンマット、飾りは40年も使っている代物です。
フィンランド人の物持ちの良さにビックリします!



(でも海老アレルギーの陸は別メニュー




だんだん日が暮れていくのを眺めながら、
夏の終わりを感じながら、
夜遅くまでパーティーは続きます。

私の一番好きな時間。
日が沈んだばかりの湖。
鳥の鳴き声と木々が風にそよぐ音、ポチャンと魚の跳ねる音しかしない時間。
時間に追われている日常から離れて、ただ湖を眺める、
何もしない時間が何よりも贅沢なのかもしれません。