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ロスチャイルド家のフロント企業「イングランド銀行」の中央銀行化

2022-09-23 02:33:37 | 陰謀論と中央銀行
ロスチャイルド・ロンドン家第二代当主となった、ネイサンの長男ライオネル・ロスチャイルド(1808-1879)が発案し、側近のベンジャミン・ディズレー(1804ー1841)が仲介し、ロバート・ピール首相(在任1834-35年、41-46年)が提案した「1844年イングランド銀行条例」(以下、「ピール銀行条例」)がイギリス議会で成立しました。

ロバート・ピール卿は、首相を二度にわたって務めた保守党の政治家で、イギリスで初めてユダヤ人開放法案の成立を目指した、ロスチャイルド派の人物として知られています。 

「ピール銀行条例」では、イングランド銀行に金(Gold)で保証された銀行券(金兌換券)を「独占的」に発行させ、地方銀行が独自の紙幣を新規に発行することを禁じました。 銀行券の流通量はイングランド銀行にある金(Gold)の量で決まります。金準備との固定比率での銀行券発行。および有価証券を担保にした固定金額1400万ポンドの銀行券発行が決められました。

そして、それまで全国で通貨として流通していた銀に制約を課しました。 この後、地方銀行券の流通高は一層、減少していきます。 つまり、ロスチャイルド家の代理機関あるいはフロント企業としてのイングランド銀行を名実ともに中央銀行化したということです。

イングランド銀行から金(Gold)が流出すると、同行は銀行券を流通からその分引き上げる(破棄する)ので、経済情勢によっては、金融逼迫(ふっぱく)と経済恐慌を招くことになります。 利子率は急騰し、資金は供給されず、事業者は困り果て、企業倒産は相次ぎます。

今日でも景気を調整するため、100ドル札や100ユーロ札、1万円札などは惜しげもなく多く廃棄されています。一般庶民からするとなんともったいないことをするのだ、と思ってしまいますが、非兌換紙幣(金や銀と交換してくれない紙幣)とは、所詮ただの紙切れに印刷しただけのなんら価値のないモノである証拠です。 政府が、みんなを、価値があるものと信じさせているだけのモノにしかすぎません。

国内の需要を考慮せずに、金(Gold)保有高により、通貨量および信用が調整されるため、この後、当然の成り行きで、1874年、1857年、および1866年に恐慌が発生しました。 恐慌を発生させたとも言えます。

金融資本家たちは、中央銀行を使って、恐慌を利用し、金利高騰で収益を上げ、かつ資本の集中によって規模を拡大していったのです。

信用の収縮などで、自分たちで恐慌を作り出せば、自らは」被害を受けずにやり過ごすことが可能です。 不況が始まる前に有価証券を売り、暴落してから、売り値の何分の1かで買い戻し大儲けすることも容易です。 株の取引で、現在もよく使われるカラ売りで儲けるという手法です。

一般庶民はこれで株が下がっても儲かると思いがちですが、国際金融資本家が何をしようとしているか、よほどのコネでもない限り分からないので、株で絶対に儲けるということはできません。 

一般庶民のサラリーマンの場合は、会社に入社して定年まで自社株を購入し続ける(自社株購入制度では、どこの会社も約2割余分にくれる筈なので)、この生き方が安全で最強です。 

一般庶民は、地味に真面目に生きるのが一番というのが、年を取れば分かります。高卒で地味に真面目に生きてきた人が、定年退職後に数千万円の貯金があり、みんなが驚いたというケースは、どこの親族にも多くあるケースです。

自分で売ったり買ったりするのはリスクもあり、頻繁に売り買いすると、ただ証券会社を手数料で儲からせるだけで、自分はドツボにはまる可能性が高いです。 そして財産を失い、惨めで哀れな老後が待っています。

通貨と信用の膨張と収縮によって、弱者の財産は強者の手に取得され、大富豪と貧者がつくられます。彼らはこの手法を繰り返し、世界の富を急速に獲得していったのです。 不況は彼らの豊かさの糧なのです。



「ピール銀行条例」は、イングランド銀行の経営者に大英帝国の物価と賃金を統制する権限を与えたので、事実上、世界の物価と賃金をも左右する力を与えたとも言えます。  そして、イングランド銀行は世界の手形交換所に、ポンドは世界通貨になっていきました。 

「ピール銀行条例」は、議会でほとんど反対がありませんでした。それはロスチャイルド家の影響力の下、与野党の党首に支持されていたためと、他の国会議員や一般人には内容が理解されていなかったからです。

「ピール銀行条例」によって、民間所有の中央銀行と金本位制のふたつの体制が、同時に完成し、ロスチャイルド家に世界戦略上の大きな利益をもたらしました。 1884年以降、ロスチャイルド家の力は万能となり、「ビクトリア女王の金庫番」から「すてのものの王者」となったと言われています。 

そして、事実上、世界の金の背反を管理下に置きました。 イギリス以外の各国においても、ロスチャイルド家の働きかけによって、通貨発行や信用供与の最高権威はロスチャイルド家へと移されていきます。 

その際、イングランド銀行が各国の中央銀行づくりのモデルとなりました。

彼ら(国際金融資本家、ロスチャイルド・クーンローブ・ロックフェラー・モルガンたち)は、同じことを、後にアメリカ国民にも押し付け、民間が100%所有のアメリカの中央銀行FRBを作り。第一次世界大戦、第二次世界大戦で、天文学的数字の富を得て、世界の覇権は大英帝国からアメリカ帝国に移りました。


PS.カテゴリー(国際政治と財閥)で、「ロスチャイルド財閥」は、この後予定しています。






FRB「連邦準備制度理事会」
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/957ec1c6ccacea1ca3f4aafd1e1fb85b
ジキル島の秘密会議
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/09694a57face093b598652061adfb5ad




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