ジェレミー・ブレット(Jeremy Brett)とグラナダ・ホームズを語る
グラナダ(NHK)版ホームズの鑑賞日記とホームズ役ジェレミー・ブレットに関する情報を発信していきます
 



今日も引き続き、「The man who became Sherlock Holmes」の概略で、99ページ後半から100ページ前半をご紹介します。


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ジェレミーのいとこにMartin Clunesという俳優がいる。マーティンの父もまたAlec Clunesという名の俳優だった。マーティン親子はとても仲が良かったのだが、息子が8歳になった時に、父は死に、深く落ち込んだ。この心の溝を埋めたのが、ジェレミーだった。ジェレミーは、マーティンに助言をしたり悩み事を聞いたりして、ほとんど二番目の父のようになっていた。マーティンが本格的に舞台をしたいと言った時も、ジェレミーが励まし、その夢に近づくよう助けた。

マーティンは16歳で、舞台の訓練を始めたが、スタートする前にジェレミーから耳の手術代を支払うという申し出があった。学生時代、マーティンはこの大きな耳のせいで泣いてきたので、しばらくどうするか検討したが、結局生まれつきのものなので、こうしておくのがいいと結論を出した。この決断は、20年以上経って功を奏した。TVシリーズ「Men Behaving Badly」という大ヒット作の中で、Garyという役で出演し、彼の耳はイギリス中の家庭で見られることとなる。

1982年、ジェレミーはBBC製作の「Number 10」という作品に、ウィリアム・ピット(通称小ピット)首相役で出演した。撮影をしていたある日、なんとマーガレット・サッチャー首相がジェレミーに会うためにスタジオにやってきて、ダウニング・ストリートを模したセットの10番地の玄関の階段で二人が立ったのだ。ジェレミーはこのことを誇らしく覚えている。

それから、同じくBBCで「The Barretts of Wimpole Street(ウィンポール街のバレット家)」でロバート・ブラウニング役、「Morte d'Arthur」でアーサー王を演じた。
そして、ジェレミーの運命を変えるあの役が回ってきた。


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いつも、マーティン・クランズが、ジェレミーのいとこだと聞いてはいたのですが、
具体的エピソードがなかったものですので、あまりピンとこなかったのです。
今回は、ジェレミーとマーティンの親交がよく分かるエピソードで素敵でしたね。
(ちなみにIMdbでのマーティンのページはこちらです)

彼は1961年生まれで、ジェレミーとは28歳差ですから、「親子」としてもおかしくない年齢差ですね。
8歳で父を亡くしたマーティンを、優しいジェレミーはサポートしていたんですね。
そういえば、「Men Behaving Badly」の番組HPも見つけましたので、リンクしておきますね。
「Cast」のところで、Grayの写真を見ていただけると、なんとなく耳のことがわかりました。ここにもちゃんとジェレミーの従兄弟、と書いてありますね。
ちなみにジェレミーのお父さんの兄弟に俳優はいませんので、マーティンはお母さんの方の兄弟の息子ということになりますね。

そして、今回はサッチャー首相と会ったというお話も!
小ピットの役もしていたんですね。
政治家という役も、結構合っていたのではないでしょうか。見てみたかったです。

ダウニング・ストリート10番地というのは、首相官邸のことです。
小ピットを演じたジェレミーと、本物の首相のサッチャー女史が、
セットとはいえ首相官邸の前に一緒に立つなんて!
うーん、その時の写真があれば、それもぜひ見てみたいですね。
それにしても、首相が見に来るくらいですから「Number 10」というのは、意義深い作品だったのでしょうか。


さて、次からはグラナダ・ホームズに関することになります。
この本の訳は、今日でしばらくお休みにして、来週はビジュアル・ジェレミーにしますね。
グラナダ以前の「One Dadly Owner」という作品をご紹介する予定ですので、また来週見に来てくださいねー♪

そういえば、先週末はホームズ友達の結婚式に行ってきました。
同じテーブルにイギリス人が3人も。さすがホームズファンの披露宴です(笑)
いやー、それにしてもクイーンズ・イングリッシュって本当に難しいですよね。
相手が言っている事が聞き取れないし、こちらの英語も通じにくいですし。
もうちょっと勉強しない、と思いました


では、また火曜日に。



りえ(rie_002@goo.jp)



Cayoさんのブログ、Breathing Spaceの中の英国旅行記で、最新のホームズ・ミュージアムの写真などが掲載されています♪
写真も素敵ですが、旅行記も楽しいです。



この本はジェレミーファンの間では、内容に偽りがあるなどとされ、評価の高い本ではありませんが、ジェレミーの一生涯の伝記はこの本が一番詳しいため、概略をご紹介しています。内容が一部事実と違うところもあるかも知れませんが、ご了解の上、お読み下さい。




  

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