前日比400円超上げ、4万円台で推移する日経平均株価(2日、東京都中央区)
2日の東京株式市場で日経平均株価が続伸し、節目の4万円を回復した。終値で4万円台をつけるのは、3月29日(4万0369円)以来、約3カ月ぶり。
国内長期金利の上昇を背景に時価総額の大きいバリュー(割安)株に買いが集まり、相場を押し上げた。
日経平均の終値は前日比443円(1%)高の4万0074円だった。
朝方は下げて始まったが、午前10時前には上昇に転じ、午後に入って上昇に弾みが付いた。川崎汽船が一時9%高、三菱重工業が同6%となるなど主力バリュー株の上昇が目立つ。
東京外国為替市場で円相場は午後2時前には一時1ドル=161円74銭近辺と、1986年12月以来、約37年半ぶりの安値を更新した。
株式市場では円相場の下落と並行する形で先物などへの買いが強まった。
日米の長期金利上昇などを手掛かりに、金融株にも買いが入った。三菱UFJフィナンシャル・グループは2006年以来、約18年ぶりの高値を付けた。
3メガバンクは海外で稼ぐ利益も多い。円換算した際の利益の押し上げ効果が大きく、円安も業績に追い風となっている。
日経平均が最高値(4万0888円、終値ベース)を最後に更新したのは3月22日だ。けん引役だった半導体関連などのグロース(成長)銘柄の失速に引きずられ、4月19日には3万7068円にまで下げた。
日経平均はここから1カ月半で3000円ほど持ち直した格好になる。
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日経記事2024.07.02より引用