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NY円相場、続伸 1ドル=149円35〜45銭 日米金利差の縮小で円買い・ドル売り

2024-08-02 07:22:30 | 日本経済・金融・給料・年金制度

【NQNニューヨーク=稲場三奈】

1日のニューヨーク外国為替市場で円相場は3日続伸し、前日比55銭円高・ドル安の1ドル=149円35〜45銭で取引を終えた。

同日発表の米経済指標が市場予想を下回り、米景気の減速感を示したことから円買い・ドル売りが入った。米債券市場では長期金利が一時6カ月ぶりの水準まで低下し、日米金利差の縮小も円相場を支えた。

 

 

米サプライマネジメント協会(ISM)が発表した7月の製造業景況感指数は46.8とダウ・ジョーンズ通信がまとめた市場予想(48.9)を下回った。

項目別では「製造」や「雇用」の鈍化が目立った。朝発表の週間の米新規失業保険申請件数は24万9000件と市場予想(23万5000件)を上回った。

 

4〜6月期の米労働生産性(速報値)では、企業の賃金負担を示す単位労働コストが前期比年率で0.9%上昇し、市場予想(1.7%上昇)を下回った。

米景気が市場の想定以上に鈍化しているとの見方や労働市場が減速しているとの受け止めから、米長期金利は一時前日比0.07%低い(債券価格は高い)3.96%と2月上旬以来の低水準を付けた。日米金利差の縮小から円買い・ドル売りが広がった。

 

日米の金融政策の方向性の違いが意識され、アジア市場の取引時間帯では一時148円52銭と3月中旬以来の円高・ドル安水準を付けていた。

米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)後の記者会見で、次回の9月会合で利下げに転じる可能性に言及した。市場も9月の利下げを織り込んでいる。

 

一方、日銀は前日まで開いた金融政策決定会合で追加利上げを決め、植田和男総裁は記者会見で年内の追加利上げの可能性を否定しなかった。

市場では、「各国・地域の中銀が利下げサイクルを開始する流れになっており、今年に入って進んだ円安の巻き戻しがみられた」(バノック・バーン・グローバル・フォレックスのマーク・チャンドラー氏)との指摘があった。2日には7月の米雇用統計の発表を控え、内容を見極めたい雰囲気もみられた。

 

ニューヨーク市場での円の高値は149円29銭、安値は150円88銭だった。

円は対ユーロで4日続伸し、前日比1円20銭の円高・ユーロ安の1ユーロ=161円25〜35銭で取引を終えた。対ドルへの円買いが対ユーロにも波及した。

ユーロは対ドルで反落し、前日比0.0035ドルのユーロ安・ドル高の1ユーロ=1.0785〜0795ドルで取引を終えた。

 

英イングランド銀行(中央銀行)は1日に政策金利を0.25%引き下げて5.0%にすると発表し、ポンド売りが増えた場面でユーロにも売りが出た。

米長期金利の低下はユーロ相場を支えた。ユーロの安値は1.0781ドル、高値は1.0818ドルだった。

 
 


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