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台湾について(1951年)

2005-04-07 | 日本と世界
マッカーサー米議会証言二日目

台湾が他地域と異なる理由は、空海軍を支えることができる800万人という人的資源を抱えた大国家だという点にある。農業を見ても台湾は非常に富んだ国だ。ひとたび台湾に軍事力を配備すれば、その後、補給は全く要らない。台湾だけで自立可能なのだ。(中略)
台湾は私の知る中でも最も強固な要塞のひとつだ。敵の手に落ちれば、敵はこうした要素をすべて利用できる。
(中略)
現在、中国大陸にそのような脅威はない。フィリピンと台湾に面した大陸沿岸は岩場ばかりだ。上海からずっと南下して香港に至るまでの区間に離着陸できる場所は2、3箇所しかない。台湾に存する天然資源や基地は中国大陸にはない。
(後略)

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1951年5月4日、米乗員軍事・外交合同委員会聴聞会より

軍事的にも政治的にも中国が台湾に対し恫喝を続けるのは、領有はできなくとも、なんらかの影響力をもちたい意思の現れと考える。

もともと風土病の巣窟失礼だったらすみませんだった土地を、ダムや灌漑を通し豊かな農業国になる手助けをした八田氏などの日本の努力は農業や人口の結果として、マッカーサーの証言にもあるように、当時ならびに現在、USが台湾の重要性を認識するポイントにもなっている。

また、現在は産業の面でも重要な日本のパートナーである。
国際社会でのプレゼンスは大きくないかもしれないが影響力を考えるとあなどれない。
いいライバルでもある。
台湾の技術力とマッカーサーの指摘するような軍事的重要性を日本はもっと考えるべきだと思う。
少なくとも中国が共産主義国家である限りは。