ジェレミー・ブレット(Jeremy Brett)とグラナダ・ホームズを語る
グラナダ(NHK)版ホームズの鑑賞日記とホームズ役ジェレミー・ブレットに関する情報を発信していきます
 



「The man who became Sherlock Holmes」の概略の続きで、92ページを中心にご紹介します。


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ロバートは、台本を徹夜で覚え、翌朝の撮影に備えた。翌朝6時には、ワイルダー監督はセットに入っていた。監督の後ろには脚本家が控えていて、シーンの撮影が終わると、監督は脚本家に振り向き、「台詞は全部言えていたか?」と尋ねた。もし台詞を言えていなかったり、強調すべき台詞が間違っていたりすると、重要でないシーンでも35回も撮り直すことがあった。

ロバートは心身ともに疲れ果てていた。主治医からは睡眠薬を投薬され、彼自身もアルコールに身をゆだねるようになっていた。

物事は、悪い方向へ進んでいった。ロバートがナショナル・シアターのアソシエート・ディレクターを辞めたことで、オリビエとの仲が気まずくなっていた。
ロバートと妻のマギー・スミスはNoel Cowardの「Private Life」という劇に出ていた。あるカップルの結婚が駄目になるというストーリーで、ロバートの実生活のようなものだった。

ジェレミーは旧友ロバートにほぼ毎日電話をし、お酒をやめるよう彼をサポートした。何時間も昔のことを話したりしていた。徐々にではあるが、ジェレミーの頑張りにロバートは応えていった。

ジェレミーは、旧友の苦境を目の当たりにし、苦しんでいた。かつてロバートは本物の才能を持ち、自信を持っていた。オリビエ自らが、後継者として認めた俳優であったのに、今や賞賛を浴びることはなかった。


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今日はジェレミーのお話が出てきました!
友達思いの優しい一面がわかるエピソードでしたね。

ジェレミーのデビュー当時から仲のよかったロバート。
二人は、売れない頃からお友達で、貧乏な時代も支えあった仲でした。
旧友の転落を見るのは、ジェレミーにとっても辛いことだったでしょう。
ジェレミーはロバートに電話をして、過去の楽しかった日々を、演劇を志していた頃を思い出して欲しかったのでしょうか。

それにしても、一人はホームズによって名声が転落し、
また一人はホームズによって世界的な人気を博す・・。
本当に皮肉ですよね

しかし、ビリー・ワイルダー監督ってスゴイですね。
そこまで脚本に縛られた撮影をしていたとは。
まー、ワイルダー監督は巨匠と呼ばれる人物ですし、
独自のスタンスがあって、こういう撮影をしていたんでしょうけど。
でも本作品は面白くなかったよ、ワイルダー監督!
もっとやり方を変えれなかったんだろうか。

脚本家がいつも撮影の側にいるなんて、ちょっとおかしい気もします。
それじゃー、俳優もやりにくくって仕方がないだろうなー
そもそも監督が脚本家に台詞が合っているかどうか聞くこと自体どうなんでしょう。
監督が良いと思えば、それで良いんじゃないんでしょうか。
こうやって現場の雰囲気がピリピリするから、それが作品にも影響してしまうんじゃないでしょうか。
本当にこれだけの歳月とお金をかけてホームズ作るなら、マイケル・コックスならもっとうまく出来ただろうに!残念。


はー、毎日暑いですねー。
出産からノンストップなので、そろそろ疲れも限界です。あー休みたい
うちの子は四ヶ月で9キロとビックなので、特に肩と腕にきます!(笑)

どうしても自分の時間って12時以降にしか持てないんですよね。
こうして更新する日は頑張って起きてますが、普段は疲れているので用事終わるとすぐ寝ちゃいます。
毎日育児だけじゃ、楽しいけどちょっと息が詰まるので、こういうジェレミーとふれあえる時間を作ると、
とっても楽しくて、新鮮な気持ちになれます。
あんまり更新できませんが、またのぞいてやってくださいましねー

さて、次は9月3日前後に更新する予定です。


では、また♪


りえ(rie_002@goo.jp)


この本はジェレミーファンの間では、内容に偽りがあるなどとされ、評価の高い本ではありませんが、ジェレミーの一生涯の伝記はこの本が一番詳しいため、概略をご紹介しています。内容が一部事実と違うところもあるかも知れませんが、ご了解の上、お読み下さい。

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コメント
 
 
 
Unknown (Motoko)
2006-08-30 20:13:43
りえさん、育児と暑さで大変でしょうにブログの更新をありがとうございます。

そう頻繁にコメントを投稿しておりませんが、毎日必ずここを覗いております。



ロバートとジェレミーって本当に仲良しだったんですね。たしか、ジェレミーはロバートのことを「マイ・ベステスト・フレンド」と表現していましたっけ。



最近、ケーブルテレビのミステリチャンネルで、ジャーロック・ホームズの完全版を放映しているんですよ。吹き替えではなくジェレミー本人の声でのホームズです。今週は、「青い紅玉」と「ぶなの木屋敷の怪」を放映中です。

この頃のジェレミー・ホームズは完璧ですね。

素敵すぎて、うっとりしっぱなしです。
 
 
 
>Motokoさんへ (りえ)
2006-09-10 00:51:23
こんにちはー、Motokoさん♪

コメント有難うございました。



おお、今、ミステリチャンネルではホームズ放映中でしたか!

これでまた新たなジェレミーファンが増えることを期待しています。

「青い紅玉」と「ぶなの木屋敷の怪」とは、まだシリーズが始まったところなんですね。

これからどんどん楽しくなるところですね♪

Motokoさんケーブルでもみていらっしゃるんでしょうか。

DVDで楽しむのも良いですが、やはり放映されるジェレミーはまた素敵ですもんねー



毎日このブログを覗いていただいてるんですか?

うわー、すいませんー、頻繁に更新できなくて。

10日に1回しか更新できませんが、また見にきてやってくださいね。もちろんコメントもお待ちしています

 
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