TDKは4つの電気信号を出せる磁気センサーを開発した
TDKは自動車のハンドル角度を測るセンサーの新製品を開発した。測定に必要な電気信号を従来製品の2倍の4つに増やした。
自動運転車が普及すれば、センサーの安全性がこれまでよりも求められると判断した。5月から量産しており、主に自動車や産業機器での利用を想定する。
製品名は「TAS8240」で、センサーの中で磁界を利用する「TMRセンサー」の一種。車のハンドルやブレーキシステムにあるモーターなどに組み込んで動作の検知をする。
自動車のハンドルとタイヤは機械的につながっているのが一般的だったが、電気信号で制御するタイプに置き換える動きもある。
従来の2つの信号では故障の有無を判断しにくいという課題があった。4つにしたことで安全性を高めた。
浅間テクノ工場(長野県佐久市)で生産する。目標販売個数や価格は公表していない。
日経記事2024.06.21より引用