除雪車の音で雪が降り積もった事を悟る。
覚悟を決めて外に出る。
一段と寒さが身にしみる。
昨夜から降った雪はサラサラのパウダースノー。
「どうりで寒いわけだ・・・・」
ニットの帽子を被り直す。
年を取ると血行が悪くなり、しもやけになるからだ。
去年の冬は耳たぶが軽いしもやけになってしまう。
妻の車のタイヤハウスにへばりついた雪は氷の塊に変身している。
4輪とも見事にタイヤまで凍り付いてしまっているようだ。
「これじゃタイヤが回らないんじゃないか? 走れないよな・・・・」
長靴で蹴飛ばすがびくともしない。
「簡単には取れないか・・・・・」
昨日の寒さが蘇る。
自分の車でさえ車庫に入れたら、後ろのタイヤハウスからつららが出来ていたぐらいなのだ。
スコップで取ろうとするが、敵もさるもの簡単にはいかない。
いらつきながら、4箇所の氷の塊を撤去する。
「さて、除雪に取り掛かるか」
10センチほど積もった雪は軽くて除雪はやり易い。
「この雪質だとスキーは最高だな~」と考えながら、スノーダンプを動かす。
子供達をスキーに連れて行きたいな~とポツリ。
去年は確か連れて行っていない。
「学校のスキー授業があるから」と言うのが理由だったが、本当は家計の事情だった。
年々大きくなる子供達。
お下がりで間に合わせていたスキーも本番の授業で使えなかったら意味がない。
問題は靴が入るかどうかなのだ・・・・・。
どっちに転んでもお金が掛かる。
タメイキまじりで除雪を終わらす。
そういえば、もう何年もスキーをやっていない・・・・・。
誰か「私をスキーに連れてって・・・・」
今朝も6時30分起床、七草か・・・・・。