ポポフ氏はロシア南部軍管区第58軍の司令官を務めた=ロシア国防省提供・ロイター
ウクライナ侵攻に参加するロシア兵の窮状を軍上層部に訴えて昨年解任されたロシア南部軍管区第58軍の元司令官イワン・ポポフ少将が、詐欺容疑で逮捕された。
タス通信などが治安当局者の話として21日伝えた。逮捕は17日付。容疑の詳細は不明。
ポポフ氏は昨年7月公開された音声メッセージで、前線で敵の攻撃に対策が取られず、情報収集も不十分で死傷者が多数出ていると主張。
兵士が疲弊しているとして部隊交代を訴えた。ゲラシモフ参謀総長に直訴したが拒否され、プーチン大統領に直接報告する意思を示した後に解任されたという。部下の信頼は厚かったとされる。
昨年6月に民間軍事会社ワグネル創設者プリゴジン氏による武装反乱が起きた直後で、侵攻長期化と軍指導部への不満の高まりを示すものとして注目された。(共同)
日経記事2024.05.22より引用